BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
好きなものは好き!

ご連絡はコメントかメール(カテゴリーから選択)でお願いいたします。
since 2005.Feb
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
 迷っていたところへ、友人の熱いプレゼンを聞いて観てきました。2016年劇場鑑賞納めとなった作品です。物語はSWシリーズ公開第1作にあたるEP個樵阿僚侏荵、『反乱軍がデス・スターの設計図を帝国軍から奪う』というもので、EP庫粗のテロップのたった1パラグラフを2時間ちょいまで膨らませた作品。ジェダイが登場しないばかりか、フォースを操るのはベイダー卿くらいのもので、SW史上稀に見る殺伐とした薄暗い世界でした。ただ、本作の有無でEP犬離汽屮織ぅ肇襪箸、ルークとレイアの存在とかが持つ大きさや輝きが全然違って見えてきます。「レ・ミゼラブル」で学生のリーダーであるアンジョルラスのセリフを思い出しました。曰く“僕たちが倒れても、あとに続く者たちを信じよう”みたいなあれ。本作はまさに名もなき人々の命がけの戦いと、あの混戦のさなかでふと使命を見出して、それを果たして次へ繋ぐ(繋がると信じる)ことが語られていて、胸に迫りました。メインキャラがそれぞれの見せ場を作って散ってゆくのは、それまでの流れの中で愛着を感じているだけにひとつひとつの死はやるせないものです。しかしその反面とても意義深いなと。レイアと、ことルークに託されたhopeの切実さが本作のためにぐっと説得力を増した感じがしました。ひとりまたひとりと倒れるたびに希望の火が消えてゆくようでありながら、実は確実にそれを繋いでいたんだなぁ……と、最後の最後、本編では名前も呼ばれないような乗組員のひとりが大切なデータの入ったディスクを託すところで思います。繋がると信じることにおいてすごいと思ったのは、ジンとキャシアンのやりとりで、「(送信したデータを)誰か受け取ったかな」「きっとね」という感じの。離れた場所で戦う、時に名も顔も知れぬ人に必死に希望を託して散ってゆくのですよ…最後まで泣きっぱなしでした。……あ、ちなみに涙腺のクライマックスはゲイレンパパンのところでした。マッツの色気と美貌は銀河系をも揺るがしかねません。父と娘の永訣のほかに、マッツが美しすぎて涙していた疑いが。

 他に印象的だったのはK−2SOの最後の仕事。かっこよすぎた。そういうふうにキャシアンにプログラミングされたのだとしたら、まぁそれまでなのですが、K−2SOが彼にとっての最終局面でとってた行動ってすごく戦士だと思ったので、状況に照らして選択されたプログラムでなく彼の中で無から生成されたものだったらドラマチックだなぁなんて思うわけです。

 あれだけ登場人物がいると、やはりスピンオフで背景の物語を掘り下げたのを見てみたくなるひとが出てくるものです。本作でのそれはベイズとチアルート。パンフ(ベイズ役チアンさんのページ)によると、ベイズとチアルートは小さい頃から仲良しで、チアルートはフォースを信じる一方、ベイズはチアルートを信じている。ふたりは深い信頼と愛情で結ばれている。とのこと。で、私によると、チアルートは中途失明で、この世界で心から信じているのはフォースとベイズだけ。見えないけど感じられる(感じすぎる)チアルートと、程よく鈍感力のあるベイズ。本編での共闘も素敵だったし、きっとベイズも何かコンプレックスみたいなものを克服して、その過程で心身どっちかのことで互いに傷をつけあって、いまに至るとかであったりなんかして、もう名コンビであるに違いないですやん。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
 かの有名なハリー・ポッターたちが通うホグワーツで必携となる教本を執筆した、ニュート・スキャマンダーなる魔法使いの物語。予告編の時点から、エディくん演じるニュートが動物と戯れる姿のチャーミングさにきゅんとして、ハリポタシリーズをよく知らないままに(一応全作さらっとは鑑賞済み)魔法の世界を旅してきました。

 楽しい楽しい旅でした!!!カバンというカバンをノックして耳を澄ましたいくらいに!!!ハリポタ見てないけど大丈夫かな、と二の足を踏んでいる方がいたら背中を押します。あの世界に触れたことがなくても大丈夫です。もちろん、ニュートと浅からぬ関係にあったらしいリタお嬢さんのラストネームとか、水面下で暗躍しているらしいグリンデルバルド(と彼の人間関係諸々)とか、詳しい方は名前を聞いただけでピンとくるものがあろうと思いますし、わかるひとはわかるよねという面白さが確かにありましたが、今後製作予定の続編でその辺りは語ってくれるでしょうから(と期待して)、いまはきな臭さだけ感じておこうと思います。


