セレブリティショートフィルムプログラム
2016.07.20 Wednesday
かつてキャッツシアターのあったあのあたりに、まさか映画館があったなんて。マンションの2階にある、赤と黒のパンチの効いた内装の小さな映画館です。椅子の感触がベルベットのようで、座り心地もよく、快適でした。それなりにお高くはあるけれど、シアターレンタルも行なっているようで、こういうところで上映会を開催するのも楽しそうです。ここで上映されるのは世界中から集めたショートフィルム。コリン・ファース出演作を含めた4本です。どれも面白くて、1時間があっというまでした。(ブリリア ショートショートシアターにて)
以下、作品情報は映画館のページより引用。
A Whore and a Chick
ひよこちゃん、いくら?
Clément Michel / 15:00 / ドラマ / フランス / 2009
女性ルイーズ(イェール)はバス停で、大きなひよこの格好をした若い男性と出会う。奇妙で、心温まる、ありえそうもない出会い。途方に暮れたふたりは、少しの時間を共有する。
ひたすらまっすぐ走る道の向こうから自転車に乗ったひよこが現れたときの驚きたるや。同じ空間にいることはほぼありえないものがごく当たり前のようにそこにいるという構図だけでもおかしくて笑ってしまう。ひよこちゃんの非日常感(とにかく見た目のインパクトw)と、ことば遊びみたいな応酬が面白い。
Cadaver
蘇る死体
Jonah D Ansell / 7:18 / アニメーション / アメリカ / 2012
妻に最後の別れを告げるために、死体となった夫が目覚めるが、死後明らかとなった真実は残酷なものだった…。
死体のアイデアは不気味だけれど、おじいちゃんとのドライブだと思える感覚はファンタジックで、どこかティムバートンのにおいがした。イラストを切り取って動かしているみたいなテイスト。
Nice to Meet You
はじめまして
Will Garthwaite / 18:01 / ドラマ / イギリス / 2009
母と娘、そして逃走中の男。万が一母と娘の関係性がうまく行っていなかったら…万が一母と娘が同じ男に恋をしてしまったら…
暴行犯と母娘はいろんな解釈ができそうな結末だった。一瞬でも恋敵になったことで母娘関係は多少修復されたのか?母と娘が鉢合わせるのは、それが見ものだろうなと思ったかもしれない男の策略だと言われたらそうかもしれないし、暴行犯から娘を守ろうとした母親のおとり捜査のようにも見えたし、前半と後半が繋がりづらかった。
Steve
スティーブ
Rupert Friend / 16:00 / ドラマ / イギリス / 2010
1組の男女が口論をしていると、突然、誰かが訪ねてくる。階下に住むスティーブが水漏れを伝えに来たのだ。しかしスティーブはどこかおかしい…
スティーブをコリン・ファース、女をキーラ・ナイトレイが演じる、日本だと字幕なしのデジタル配信のみ入手可能??作り手のこだわりが前3作を凌駕し、別次元でした。たとえばキャスト・スタッフのクレジット出し方。やっぱりまとまりというか、作り手が楽しんだ感が、前3作より遥かに抜きん出ているのです。
可愛い笑顔で訪ねてくるコリンのスティーブがこわい。彼が持ち込むのは隣人間で身近にありそうな話題だけど、支離滅裂な妄言にも聞こえ、奇妙に描かれていて、彼の真意が読みきれないで、このまま狂った理論を押し通されてしまうのか。登場のたびに髪の乱れてゆくのも空恐ろしい。これ、また観たいな!!
以下、作品情報は映画館のページより引用。
A Whore and a Chick
ひよこちゃん、いくら?
Clément Michel / 15:00 / ドラマ / フランス / 2009
女性ルイーズ(イェール)はバス停で、大きなひよこの格好をした若い男性と出会う。奇妙で、心温まる、ありえそうもない出会い。途方に暮れたふたりは、少しの時間を共有する。
ひたすらまっすぐ走る道の向こうから自転車に乗ったひよこが現れたときの驚きたるや。同じ空間にいることはほぼありえないものがごく当たり前のようにそこにいるという構図だけでもおかしくて笑ってしまう。ひよこちゃんの非日常感(とにかく見た目のインパクトw)と、ことば遊びみたいな応酬が面白い。
Cadaver
蘇る死体
Jonah D Ansell / 7:18 / アニメーション / アメリカ / 2012
妻に最後の別れを告げるために、死体となった夫が目覚めるが、死後明らかとなった真実は残酷なものだった…。
死体のアイデアは不気味だけれど、おじいちゃんとのドライブだと思える感覚はファンタジックで、どこかティムバートンのにおいがした。イラストを切り取って動かしているみたいなテイスト。
Nice to Meet You
はじめまして
Will Garthwaite / 18:01 / ドラマ / イギリス / 2009
母と娘、そして逃走中の男。万が一母と娘の関係性がうまく行っていなかったら…万が一母と娘が同じ男に恋をしてしまったら…
暴行犯と母娘はいろんな解釈ができそうな結末だった。一瞬でも恋敵になったことで母娘関係は多少修復されたのか?母と娘が鉢合わせるのは、それが見ものだろうなと思ったかもしれない男の策略だと言われたらそうかもしれないし、暴行犯から娘を守ろうとした母親のおとり捜査のようにも見えたし、前半と後半が繋がりづらかった。
Steve
スティーブ
Rupert Friend / 16:00 / ドラマ / イギリス / 2010
1組の男女が口論をしていると、突然、誰かが訪ねてくる。階下に住むスティーブが水漏れを伝えに来たのだ。しかしスティーブはどこかおかしい…
スティーブをコリン・ファース、女をキーラ・ナイトレイが演じる、日本だと字幕なしのデジタル配信のみ入手可能??作り手のこだわりが前3作を凌駕し、別次元でした。たとえばキャスト・スタッフのクレジット出し方。やっぱりまとまりというか、作り手が楽しんだ感が、前3作より遥かに抜きん出ているのです。
可愛い笑顔で訪ねてくるコリンのスティーブがこわい。彼が持ち込むのは隣人間で身近にありそうな話題だけど、支離滅裂な妄言にも聞こえ、奇妙に描かれていて、彼の真意が読みきれないで、このまま狂った理論を押し通されてしまうのか。登場のたびに髪の乱れてゆくのも空恐ろしい。これ、また観たいな!!
スティーブはむにかわいいのです。よく写真で見るこのシーンはなかった。もっと暗い画面で、セーターはプリン色じゃなく、サニーレタスの陰にあるマスタード色に見えた。きっとこれが話のとっかかりに登場した彼の部屋のベッドね。 pic.twitter.com/6F8Grm483J
— Elie (@citychrom) 2016年7月20日