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舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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「リトルプリンス 星の王子さまと私」
 久しぶりに映画館で新作を鑑賞。やっぱり映画館で見る映画っていいですね!それだけに集中できるし、音も憚らず、映像もクリア。舞台もそうですが、世界に吸い込まれる感じが堪りません。しかし増税後のサービスディ料金にまだ慣れず、なにその100円?ときょとんとしてしまいました(笑)。

 タイトルにもなっているお話は本があるので、この映画は本との出会いとか、あなたの一冊とか、そういう印象を受けました。本があろうとなかろうと、知らなかったことを知るとか、迷宮を抜け出すに足る光明を見出すとか、出会いによって変わってゆくもの。精密機器の基盤のような無機質で管理された世界に生きていた少女が、どんな大人になりたいか?という思いもよらない問いかけをされ、数々の出会いの中で彼女なりの答えを導き出す。“あなたみたいな大人にはならない!”この何々になりたいでなく、これにはなりたくないという切り口が好きでした。

 星の王子さまの世界はストップモーションで表現され、テレビの特集によると(パンフにも書いてありそうな気はしますが完売につき買えず!)キャラクターの服などに和紙を用いているそうです。なびく質感とか、粗いけれど優しい感じがとても素敵でした。王子さまのパンツの丈が絶妙でして、足首絶対領域!なんて思いながら見てしまったりも。あと狐が和紙でもCGでも味わいのあるキャラクターで、こちらも懐かせたい愛らしさ。欲しくなっちゃいます。蛇もなかなか。王子さまと出会う場面で、しゅるしゅるっと巻きついてくるのが、なんかちょっと…どきどきした…ご覧になってください(笑)。

 最近は字幕版での上映が少なく、日本語吹替版での鑑賞でした。最後の吹替えキャストをぼんやり見ていたら、なんと王子さまの声を担当したのは池田優斗くん。今夏「エリザベート」でちびルドを演じ、お歌も演技も素晴らしかったのが記憶に新しいところです。とってもピュアで、守りたくなるような、抱きしめたくなるような、王子さまのちょこんとした可愛らしい存在感がよく出ている声だな〜と思いました。字幕版が好きですが、吹替版にはこういうミュージカルな驚きもあるのですね。そういえば「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」は字幕で見た後に吹替え俳優を知ってからDVDを買って、あえて吹替え版で見たもんなぁ。

 これまで何度も箱根には行っているけれど、まだ一度も訪れたことのない星の王子さまミュージアムに行ってみたくなりました。まずは本を読み返そうっと。
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ロマン・ポランスキーの「吸血鬼」
 帝劇での公演が残り一週間(足らず?)に迫った「ダンス オブ ヴァンパイア」の原作映画。ミュージカルの初演からレンタルを探していたのですが見つからず、結局9年越しで劇城で買うということになりました。あぁやっと見れた。

 想像していた以上に原作に忠実に作られた舞台なのだなと思いました。この場面があのナンバーになったのねとか、この台詞があの歌ねとか、この笑いどころも映画由来なのかとか。舞台の装置と映画で描かれた宿屋などの構造の違いも面白い。お城の間取りとか、棺桶が意外とチープとか(笑)。でも伯爵親子の棺桶もクコちゃんのお手製なのかと思うと、伯爵がどれだけクコちゃんを信頼しているのかが感じられて、舞台とも繋がって、なんだかいいなぁ。特典映像にもブラックなオチがついて、くすっと笑ってしまいました。

 あえて段落変えて書くけど、浴室シーンもよかった!アルちゃんの動線がビックリするくらい舞台と同じ!(笑)時代とか文化の背景を考えると、初演の浴槽って案外あれでもよかったのかもとも思います。色気ないけど。

 ずっと謎めいているヘルヘルのお母さんとか親子関係(噛んで息子にしたのか)については解けなかったけれど、そこは引き続き想像して楽しもう。
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ダンス オブ ヴァンパイア(今期2回目)
主なキャスト(敬称略)

クロロック伯爵:山口祐一郎
サラ:神田沙也加
アルフレート:平方元基
シャガール:コング桑田
レベッカ:阿知波悟美
マグダ:ソニン
ヘルベルト:上口耕平
クコール:駒田 一
アブロンシウス教授:石川 禅
伯爵の化身:新上裕也

@帝国劇城 1階E列上手寄り


 今日マチネのお城は裕也さんの日でした!今期はVDと、一緒に行こうねと言っていた母の都合だけで日を選んだら、他のWキャストが2回とも同じになっちゃいました(笑)。らちふれーとも見たかったよーん。

 東京楽日が近づいているからか、ますますパワフルなお城でした!楽しかった!

 先週の堀江さんと入れ替わるように、昨日から五十嵐さんが休演中だそうで…ご回復とご復帰をお祈りしています。大楽までには全員が揃って“まっぴらぁ〜♪”できますように!

 以下、VDとヘルヘルを中心に。


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ダンス オブ ヴァンパイア
主なキャスト(敬称略)

クロロック伯爵:山口祐一郎
サラ:神田沙也加
アルフレート:平方元基
シャガール:コング桑田
レベッカ:阿知波悟美
マグダ:ソニン
ヘルベルト:上口耕平
クコール:駒田 一
アブロンシウス教授:石川 禅
伯爵の化身:森山開次

@帝国劇城 1階H列上手寄り

 舞踏会の季節がやってまいりました!ミュージカルを好きになったきっかけの作品だから思い入れが深く、序曲を聞いた瞬間、待ってたよ!血が沸く心地がしました。見終わった後は気分爽快だし、楽しくて大好きな作品です。

 以下、贔屓と新規に偏ってキャスト別にざっくり。

■祐一郎伯爵
 久しぶりに帝劇に轟く祐一郎節を聞くことができて満足。囁くお声からつやつやのロングトーンまで…とは言い古された表現ですが、彼の歌声は本当に心地が良いです。息子やクコちゃんとのお茶目な掛け合いも見どころ。1幕終わりで、クコちゃんに後ろから頭突きされてアン♡なんてお色気じみた反応をしたり、アルちゃんの前髪をよけてやると思いきや汗をぬぐってその手をピッと大袈裟にはらったり。
 衣装やカツラが前回までと変わり、お若い印象に。お召し物は基本的にラメラメした感じ。毛先にかけて赤く色が入っているので『神は死んだ』の闇に浮かんだような姿をしているときも、半分夜の中に溶けてしまっている山ような感じはなくなり、すらりと人のお姿を見て取ることができます。あとこの色の方が髪の緩やかなうねりまで見えて好き。爪は指より長めに尖らせ、指によって2色を塗り分けるおシャレっぷり。
 そういえば、『神は死んだ』を歌い上げたあと、客席通路を使ってハケるようになりました。前からだっけ?幻想シーンの伯爵化身・伯爵の使いで来たクコちゃんもそこを使うので、目的地というか、誰に、どこに向かうのかがとても明確になったと思いました。それで、伯爵さまがハケる途中、あるお客さんに向かって立てた人差し指をスッと…内緒よ、みたいに出していて、いいなあなんて思いながら見ていたのでした(笑)。

■さーやサラ
 生れた村を出てゆくことが約束されたような、洗練された都会的な美貌のお嬢さん。好奇心で破滅する運命と先祖のナンバーで歌われているけれど、それより寧ろとても順応性が高そうなので、どんな世界に行っても馴染んでしまいそう。アルちゃんに全力で拒否されて傷心のヘルちゃんに、“人は心のままに生きればいい”とかソロナンバーを披露しそうな元気でキュートなさーやサラでした。…それ薔薇サムのあれや。コゼットのときよりもお歌もお芝居も素敵でした。成長株ですね。
 お城のお風呂で“あたし綺麗だって”のところ両手で持ったスポンジを頭に乗せてたの可愛すぎます。

■げんフレート
 何かと汗っかきをネタにされるアルちゃん。ヘタレることもしばしばながら、ちょいちょい教授に反論してみたりと育フレートのにおいもします。私いずみんアルフはCDだけなので何ともですが、それまでのアルちゃん像を総合したような、キャラクター的にはあまり突出するところを感じませんでした。歌の安定性はすごいと思いますが、ちょっと『サラへ』がコンサートっぽかったかも。ぜひ浦井さんばりにぶっ飛んでみてほしい!そんな元基くんを見てみたい!
 浴室を飛び出す際に“きもちわるいぃぃぃなんかピラピラしたの着てたァ( ;´Д`)”と案外冷静な発言を。

■ソニンマグダ
 初演からずっと見ているけれど、初めて好みのマグダが来たかも。歌唱・お芝居、そして容貌。すべてが好き。これまではすみませんあまり意識して見ていなかっただけなのですが、今回は大勢の中にいてもどうしても追いかけてしまうので、宿屋の三角関係がよくわかり、宿屋での居場所とか、マグダ自身の心の動きもすごくわかる気がして、小さくないでかい丸いもの含めて、本当に大好きです。フィナーレもカッコいい♡♡♡

■上口ヘルヘル
 ヘルちゃんに関しては吉野さんに並ぶ方はいないと思っているのですが、上口くんは例外。ヘルちゃんの本能的な衝動の燃えるのに身体能力がばっちりついていっているし、何から何まで恋のときめきにあふれて、しかも官能的。腰つきとか流し目とかあれ大変ですわよ。タガーも真っ青ですわよ比較対象がおかしいけれど。舞踏会のときに、サラそこ代われ(ΦωΦ)と思うくらいクールビューティな眦にグッときましたもの。逆にコミカルな浴室シーンではアルちゃんウェルカムバックで見上げたゼロ距離感がすんごかったです。あと1センチで接吻してました。身長差が黄金比なのかな!あの瞬間の舞台写真、次のプログラムに載らないかな!(言うだけならタダ)
 笑ったのは牙の隠し場所…/// そうよ思わずポッと頬を染めてしまうところに大事大事にしまっていたのですよ。おパンツの中に。万歳したらおへそが出るくらいの丈のキャミに、総レースのパンツスタイルですものね。それにトート閣下を連想させるような銀と青のグラデヘア。これがとてもよくお似合いです。ちなみに初登場時のポイントカラーは赤紫。エメラルドシティと色違いのサングラスも装備でした。
 彼MCもお上手でして、カテコの振付指導にては“ヘルベルトです。ヘルヘルって呼ぶのもありです♡”と自己紹介、場内拍手&コールを受けて“オォー微かに聞こえたァ!!”とテンションアゲアゲでした。
 ヘルヘルはなんとなく器用そうだから、父上のお爪塗ってあげてそうだなと思った次第でして。「今日はこの爪赤いのがいい」「えーもう違う色塗り始めちゃった」「やだん」「父上ったらしょーがないんだからぁ」みたいな日常の光景なんかあったら和みます。
 そうそう、舞踏会でアルちゃんに出会うと“シャァァァー(*^四^*)”とやりあってから“おリボン同じだねぇぇ♡”と。その笑顔がすんごく嬉しそうで、ふたりの末長い幸せを願わずにはいられませんでした。

■クコちゃん
 登場すると、何をしていても和んでしまうクコちゃん。甲斐甲斐しさや自己顕示は、駒田さんならではの人徳とキャラクターですね。1幕終わりの場面で伯爵になつくのも、多分もう定番になりつつあるのかしら。脇腹から滑り込むようにして撫でてもらっていました。あぁぁかわいい…♡ あえて人間のまま可愛がられているからこそ、ラストシーンはいつも胸が痛みます。
 クコール劇場は後日アップされるかと思いますが、紅白団扇(紅はほぼショッキングピンク)で手旗信号からの、野鳥の会で紅組優勝でした。毎公演、楽しい幕間をありがとうございます!一度でいいから、ヘルちゃん乱入回に立ち会いたい…。

■開次さん
 本日の伯爵化身。これまで見てきて、開次さんは伯爵の存在の正体についてとか、愛するがゆえに奪ってしまう性質とか、精神的な懊悩の部分を司っている気がしています。暗い墓場に浮かび上がる白い身体、細い筋肉、張り出した肋骨。それがとても精霊的というか、幻想的な佇まいです。あと彼のダンスでとても効果的で美しいのが下ろした長髪。これがきりっと括られているだけで、なぜか物足りなく感じてしまうのですね。髪の先の先まで踊るさだめにあるっていうか。ため息が出るほど美しかった…

■航ヴァンパイア
 今回のカンパニーにはスタジオで出会ったダンサーさんがいらっしゃいます。酒井航さん。お若いながらしっかりされた方で、気遣いができ、みっちりとダンス修業を積んでこられたようで、とてもエネルギッシュに弾けんばかりに踊られます。作品柄、メイクで大化けしますので、ご本人も“僕のことわかるかな”なんて仰っていましたが、バネのようなジャンプとシャープなダンス、(よく見ているからというのもありますが)判らないわけがありませんでした。この大きなエンタメミュージカル作品に、お師匠さまと共演できるチャンスを掴み、いままさにその舞台上で羽ばたき、輝く航さん。とても素敵でした!長丁場ではありますが、ぜひ大楽までお元気で血を吸いまくってください。
 ずっと前からの知り合いというわけでもないけれど、こういうのってなんだかうれしくなっちゃいますね^^

 続きに航さんの登場場面、主なポジションなど。気になる方はぜひ探してください。そしてほかにも出とるがなというのがありましたら、ぜひぜひ教えてくださいませ〜
 あっストーカーじゃないですよ!

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GAME
天才!KOボーイズ Live Performance 2015

出演(敬称略)
大柴拓磨、金刺わたる、KATSU、大前光市
2015年9月23日収録

 お借りしたDVDを見ました。シリアスな話だと思ったら、結構笑えました。こんなかみさまがいたらちょっと楽しいかも、と思う反面、もしも本当にこんな風に世界が作られていたらという怖さもあったりして。

 贅沢かもしれないけど、もっとダンスバトルが見たかったな〜!それにしてもです、拓磨さんエエ声や・・・ジョーカーが憑依したお芝居、怖いくらいでした。こんなの見たら、メフィストさまにまた会いたくなってしまう・・・。

 ジャックとクイーンの友情物語みたいなところは、もっと拡張して、爽やかで、えっその動きどう絡んでん?みたいなデュエットとしても見てみたくなるものでした。ジャックは役柄のスイッチが器用な印象。ジョーカーの演技が愉快でした。
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GABBY on DVD
 今月初旬に、ようやく届きました。申込時には9月発送と言われていたものが、ひと月ずつ先延ばしになり、本当にようやくです。あれだけ本公演をたくさん見せていただいたので、まぁそんなに急がなくてもと思うところですが、やはりまだかまだかとじりじりしていたのも少なからずありますので、届いたその日のうちに見てしまいました。

 各場面は愉快でも、最後はずっしりと重いこの作品。色々なダンスが熱くなってぶつかって燃えたり溶けたりするのは、見ていてすごく高まります。不思議と、何度見ても興奮してきます。福岡限定ナンバーもちょっぴりだけど収録されていて、各公演での思い出が蘇って懐かしくなりました。通い詰めた舞台がこうして後世に残るのは嬉しいですね。

 全体的に引きの映像が多い印象なのですが、それだけ大勢で踊る場面が多かったのだな〜と。最終場、フットライトの位置をカメラがスライドして撮っているところがありまして、そうやって機械的なカメラワークだからか、舞台上で展開されていることが際立つ気がして、胸が苦しくなってきました。あと、実際を見ている時に気づいていたのか、忘れていたのか、ゾゾーレの背景の照明がハートだったことを新鮮な気持ちで見ました。

 せっかく引きの映像なのに、クセで観劇当時と同じひと・同じエリアを見てしまうのですね(笑)。たとえばお気に入りの天空に突き抜けるリルくんのジャンプとか。せっかく映像化されたのだし、後ろの列から見ているのとほぼ変わらない視界なので、chocolatのときのようにいろいろな場所を見たいです。またきっと、ここの振付シンメになってるー!とか、公演当時には見えていなかったこと、感応しなかった部分、様々発見がありそうです。

 ちなみに、もうひとつお気に入りのとある仕草がありまして、ウヒョーとなった場面があったのですが、収録されていたのは問題の仕草をしていない公演回のものでした。ざんねーんwww 他にも、妖しい雰囲気の漂う場面が記憶よりもあっさりして見えたりして、東京公演だからなのか、この4ヶ月の間に脳内での追熟が過ぎたのか、どっちなのかしらと時の流れを楽しんでしまいました。

 メイキングはchocolatの半分くらいで12分。本編と合わせて1枚のdiscに収められています。短い映像ながら、新しい動きが生まれる瞬間とか、お互いの分野を伝授しあったりしている様子が収録されており、面白いです。しかし肝心な方の声取り風景が収録されていないのは、クレジットされたキャストなのになぁと勿体無く思いました。(本編で“地球最後の日”なんて言っていたのか!という発見をしました。聞こえてないものですね〜)

 続きに、ちょっとここは物足りなかったぞというお話。

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プレシャスガレージ ダンスフェスティバル2015
作品出展講師・団体等(敬称略・公式掲載順)

akihic☆彡
ICHI
櫛田祥光 company Lasta※
熊谷拓明(総合演出・振付)
静香 company
鈴木 竜※
suzuyaka
高尾恭代
夏山周久※
HACHI
松GORI
MAR
Sadalsuud(ゲスト)

@渋谷区総合区民センター 大和田さくらホール 1階10列下手

 京都遠征帰りの直後、こんなダンスの祭典に行ってきました。普段別々にレッスンしている色んなスタイルのダンスを、発表会スタイルで畳み掛けるように見せてゆくお祭り。上記※団体には、ダンス仲間がご出演でしたので、それを楽しみに♪

 あえてプログラムの順番を見ずに臨んだら、プレゼントを開けるみたいにワクワクしました。演目の合間に挟まれる先生たちの余興?も、全力で楽しんでらして、お腹抱えて笑いました。後半で熊谷さんが括っていた髪をほどいて連獅子よろしく旋回させたのですが、すごく美髪で、ヘアコンディショナーのCMに出られるくらいのキューティクルの持ち主でいらっしゃいました…!

 オープニングナンバーは、夏山先生のクラシックバレエ。衣装がドガの踊り子っぽくて、振付もシンプルな印象で、かわいかったです。
 竜先生のは、なぜかスイミーを思い出しました。個でもあり、群舞で大きな1個体にもなる感じ。ユニゾンってきっとそうなんだ。ほかの団体のフラメンコやバーレスク的なナンバーを見ても揺らがなかったのは、シンプルな方がちょっとしたときにドキッとゾクッとすること。肉体の美しさが際立つナンバーだったなと。
 コンテクラスを2度ほど受けたことのあるクッシー先生の作品は、モダンアートって感じが好きでした。暗転までキープしている、内転させたアラセゴンと絞り切った上体の特徴的なポーズがあって、真似したらとてもきつかったです(笑)。

 こういう舞台を見たり、そこで輝いている友人を見たりすると、とても刺激になります。日頃のレッスンを大切にして、アグレッシブに身体にアプローチしてゆきたいと思いました。
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HAPPY DAYS
SHINGO YOSHIMOTO solo dance performance
さりげなくアート、ほんのりエンターテイメント

出演:吉本真悟
演出:荻田浩一
振付:新上裕也/吉本真悟
編曲:福井小百合

@京都府立府民ホールALTI

2015年10月31日 5列(最前)上手
   11月 1日 9列センター

 昨年夏に都内で初演された作品の、今回は再演。再演ものの少ない(ほぼない?!)事務所という印象なので、これはとても嬉しいことです!しかも大好きなダンサー、大好きな作品!嬉しくて見る前から泣いちゃう!ていうか、今回イントロからクライマックスの音楽が流れてきて、実際に始まる前から泣いてました。そして実際にそのシーンに来たら、幸せ泣きみたいになりました。アームスですとか、ルルヴェですとか、そういうジャンプほどは決して大きくない動きひとつであっても、ぐぁっと胸に迫るものがあるのです。

 過去の場面とか、自分が望む【完璧な一日】とのギャップなどは、とても切なく胸を締め上げられるのですが、最後にはとても幸福感に溢れている、すごくすごく愛おしい作品です。おそらく所属メンバー的に続編の期待しづらくなってしまった「Delicious」シリーズや、同じ公演の二度となさそうな「GQ」シリーズ(これらは進化してゆくところがまたよいのですが)とは別に、ぜひともレパートリー化して定期公演していただきたいです。どれだけ長期スパンになったとしても、待ちますから。

 でもGABBYのDVDはそろそろ待てないかなー(小声)

 此度の京都全4公演は「Baked Hotel」が「HAPPY DAYS」を挟む形だったので、三郎のあとにリーマンくんを見たわけですが、役の振り幅がものすごくて、それにリーマンくんだけでもハッピーの絶頂から暗い淵まで色彩豊かであるので、ダンサーの役者ぶりに改めて驚嘆しました。息遣いや筋肉の躍動まで感じられる近距離であれほどの感情の波を見ていると、どうやって気持ちをそこまで持っていくのだろう!と素人は思ってしまうのであります。語る踊りの真骨頂ここにあり!でした。大好きです。
posted by Elie | CSB International | comments(0) | trackbacks(0) |