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舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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HAPPY DAYS
SHINGO YOSHIMOTO solo dance performance
さりげなくアート、ほんのりエンターテイメント、等身大のhappy days

出演:吉本真悟
演出:荻田浩一
振付:新上裕也/吉本真悟
編曲:福井小百合

@ヒルサイドプラザ

7月26日(土)ソワレ A列下手
7月27日(日)千秋楽 B列センター下手寄り


さりげなくアート、とってもエンターテイメント、予想と違ったhappy days、でした。陽気な日常から深遠なる心象まで、真悟先生のパフォーマンスに魅せられた週末でした!陽のイメージが強い先生なので、悲しい過去とか死の床とか、心に落ちた暗い影の部分に切り込んでゆくのが、とても新鮮であり衝撃的でした。

その他にも、色んな意味で衝撃!!笑撃??!な場面があってお腹がよじれるくらい笑いました。アノ曲聞いたら、暫く笑いが止まらなくなりそうw

2公演拝見してつくづく感じたのは、先生はバレエダンサーに留まらずアクターダンサーであるということを見せつけた公演だったということ。ダンスも表情(半ば顔芸)も素晴らしいのは言わずもがな、セリフ以外のところでも声が聞こえてきました。そして彼の周りの人の心の動きまでもが見えました。

また、観客にとってもHappy daysのうちのひとつだったということ。85分間もひとりのダンサーに集中するのは見る側としてもなかなかないことですし、まして踊り手が(今回は振付家も)ダンスの先生でもあって。こんな方に教えを乞う贅沢ができることに、そんな機会に恵まれたことに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

例によって、公演の余韻にどっぷり浸かっています。想像の余地があると、想いを巡らすお楽しみまであっていいですね。ファウスト・メフィストの衝撃を凌ぎそうなダンスアクトでした。先生たち、濃い時間をありがとうございました!!
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ズボン船長
主なキャスト(敬称略)

ズボン船長:鈴木綜馬
若かりし頃のズボン船長:なだぎ武(ザ・プラン9)
ケン:河野 茜、木村ひかる
ケンのお母さん:♡さゆり(かつみ♡さゆり)
海賊の親分:小西のりゆき
鳥類学者ルソー:亀山貴也
不思議屋チャールズ卿:中井善朗
サーカス団団長ローズマリー:森 加織、小西奈津子
船医ソックラテス:田北良平
旅の踊り子ミミ:熊谷江里子
ミミのおばあさんヨヨナ:能條由宇
若かりし頃のヨヨナ:谷内 愛
魔術師シェンシャラー:蔡 暁強
フィフィ遣い:堀口由紀子、嶌田夏美
海賊の子分:羽根博司、今井 脩
ロバート/コヤマ先生:小島良太
クサノ先生:朱 美香、山本夏希
船のシェフ ケチャップ:中野R
峯音/ネネン:長岡美地留、峠 真瑠実
ジョジョ:鶴若咲季、利川桃子
ジョジョのお姉さんルナ:森本愛莉、吉田梨乃
フィフィ:辻 陽菜乃、今田紗彩
オシッポ:前田拓海、神元理丘

@シアタードラマシティ
マチネ 11列センター
ソワレ 12列下手サブセンター


初日にマチソワ観劇!

若きズボン船長の冒険譚を、ケンが追体験するお話でした。

まず船長さんは語りかけます。“宝物は多い方がいい、その分心が賑やかになる”。そうして飾ってあるガラクタにも見える宝物にまつわる冒険譚を、ケンに話して聞かせます。


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魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展
色鮮やかな衣装たちはほぼ360度観察可能、デザイン画の数々も貴重品が揃い見応え抜群でした。実際に着用して踊っている舞台映像も2本ほど流れていたのですが、次の予定があり長居できなかったのが少し残念。

当時の技術で最も加工しやすく、ダンスを見せる上で適していたのか、コットンで作られたものが多い。色合いも鮮やかでありながら極めてナチュラル。そのデザイナーたちは、当時の興行主であるディアギレフの審美眼にかなったコクトーやデ・キリコなどの錚々たる芸術家。一着が一枚の絵のようであり、それが舞台上に現れるとさらに別の大きな絵となる感じがしました。デザインが語る一着と、ダンサーにまとわれ踊り出してラインが出た時に初めて雄弁に語る一着とがありそう。

東京バレエ団の公演で「牧神の午後」を見て以来、バクストが好き。デザイン画を多数見ることができて感激でした。あと、ナマのペトルーシュカの衣装に興奮!このほか、「女の手管」という作品の女性のドレスが、色もデザインも好きです。青いひらひらのミニスカートをファルダのように重ねた感じ。

イヤホンガイドのナレーションは熊川哲也さん。自身に満ちた喋りの中でちょっと身近に感じてしまったコメントがあります。曰く、「青神」の衣装にニジンスキーの身につけた証拠たる青いドーランが残っていて、妖精か何かのように超人的な彼だったけれど、汗をかく紛れもない人間だったのか、でもやはり妖精かも…と。熊川さんほどの方も、叶うなら舞台上で魅せる奇跡のような踊りを見たいと願うダンサーなのだとか。

於:国立新美術館
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パパの誕生日
キャスト(敬称略)

葉山俊彦(パパ):中島康宏
真冬(葉山家四女):佐藤亜美菜
誠吾おじさん:山本真広
サンドラ:王子菜摘子
アルフレッド:キム スンラ
セバスチャン:Kimeru
ミカエル:渡辺磨裕美
春菜(長女):山岸麻美子
夏実(次女):Ichi
千秋(三女):鈴木花奈
裕介:翔大
鉄次:宮澤志暢
安:小林良輔

エンジェルシンガー
モニカ:井上万葉
スザンナ:鈴木美穂

エンジェルダンサー
シモーナ:秋山紗綾
エレナ:大澤信乃
ロザーリア:田中美紗綺

子供時代
春菜の声:緑川琴音
夏実の声:長橋樹里
千秋の声:小山彩也香
真冬の声:牧野莉々

@東京芸術劇場 シアターイースト F列センター

前回の高円寺公演をセリフを覚えるくらい見たので、今回はいいかなとも思ったのですが、スンラさんがご出演とあらばタダで済むはずがありません。また、レッスンでご一緒し、かつパパたん初見時に千秋を演じていた美紗綺さんもご出演と聞きつけ、行ってきました。大好きな先生も続投ですしね!

物語の流れは前回の感想をご参照あれ。マイナーチェンジはあれど、ほぼ正解しているはずです。
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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
「借りぐらしのアリエッティ」
 地上波初、私も初めての鑑賞でした。

 御伽噺の中で光る露の何と煌らかなこと!こんな世界があったら素敵です。…いや、もしかしたら、信じるから存在するようになるのかも…存在するまでゆかなくとも、いつもの世界が少し新鮮に見え始めたり。

 室内のものが小人の視点で描かれるのはもちろんのこと、これには思わず「CATS」を重ねて楽しくなりました。音も少し低く大きく誇張されていますよね。ふと裁縫箱を開けてまち針を取り出し、アリエッティの大きさを掌に想像してみたりも。あとジブリ作品って、日常動作が愛おしくなります。

 最後、引っ越してゆく小人たちの姿に、住処を追われてゆく野生動物を思うのでした。きっとこうして想像力の世界に片付けられてしまっている生命はまだいる気がします。
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「マレフィセント」
御伽噺を越えた眠り異聞とも言えそうな物語でした。面白いし、大好きなアンジーは美しいし、次はどうなるのかな?!とワクワクしながら見ていられる作品でした。

ただのアトラクションではないのは、ちゃんと心持ちの波が描かれているから。恋に目が曇ってしまう優しい弱さや、目の前の激情に駆られた結果の、自らの呪詛を覆せない現実…悔やんでも悔やんでも後の祭りということ。邪悪さと優しさ・愛情の二面性を繊細に描き出すアンジーの演技にのめり込みました。赤ん坊の成長を陰ながら見守るうちに芽生えてゆくもの、交流のうちに変わってゆくもの、などなど。泥んこ遊びの場面なぞ、なかなか笑えます。また、マレフィセントがあの姿になった経緯はなるほどそうかと、赤ん坊の姫に魔法をかけるところはミュージカル「美女と野獣」における同作アニメ版BOGの再現力に感嘆したのと同じように興奮しました!

とても人間味があり、温かさも感じさせるマレフィセントの姿について、パンフレットで佐藤友紀さんがズバリ書かれていました。“本作のマレフィセントはカラボスとリラを併せ持つ”と。大納得です。
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唄日和 〜季参〜
歌:石井雅登
演奏:宮崎 誠
ゲスト:伊藤潤一郎、高橋卓爾

@渋谷gee-ge 夜の宴


朗読劇調な前回とはガラリと趣向を変え、前半ミュージカルソロライブ、後半ミュージカルサプライズwithゲストというかたち。知ったナンバーが多かったし、ゲストを交えた後半が特に大爆笑で…本当に楽しかった!

歌を歌うと言うか、声を編むと言うか、かなり密度の濃い歌唱だと感じました。色々歌ってくれたけれど、あんなに心から名前を、その名を持った少女の尊さを味わっている『マリア(WSS)』を聞いたのは初めてだったかもしれません。接吻したり、齧ったり、吸ったり、含んだりして、本当に愛おしんでいたように感じました。ほか、『僕の願い(ノートルダムの鐘)』、『僕こそ音楽(M!)』などなど、透き通った素晴らしいセトリで、同じ時代に生まれ、その表現に触れられる幸せにどっぷり浸った渋谷の夜でございました。
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posted by Elie | STAGE MEMO | comments(0) | trackbacks(0) |