続きを読む >>
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
「この世界の片隅に」
 漫画に衝撃を受けた作品でした。静かに、優しい眼差しで綴られた日常の中に、いつの間にか入りこんでいる戦争と、そんな極限状態に瀕しながらも変わらないでいられるすずさん。みられてよかった。ふつうでいられることの尊さ、壊れてゆく中でふつうにいることの難しさ。ふつうのことが知らないところで変わり始め、それがとんでもない形で生活を蝕んでしまう恐ろしさ。美しい世界が、末永く続きますように。と願わずにはいられませんでした。漫画と比べてしまったら、それは当然、結構カットされていたけれど、それでも観終わった後に心臓に文鎮がのしかかったみたいな確かな感覚が残りました。丁寧に生きているすずさんの姿がいとおしい。

 「ひとはすぐいなくなってしまう」っていう言葉がぐさっときました。いなくなったことは、何かで強く実感するまで、きっといなくなったことさえ忘れてしまう。それに、ことばっつらだけで訃報を受け取っても、それこそ鬼ぃちゃんが石ころになって帰ってきたみたいな、空虚な感じしかないのかも。それにしても、こういう言葉がしれっとでてくるくらい、人の死や消息不明の報が身近になってきていたかもと思うと、やるせないです。

 左手で描いたような歪んだ世界の描写や、突然の敵機撃墜?の空中で機体が爆ぜるのをすずさんが描画するみたいに描いたのが、あたたかくて、現実感がなくて…きっとすずさんの感覚もこうだったのかな。これのほかにすごく絶妙なのが、舞台設定だなと思っています。8月6日の描写で、決定的な出来事が部分的にしか感じられないという環境にいるというのが。

 今回は極音でない通常上映で見たのですが、音がすごいのです。昼寝している浦野きょうだいの寝息の「まさに隣で熟睡してる感」、それから呉の空襲で焼夷弾が炸裂する音の激しさ。命の危機というか恐怖を感じました。

 実家に帰ったら、また漫画を読もう!
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
極上音響上映「オペラ座の怪人」&「レ・ミゼラブル」
 立川に初上陸、そして極音鑑賞デビューしました。シネマ・ツーの a studioは、各座席の背もたれの後ろ角に黄色い電灯が灯っていて、上映前の薄暗い中にあってはさながらファントムの地下迷宮の如し。オペラ座の翌週にレミゼを観に行ったときもそうなっていたので、作品ごとの演出ではないのだろうと思いますが、若干”きれいな下水道っぽさ”も無きにしも非ず…?


続きを読む >>
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
「シング・ストリート 未来へのうた」
 同じ監督の作品で、以前見た「ONCE ダブリンの街角で」が素敵な物語だったので、気になっていた作品です。どうやらまだ劇場で見られるとのことで行ってきました。

 お話は爽やかで、純粋で、素直な青春のワンシーン。両親の不和ゆえのひねくれとか、妙に老成した感じからは無縁な少年と、大人びた感じはあるもののロマンチックな感性も持っている少女の恋のお話も一緒に流れます。腑に落ちないことには正直に声を上げたり、好きなものにまっすぐ向き合えたり、そういう心根とか、逆境を打破してゆける勇気とかが、とてもみずみずしく輝いていて、眩しく見つめていました。こういう選択とか、生き方とか、つかの間の冒険だって、いいじゃない素敵じゃない、飛び込んでみたかったなぁ。

 若さゆえの勢いだと言ってしまえばそれまでかもしれないけれど、本当は勢いに年齢とか関係ないのかもと思うのは、コナー少年の兄貴。彼とってもいい!弟の活動を応援してくれたり、最後の選択にはとびきり素敵な片道切符をくれる。これがお姉さんしかいなかったら、コナーとラフィーナは飛び出してゆけなかったかもしれません。離岸して間もなく、同じ目的地へ向かう大型フェリーと出くわすボート。大雨のさなか、その乗客と手を振り替わす光景は、彼らが抱いている希望・展望、待ち受けているものごとを示唆しているのかな。

 挿入歌がどれもこれもキラキラした魅力たっぷりで、しかも主人公が兄貴のロック講座でことごとく影響を受けて(いるよね絶対!素人耳にもそう感じました)作るので、曲のテイストがバラエティに富んで面白いの。音楽シーンに丁寧にフォーカスしているので、映画全体がシング・ストリート(彼らのバンド名)のMVになっているような感じもしました。コナー少年を演じた彼は、ソプラノのソリストとしての経験があることもあって、声が綺麗。目当てだった『To Find You』の呟くように歌うのも切なくしみてくるし(爽やかさや淡い恋の心模様だけじゃなく、遠い憧れも含まれていて、水平線の眩しさに目を細めているようなイメージを抱きました。まさにコナーがラフィーナと出会った時のような。)、正統派の響きのある声だから、ギグの最後に歌う曲のファンキーさがちょっとギャップがあって最高でした。

 パンフレットもレコードのサイズと仕様で作られているこだわりっぷり。曲情報も、音楽雑誌の特集みたいにぎっしりでした!(ツウが同じように感じるかはわからないけれど)

 宝箱にしまっておいて、時々そっと開けてはメロディーを聞きたい映画。


 そうそう、コナーと一緒に曲作りをするうさちゃん大好きなエイモンくん、盟友ですね!きっと息の長い友人関係だろうなぁ。数年後に彼らが再会してバンドが復活するという妄想のうたを、未来へ向けて密かにハミングしています。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
「インフェルノ」
 ダン・ブラウン原作、ラングドン教授のシリーズ三作目です。このシリーズでは初めて、原作未読のまま鑑賞しました。今回はそれまでの二作品とは違って、謎解きロールプレイングというよりもっとアクティブで、まさに渦中にいる感じ。協力者として巻き込まれてゆくよりももっと、当事者的に教授とヒロインが存在していました。角を曲がった逃亡者の尻尾の先が見えるくらいの緊迫した追いかけっこは、相変わらずハラハラします。追っ手を巻くために取る教授の作戦がどんどんエスカレートしていて、それでも今回はかなり頭部に衝撃を受ける場面が多く、後遺症が残らないか心配になってしまったりもして。。

 「天使と悪魔」ほど夢中になれなかったのは、もしかしたら謎解きの回路がふたつ同時進行(教授の現状把握・事件の本筋)するのがなかなか大変だったからかな…。そのつくりのためなのかわかりませんが、前二作より目標とか最終章に向かって向かってゆく吸引力が弱く感じてしまいました。あとあの、ゾブリストのビデオを持っていたチームの特殊技能でいくらか展開を解決するの、ちょっと現実離れしていて(というより都合が良すぎるように感じてしまって)入り込めず…。ダンテの残したものからキーワードを読み解いて駒を進めてゆくような、前作までの骨格を踏襲した物語を期待しすぎてしまったな〜。

 でもシエナの行動にはびっくりしました。ヒロインがこういう感じってシリーズ初では?あときっと原作読めばいいやつだけど、愛のほかにもシエナをここまでにする原体験があるのだろうなと思いました。

 教授、大切な腕時計が戻ってきてよかったね。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
「SHAME」
 これの前にマカヴォイさんが少しだけ出演している「Murder in Mind」というドラマの断片(字幕なし)を見たのです。マカヴォイさんは主人公の先生(校長先生をしているらしい)に声をかける男娼の役。冬であるにもかかわらず薄着で寒そうにし、あの人を惹きつける顔でにっこりと微笑んで、こちらがあえてしまい込んでいるものに触れながら知らぬふりをして離れてゆくような…男娼として「そう」やって生きるようになって身につけたものが自然に滲み出てくるような仕草。計算を計算に感じさせない小首の傾げ方、声の調子、きっとあのひゃひゃっとした甲高いのや、くくっと喉の奥を低く鳴らすようなのも、使い分けてるに違いない。笑い方ひとつで相手を翻弄する長けた感じ。声も感情も、震えとか揺らぎがすごく危うくて色っぽい。御しがたく激しいものが迸る(またはあえてそうする)のとか、下手に触ったら壊れてしまいそうな繊細さがありながら、狡猾に自分を隠して相手をあおったりとか、ひとを惹きつける美貌と高潔さとを持ちながら、破滅的でゲスい。これ真骨頂かも。

 うーんたまらん!なんて騒ぎ立てていたら、ふぉろわさんが本作「SHAME」を勧めてくれました。マイケル・ファスベンダー主演、性依存症の男性の物語です。たとえば共演回数の多いコリンとマークが、どの作品でも役柄上で幸せになれないと、違う世界線でもいいからどうにかして決裂せず、平和と安息を得てほしいと願ってしまうように、X-MENシリーズで共演しているマカヴォイさんとファスベンダー氏の役柄をクロスオーバーさせたらどんな化学反応が起きるのかという、そういう視点をとっかかりにしたお勧め作品でした。

 物語は、性依存症のブランドン(ふぁす)の生活が、彼の妹の介入により崩壊してゆくというもの。色合いが全体的にパサついた感じで、その行為が本当ならもっと愛に溢れていたり、相手への気持ちがありそうなものを、ただバイタルを維持するために摂取するサプリメントのような、しかも一日数回ではなく、暇さえあれば、できることなら延々点滴しておきたいようなものになっているように見え、そういう自分の感覚が常軌を逸しているとどこかで理解しているからこそ、女性を(時には男性も)そういう対象にしか見ていない自分に気づいて苛まれるのかもしれないと、ちょっと息苦しいような気持ちになりました。

 で、ここにマーティンくん(「Murder in Mind」のマカヴォイさん)がやってきて、同情でもなんでもいいから少しずつ芽生えるものがあったとしたら、お互いに求めるもの、与えられるもの、どうしたいか、どうありたいかという相手への欲求がうまく満たされない空洞が生まれて、切ないすれ違いが起きるのかな…と想像して、うつくしいブランドンの肉体の内側に潜む癒しきれない闇を垣間見るような心地になるのでした。

 妹が>>>>ネタバレ>>>>自殺を企図して手首を切った<<<<ネタバレ<<<<とき、ブランドンは必ずしもそれだけではないのに自分がすべて悪い気がしなかっただろうかとも考えました。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
「セルフレス/覚醒した記憶」
 マシュー・グード出演、ターセム・シン監督。それもマシューがサイコな役柄とくれば、これはもう観にゆくしかあるまい!と公開初日に行ってきました。マシューは「シングルマン」「イミテーション・ゲーム」「イノセント・ガーデン」で観ており、当方でもその振れ幅の大きさや吸引力に大騒ぎしております。監督は「落下の王国」「ザ・セル」で圧倒的な映像美を見せつた方。それから「白雪姫と鏡の女王」は石岡瑛子さんの衣装とのタッグも鮮やかでした。(白雪姫は、わんわんキュンキュンしているアーミー・ハマーくんが可愛いので、その点でもおすすめしたい)


以下、ネタバレしているため畳みます。


続きを読む >>
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
「ジャングル・ブック」
 ウォルトが製作に関わった最後の長編アニメーション、だったかな?私も小さい頃に見ていて、好きな作品のひとつです。その実写化で、少年モーグリ以外はすべてCGなのに、そうとは思えないほど壮大でリアルだと話題の本作。確かに、とてもCGとは思えぬCGでした!特に動物が喋っているのが、いかにも人語をペラペラしてるのじゃなく、牛の反芻とか、単にお口モニョモニョしてるのとか、あの生き物たちの生理的な動きに見えるのです。あとは色々なところで触れられていますが、毛並みの表現がすごい。濡れて張り付いた感じとか、まさにバーチャルリアリティー。どこまで本物のテクスチャを取り込んでいるのかわからないけれど、筋肉の躍動も素晴らしくて、バギーラの肉体美が大変ツボです。ストイックな黒光り、最高にセクシー。

 ジャングルの中に人間ひとりなので、否が応でも浮いてしまうモーグリですが、ラクシャが本当の親子のように愛情いっぱいに育ててくれているのがわかって、とても温かい気持ちになりました。彼を拾って育てようとしたのはバギーラだけれど、ラクシャがいなかったら、モーグリはもっと早くに生きる道を絶たれてしまっていたか、あすこまでは順応できなかったのではないかな。本作の好きなところは、種の違いを埋めようとはしないで、四足と二足の違いをはっきりと描き分けたところ。オオカミらしいやり方にこだわっていた少年に、モーグリらしいやり方を展望として与えてくれたのはバルーで、しかもこうしなさいではなく、選択するのはモーグリであるところ。考えて、予測して、道具を作り、使うことができる。それから、赤い花を運ぶことができた。そういう面でジャングルの他の動物とは違っている少年だけれど、バギーラの教えに素直に従い、彼らの世界にすんなりと馴染んでゆくこともできる。四足と二足で結局のところずいぶん違うけれど、共存するために守ることは守る。最後のシア・カーンとの対決や、ゾウとのくだりで、モーグリはいままで以上にジャングルの仲間になれたと思ったし、彼がバギーラとバルーに向けた少し大人びた微笑みには生き物としての成長も感じられました。出会った頃のちっちゃいモーグリの無垢なおめめに、バギーラはなにか生き抜く素質のようなものを見出していたのかなぁ。

 なにより興奮したのは、好きな歌のシーンを実写で見られたことかな。アニメーションで好きだったバルーが木の幹で背中を掻くのも見てみたかったぞ。あと、キング・ルーイのナンバーがあんなに野心的で横暴な歌だったなんて、曲調そのままに陽気でお気楽な歌だと思ったまま大きくなったので、これはちょっと発見でした。

 飛び出す絵本のようなエンドロールも面白かったから、離席するのは勿体無い!スナネズミみたいなやつとシア・カーンの対峙が笑えます。

 ちなみに今日は、こんなスケジュールでした。↓

posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
セレブリティショートフィルムプログラム
 かつてキャッツシアターのあったあのあたりに、まさか映画館があったなんて。マンションの2階にある、赤と黒のパンチの効いた内装の小さな映画館です。椅子の感触がベルベットのようで、座り心地もよく、快適でした。それなりにお高くはあるけれど、シアターレンタルも行なっているようで、こういうところで上映会を開催するのも楽しそうです。ここで上映されるのは世界中から集めたショートフィルム。コリン・ファース出演作を含めた4本です。どれも面白くて、1時間があっというまでした。(ブリリア ショートショートシアターにて)

 以下、作品情報は映画館のページより引用。

A Whore and a Chick
ひよこちゃん、いくら?

Clément Michel / 15:00 / ドラマ / フランス / 2009
女性ルイーズ(イェール)はバス停で、大きなひよこの格好をした若い男性と出会う。奇妙で、心温まる、ありえそうもない出会い。途方に暮れたふたりは、少しの時間を共有する。

ひたすらまっすぐ走る道の向こうから自転車に乗ったひよこが現れたときの驚きたるや。同じ空間にいることはほぼありえないものがごく当たり前のようにそこにいるという構図だけでもおかしくて笑ってしまう。ひよこちゃんの非日常感(とにかく見た目のインパクトw)と、ことば遊びみたいな応酬が面白い。


Cadaver
蘇る死体

Jonah D Ansell / 7:18 / アニメーション / アメリカ / 2012
妻に最後の別れを告げるために、死体となった夫が目覚めるが、死後明らかとなった真実は残酷なものだった…。

死体のアイデアは不気味だけれど、おじいちゃんとのドライブだと思える感覚はファンタジックで、どこかティムバートンのにおいがした。イラストを切り取って動かしているみたいなテイスト。


Nice to Meet You
はじめまして

Will Garthwaite / 18:01 / ドラマ / イギリス / 2009
母と娘、そして逃走中の男。万が一母と娘の関係性がうまく行っていなかったら…万が一母と娘が同じ男に恋をしてしまったら…

暴行犯と母娘はいろんな解釈ができそうな結末だった。一瞬でも恋敵になったことで母娘関係は多少修復されたのか?母と娘が鉢合わせるのは、それが見ものだろうなと思ったかもしれない男の策略だと言われたらそうかもしれないし、暴行犯から娘を守ろうとした母親のおとり捜査のようにも見えたし、前半と後半が繋がりづらかった。


Steve
スティーブ

Rupert Friend / 16:00 / ドラマ / イギリス / 2010
1組の男女が口論をしていると、突然、誰かが訪ねてくる。階下に住むスティーブが水漏れを伝えに来たのだ。しかしスティーブはどこかおかしい…

スティーブをコリン・ファース、女をキーラ・ナイトレイが演じる、日本だと字幕なしのデジタル配信のみ入手可能??作り手のこだわりが前3作を凌駕し、別次元でした。たとえばキャスト・スタッフのクレジット出し方。やっぱりまとまりというか、作り手が楽しんだ感が、前3作より遥かに抜きん出ているのです。
可愛い笑顔で訪ねてくるコリンのスティーブがこわい。彼が持ち込むのは隣人間で身近にありそうな話題だけど、支離滅裂な妄言にも聞こえ、奇妙に描かれていて、彼の真意が読みきれないで、このまま狂った理論を押し通されてしまうのか。登場のたびに髪の乱れてゆくのも空恐ろしい。これ、また観たいな!!


posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |