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舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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劇団四季 ユタと不思議な仲間たち(東北特別招待公演TV放送録画)
キャスト(敬称略)

ペドロ:菊池 正
ダンジャ:柏谷巴絵
ゴンゾ:伊藤潤一郎
モンゼ:和田侑子
ヒノデロ:道口瑞之

ユタ:上川一哉
小夜子:奥平光紀
寅吉:吉谷昭雄
ユタの母:あべ ゆき
クルミ先生:丹 靖子

大作:小原哲夫
一郎:厂原時也
新太:赤間清人
たま子:安宅小百合
ハラ子:齋藤 舞
桃子:原田麦子


 生ぎでるってこどを、思いっきり大事にしなきゃならねんだぞぉ!という言葉にぐっと来ます。心の根元にストレートに訴える力がこの作品にはあると思うのです。震災の爪痕深い地域・時期に、ひとりの少女の手紙(それは生徒たちの想いを代表したもの)に劇団が全力で応えてくれたことにも感動しました。営利とかではなく、人と人、心と心。とても覚悟のいる決断だったようにも思われるけれども、きっとこれが本来望まれる姿なのかもしれません。

 物語を見つめる子供たちの真剣な眼差し(特にユタが特訓を頑張るところ)や、面白い場面でニッコリする様子なども映り、舞台の力の大きさに改めて感じ入りました。四季のこう言う気質が好きです。

 以下、再生しながら呟いていたこと。

・潤一郎さんのゴンゾは世界一カックィ〜!和田さんのモンゼはめんこい〜!
・いづろとだいさぐのコンビもいいよね〜突っ張ってるけど素朴なところがたまらん。
・デロちゃんはいつでも可愛い♡
・けーじさんの振付ひっさびさに見たけど、シュバ!ズバ!って感じがとってもけーじさん。

 これを実際の舞台で観たのは震災の年の6月でした。一部キャストは今となっては貴重!また観たいなぁ。。
posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
赤レンガ倉庫ダンス・ワーキング・プログラム キックオフ パフォーマンス
 贅沢な時間でした!あんな至近距離で!どれも美しい作品だったなぁ……

 作品のどれにも光が差して輝いたり煌めいたり浮かび上がったりしていました。実りを約束する陽の光。怜悧で艶かしい月の光。朝の煌めきを湛えた水面。そして時に、フラッシュ。

 ひとつめの「亜麻色の髪の乙女」は小学6年生の少女のために振付けられた作品とのこと。落ち着いた大人の女性、静寂をまとったような雰囲気が印象的な恩恵さんですが、この作品ではとても晴れやかで瑞々しく新鮮でした。みっつめの世界初演作品は、ところどころ芝居のような掛け合いに見え面白かった!再演が待たれます。

 そして第二部、恩恵さんのトークが面白すぎましたwww 爆笑のあまり何を仰ったかは記録できるほど覚えていませんが(無念)、ひとつ心に残った言葉は“長く続けてゆくためには、コツコツと奉仕する心を持っていること”です。

 当日の呟きはこちら

【第一部】パフォーマンス

亜麻色の髪の乙女 振付・出演:中村恩恵
TWO 振付:中村恩恵 出演:小㞍健太、渡辺レイ
Prelude for Didi & Gogo(世界初演) 振付:中村恩恵 出演:首藤康之、中村恩恵
Andante 振付:中村恩恵 出演:首藤康之、渡辺レイ
Homage to 振付:中村恩恵 出演:小㞍健太

【第二部】ダンス・トーク
中村恩恵、首藤康之
モデレーター:田添菜穂子

横浜赤レンガ倉庫1号館 3階ホールにて
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「イントゥ・ザ・ウッズ」
 面白かった!御伽噺のエッセンスがまさかと思うほどうまく調合されたアラカルト。

 ジョニー狼の決めポーズがおっかしいのだけど、彼の手にかかれば何でもかっこいいの。序曲から引き込まれるソンドハイムの楽曲、メリルが塔で歌うソロと、年少の仲間を力づける“独りじゃない”歌に感動!ミュージカル映画でも拍手したくなってしまいました。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」
かれこれ15年近くも前から見よう見ようと思っていた作品をようやく。

長い旅路のうちに、何回こけても、それがどんなに無様でも、立ち上がる力を持っているのだなぁ。底力とか、人間力ってやつだろうか。差し伸べられた手に気づくこと、助言を聞く耳を持つ素直さも大切だけれど、見たのはもっと野生的な力のように思われました。

何だかうまく言えないけれど、じんわり響いてきた。いい映画です。ロビンとステランの素敵おっさんコンビが眼福です!
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「タイタス」
友達にお薦め頂き鑑賞。

監督は、ミュージカル「ライオンキング」を手掛けた演出家のジュリー・テイモア。それゆえか、王子の選挙活動での群衆の動きなどなど、舞台のにおいを感じる部分が多かった印象です。舞台好きとしては、いかにも芝居調の台詞回しも、いきなりショーっぽくなる派手な演出も好みであり、古典を原作とした作品ではあまり見たことがありませんでしたが、これが実に面白かったのです。

シェイクスピアの流麗な比喩祭り(くどいようなのに想像するとぴったりはまってしまう、ちょっとやそっとでは覆したり説得したりできないような、妙な説得力のある感じが好き)をしっかり押さえつつ、モダンアートのような洒落た演出が、これもシェイクスピアによくある肉親殺しの容赦ない残酷描写を和らげてくれます。終盤の そして誰もいなくなった的な総倒れの有り様さえ見世物的で、それすらネタか、というテイスト。でもラヴィニアはその不幸の始まりからあまりにも哀れでした…。作者はサターナイナス(だっけ?王様になっちゃった、映画だと白塗りのボクちゃん)とタモーラがお気に入りのような気がします。

最後までえぐい、でも最後までオシャレ。本も読みたくなりました!



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日本バレエ協会公演「コッペリア」
主なキャスト(敬称略)

スワニルダ:志賀育恵
フランツ:橋本直樹
コッペリウス:アレクサンドル・ミシューチン
市長:本多実男
神父:柴田英悟
コッペリア:高井恵里

@東京文化会館 大ホール 1階16列30番台


レッスンのあとに見てきました!ずっと迷っていたところに、スタジオの仲間からの打診を受け、観られる運びとなりました。高校友のお気に入りということで音楽は10年以上前に聞いていたのですが、実際に舞台で全幕を見るのは今回が初めて…いや2回目?発表会でマズルカを躍らせていただいたけれど、あれはコッペリアでありそうでコッペリアではなかったし(笑)。

そのマズルカがいちばん最初の場面で登場したり、コーダの振付がほぼ同じだったり(前に動画を見たボリショイのもそっくりでしたが、同じバージョン?)、オダリスク(マズルカの次に本家とは別の設定で挿入された美女オンステージ)が出てこなかったり、なんだかいつもと違う気持ちで見ていた気がしました。

主役のスワニルダは志賀育恵先生。コール・ドには、お話ししたことはほとんどないけれど発表会でもご一緒した中島まいさんも。ひと月分くらいのカワイイをまとめて摂取した感じです!拗ねたスワニルダとか、にこにこのまいさんとか!ああ幸せ時間…

指揮者もパワフルで面白かったです。ブロッコリー頭が踊る踊る。塩ちゃんも真っ青のdancing タクター。たまに舞台でなくオケピを見ていました(笑)

昔見た牧のくるみでよくドロッセルマイヤーを演じておられた実男さん、もっとクセのある濃い役で見たいです(笑)
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「グラディエーター」
「タイタス」に続きこちらもお薦め頂き鑑賞しました!予告編は何度となくスクリーンで見ていたけれど、戦いの場面がフィーチャーされていて、正直そこまで見たいと思った作品ではありませんでした。

が、蓋を開けてみたら何だあのかっこよさは!思いがけず内面の描写がとてもよかった!マキシマスの味わったものは心が引き裂かれてボロクズになってしまいそうに思えるほどだけれど、きっとあの時代をそれまで生き抜いてきた男だからこそ、不本意に全く違った境遇になってしまっても耐えられたのだろうな。

揺るがない確固たるもの、彼を支えたもの、信じたもの、しなやかに生きながらぶれない芯があるって、やはり強いのだ。とことんヒーローで、でもそれに甘んじないマキシマスが最後の最後の最後まで本当にカッコイイ!一方、コモドゥスを演じたホアキンが北村さんに似ていて、終始彼を意識してしまいました。今見ているのはテルマエロマエではありません(笑)。
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「私の中のあなた」
コンビネーションで使われたのが、この映画の曲であったことから鑑賞。あとアビーちゃんが結構好きなので。

何気ない1日を完璧と称したモリー先生の言葉を思い出しました。“重要なのは、私には素晴らしい姉がいたということ”という最後のモノローグに幸せが満ちていました。移植された細胞が生きるのもそうでないのも関係なくて、亡くなってもそれまでに刻まれた記憶や、通わせた気持ちや、形のないものが強くしなやかな心の支えになってくれるのかも。それこそが原点、帰る場所、拠り所となってゆくのかも。尊い、愛しい、温かなものがそこには変わることなくあって。

子供が病気で亡くなってしまうのはとにかく切ないのだけど、今を愛したいと思う、自分が幸せなのだと思って泣けたというのもあるでしょう。直後はうまく言えなかったのだけれど。どれほど大きくて優しいものに包まれていることか。

家族の想い合いがグッとくる。
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