BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
好きなものは好き!

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since 2005.Feb
モーツァルト!
主なキャスト(敬称略)

ヴォルフガング・モーツァルト:井上芳雄
コンスタンツェ(モーツァルトの妻):ソニン
ナンネール(モーツァルトの姉):花總まり
ヴァルトシュテッテン男爵夫人:春野寿美礼
コロレド大司教:山口祐一郎
レオポルト(モーツァルトの父):市村正親
セシリア・ウェーバー(コンスタンツェの母):阿知波悟美
アルコ伯爵:武岡淳一
エマヌエル・シカネーダー:吉野圭吾
アマデ:内田未来

指揮:西野 淳

@帝国劇場 2階G列上手サブセンター

 今回でご卒業とのことで、念願の芳雄ヴォルフを見てきました!初めて拝見した頃の芳雄さんは、歌声がとんがって聞こえて正直あまり好きな感じではありませんでしたが、近年の彼はぐぐぐっと深みが増して、思わずうっとり聞き惚れ、表情にも惹き付けられます。最初で最後となったヴォルフは、目の奥とか眦にさっと影がよぎる感じがしました。はしゃいでいるけれど、内心では実は…みたいな。アッキー('07?)は音楽がひとのかたちをしている感じで、いっくん(前回初役時)は才能が独り歩きする他は普通のやんちゃな男の子。芳雄さん(本日)はその中間という感じがしました。自分の中に溢れるものを世間がgiftとか才能とか呼んでもてはやすことを知っているような。他と比較してどうこうというわけではありませんが、三者三様、どなたの人物造形も好きです。

 他の役者さんたちも、何だかとてもぴったりしっくりきて、全体的に過去随一のM!だったなぁと思います。よい観劇納めでした!

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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
「ハッピーフィート」
 映画は大抵、重めの作品とhappyな作品を一緒に借りてきます。これは3本まとめて借りたうちのhappyな1本。

 タップと歌のセッション、全員に伝わってゆくタップの波、人間をも動かすミラクルステップ!思わずリズムを刻みたくなりました!ダンスには、ことばやそういう違いは関係ないのだなぁ、と改めて。あと、好きなことを制限されると腐るということ。

 確か、本作のマンブルのダンスはセヴィアンが吹替え(?)ていたのだったはず。彼の舞台もまた見たくなりました。彼のタップも奇跡的だけれど、ペンギンが踏むステップも、その短い脚でどうして…と思わずにはいられません(笑)。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
NOW イマガスベテ!
主な出演者(敬称略)

蔡暁強、西野 誠、伊藤潤一郎

@青少年文化センター(アートピア) 1階3列センター


 シャオチャン先生が演出から構成から振付から作り上げたダンスの舞台。とっても楽しかったです!メインの歌い手のほか、出演者は彼らと親交の深い愛知県出身の役者さんおよび、劇団アークスや師弟関係にあるスクールの生徒さんたち。みんな生き生きしていたし、先生はますますパワフルで、感情がぐっと胸に迫り感動しました!前に芦屋で見た作品ももしかするとあったけれど、全部が新鮮で初めて見るみたいにワクワクして楽しかったです!元気をいっぱい貰えた!先生&出演者の皆さんありがとうございました!

 本当に、先生めっっっちゃ素敵!!!!あんな風に心がこもって、アクロバットもいっぱいのダンス、世界中で先生にしか踊れないと思います!!!!風のように宙を舞うぞ、を地で行く!!!!

 初秋のまだ暑い頃にワークショップでやって下さった作品もあって、ああいう舞台で見る作品を途中まで知っているという感覚はなんだか不思議でした(笑)。だけど嬉しい。
 観劇したのは初日でしたが、これの千穐楽はスペシャル公演でその回だけスンラさんもご出演だったそうです。観たかったなぁ・・。でも、今日だけでも耳福でした。西野さんは初めて拝見したけれど、張りのある元気な歌声は朝に聴きたいまさにスキンブルシャンクスvoice。かっちょいいゴンゾで名を馳せた潤一郎さんは、雅登さんのライブで歌われた『Stars』に痺れさせてくれ、次期ジャベールだと思っています。マイクを通すのが勿体無いパワフルな歌声の持ち主。欲を言えば、今日のメンバーに雅登さん・卓爾さん・超筋肉もとい岸本さんにも加わって頂いて、スーパー面白ぐだぐだトークを披露していただきたかったです(笑)。

 そうそう、どのナンバーもなのですが、フードのついた衣装が多めで、先生もソロ作品でそういうデザインのものをお召しでした。お好きなのかしら、似合いますよね(^^)
posted by Elie | DANCE, BALLET, PLAY | comments(0) | trackbacks(0) |
「鑑定士と顔のない依頼人」
 公開時から気になっていた作品。

 前半はミステリアスな大人のラブストーリーとして楽しみ、後半(というか終盤)は…何だかやるせない気持ちになりました。

 勘のいい人は女が姿を見せた時点で気づくのかもしれないけれど、私は部屋が空っぽになるまで気づかなかった!女も鑑定士も、どちらも潔白とは言えなくなったけれど、僅かな間でも純真な気持ちだけで惹かれあっていたらいいな…そうでもないと、鑑定士がただ弄ばれただけになってしまって切なすぎるもの。

 計算された網を張り巡らすしたり顔から抜け殻まで、相変わらずジェフリーの芝居の振れ幅は凄い!それにしても、なぜ時計や機械人形のパーツにはあんなにときめいてしまうのだろう。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
「コールドマウンテン」
 とても幻想的な物語で、普段こういうのは選んで見ることがないのに、自然と引き込まれていました。

 理不尽なものの中を貫く想い、それに突き動かされる人間の強さや美しさ。あそこまで生き延びたのに…!幸せが放つ輝きってなぜこうも刹那的で儚いの…。でもきっと、彼を奪った人にも、彼女をモノにしようとした人にも、最後の場面のような温かな心象風景があるのだろうと思ったら、すべてが貴く思われてきます。

 衝動に駆られて行動する時の、理屈では語れない存在感のある姿。まっすぐぶれない意思を秘めた瞳の輝き。これまでのすべてを刻んだ身体。そうしてそこに立って居る、彼女自身としての生き様。在り方。鑑賞後感は、意外にも雪のようにずっしりして、儚いものでした。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |