「恋の掟」
2016.01.30 Saturday
原題はValmont、ラクロの「危険な関係」を下敷きにした映画です。1989年に制作され、日本公開は1992年だったよう。コリン・ファースがヴァルモン子爵を演じています。少年のような微笑みと、魅惑のにおいを振り撒きながら。
子爵と言うだけあって貴族の扮装をしていて、先日のアルマンとは違い長い髪をひとつに縛って背中に垂らしています。メルトゥイユの言動から、手練手管に長けたことは察せられますし、佇まいからも“非常にフランクな”男性なのかしらと想像されます。自分に自信があり、迷いがなく、そんなところをひっくるめてとても麗しい。少年のような微笑みと書きましたが、下心あってその必殺スマイルを見せたりもしますから、そんなときは、こんな笑い方どこで覚えたの…と思わずにはいられませんでした(笑)。
「危険な関係」は原作とダンスで作品に触れたことがあるのですが、舞台を観たのはちょうど11年前、本を読んだのはその少し前なので、ヴァルモンの末路は忘れてしまっていました。特に舞台では象徴的に描かれていた気がするのですよね。LIBERTEという血文字と、強烈な逆光か白い光があったのは覚えています。でも印象の違いだけははっきり感じました。舞台では犯罪色とか背徳感さえ感じたくらいなのだけど、映画では貴族のえっちな悪戯という、もう少しライトな感じがして、可愛らしく見えたほど。
コリンのほかには、私の知っている俳優さんはいらっしゃらず。どこかで見ているかもわかりませんが。セシルとメルトゥイユが本を読んでイメージしていたのと近かったです。メルトゥイユの喋り方、瞬き、笑い方はまさに悪の華。彼女とヴァルモンに(子種までも)仕込まれたセシルは今後、無意識のうちに男を手玉にとってゆくに違いないと思いました。
子爵と言うだけあって貴族の扮装をしていて、先日のアルマンとは違い長い髪をひとつに縛って背中に垂らしています。メルトゥイユの言動から、手練手管に長けたことは察せられますし、佇まいからも“非常にフランクな”男性なのかしらと想像されます。自分に自信があり、迷いがなく、そんなところをひっくるめてとても麗しい。少年のような微笑みと書きましたが、下心あってその必殺スマイルを見せたりもしますから、そんなときは、こんな笑い方どこで覚えたの…と思わずにはいられませんでした(笑)。
「危険な関係」は原作とダンスで作品に触れたことがあるのですが、舞台を観たのはちょうど11年前、本を読んだのはその少し前なので、ヴァルモンの末路は忘れてしまっていました。特に舞台では象徴的に描かれていた気がするのですよね。LIBERTEという血文字と、強烈な逆光か白い光があったのは覚えています。でも印象の違いだけははっきり感じました。舞台では犯罪色とか背徳感さえ感じたくらいなのだけど、映画では貴族のえっちな悪戯という、もう少しライトな感じがして、可愛らしく見えたほど。
コリンのほかには、私の知っている俳優さんはいらっしゃらず。どこかで見ているかもわかりませんが。セシルとメルトゥイユが本を読んでイメージしていたのと近かったです。メルトゥイユの喋り方、瞬き、笑い方はまさに悪の華。彼女とヴァルモンに(子種までも)仕込まれたセシルは今後、無意識のうちに男を手玉にとってゆくに違いないと思いました。