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舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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2013年を振り返る
 年の瀬、いかがお過ごしでしょうか?

 2013年は、舞台作品とも人とも、出会いがたくさんあった年でした。レッスン事情も大きく変わり、割とコンスタントに通えるスタジオ、ずっと教わってゆきたいと思う先生と出会い、刺激し合え、相談し合える、そしてもちろん先生の舞台を観た感想も交換できる仲間とも出会いました。レッスンの予定が直前に決まることもあり、舞台のチケットを先んじて取れなくなってきましたが、親切な方に譲っていただけたりして見ることができた作品も少なくありません。

 出会った舞台、出会った人々、検索でも何でも、何かの拍子にこのブログを訪れてくださった皆様、たくさんのご縁に感謝して、恒例の振り返りをやりたいと思います。

 今年一年、ありがとうございました。来年もいっそうマイペースにゆきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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「プレーンズ」
 芳雄さんが吹替を担当すると言うので、それも聞いてみたら素敵だったので、見てきました。歌まで歌ってくれて、情熱的なえるっちゅ(公式の愛称はエル・チューですが、私は勝手にこう呼びます)がいっそう魅力的に見えました。えるっちゅと、日本公開版限定機のサクラとの場面が幾つかありますが、里依紗ちゃんの声がまたいい!根性の据わった声というのか、芳雄さんの情熱アプローチをハイハイとあしらうそっけなさが堪りません。もちろん、“私も!チュッ”も可愛い!喉が潰れる前の沙霧ちゃんも見てみたかったな。。

 物語の主人公は、農薬散布機のダスティ。筋書きは、とてもわかりやすく構成されたサクセスストーリーです。ダスティの、親切でマイペースで絶対に諦めないところが周囲の好感度高く、彼自身をも高めたのでしょう。コーチとなってくれた老いた戦闘機の教えを実践で活かし、着々と実績を上げます。太平洋横断で窮地に陥ったときも、それまでの親切や努力や、お人柄(飛行機には何て言うのかな/笑)が戦友たちを動かして、レースに復帰できるようになります。ここでえるっちゅが言う台詞が…“お前抜きのレースなんて考えられない。今度は俺たちが助ける番だ”…泣かせるじゃねぇのアミーゴ。

 色が暗く見えるのであまり好みではないのですが、時間の関係上、3Dでの鑑賞でした。高度300〜500からの俯瞰や障害物すれすれを高速で飛行するところでは、何となく3Dの威力を感じましたが、今の技術なら2Dでも相応の映像を見られるのではないかなと思いました。2Dは見ていないので比べられませんが。

 本編の前には、3月から封切られる「アナと雪の女王」の劇中歌の場面が流れました。吹替えたのはイディナ・メンゼル。「ウィキッド」のエルファバや「CHESS in Concert」のフローレンスなど、歌唱力の高いドラマティックな役どころで大活躍の女優さんです。流れた場面は、雪の女王エルサが自分の力(雪の力)をもって新たな道を切り拓こうと、急勾配の山肌に氷の城を建立するところ。ミュージカルナイズされた力強いナンバーで、ぶれない歌声はトリハダものです。CG技術も目を見張るものがあり、特にエルサの仕草は人間のそれと遜色ありません。進歩しましたねぇ。これも観に行きたいと思います。

3D吹替版にて鑑賞。
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パパの誕生日〜天国からの贈り物〜
キャスト(敬称略)

葉山俊彦(パパ):中島康宏
真冬(葉山家四女):彩橋みゆ
誠吾:山本真広
サンドラ:柳本奈都子
ミカエル:佐藤亜美菜(AKB48)
アルフレッド:富永雄翔
春菜(長女):鈴木美穂
夏実(次女):吉元美里衣
千秋(三女):井上万葉
裕介:翔大
鉄次:小林良輔
和美:秋山紗綾

エンジェルダンサー
ジュリエッタ:Uyanga
エレナ:大澤信乃
ロザーリア:岡村奈美
ダニエル:小倉結良
エルモ:畑川豪宏

子供時代
春菜の声:緑川琴音
夏実の声:長橋樹里
千秋の声:小山彩也香
真冬の声:牧野莉々

@座・高円寺2
12月25日 19:00〜 D列センターブロック下手寄り
12月26日 14:00〜 D列センター
     19:00〜 I列センターブロック上手寄り


 昨年、この作品を拝見し、それ以来とてもとても気に入って、再演を切望し続けていました。そして叶ったこの機会!逃すまじと全公演、通いました。立て続けだったのに、見るたびに色々なところで感極まり、ますます大好きな作品になりました。きっと誰もが一度は考えたことがあるかもしれない、一足先に旅立ったひととの再会。この‘あったらいいな’が思いがけない形で我が身に訪れた、パパと娘の物語です。

 コミカルに、ハートウォーミングに描かれていますが、その実、哀しいものかもしれません。でもそんなにしんみりした鑑賞後感にならないのは、中核となる真冬のキャラクター、家族のキャラクターが明るく前向きだからだと思うのです。覚えのある感情や、密かに思いを馳せた絵空事が、こんなに鮮やかに目の前に現れて……もう一度この宝物と出会えたことに感謝感激です。

 初見時は、パパと誠吾おじさん以外の主要な役を高校生が演じていたこともあり、今回のキャストの経年的なものがどうかなと、考えなかったと言えば嘘になりますが、これはまったく杞憂でした。まず真冬を演じられたみゆさんがgreat!とにかく喜怒哀楽が素直なところが魅力的。大声で笑い、大粒の涙をこぼして泣き、歯を剥き出して怒り、唇を尖らせて拗ねる。めまぐるしい心の起伏に同調して、一緒になって泣いたり笑ったりしました。あと、屈託のない声、グミみたいな芯を持ち且つ柔軟さをも持った声、真冬の声だ!という感じがしました。

 演者によって演出や脚本の枝葉に手が加えられているのでしょうか、少なくとも学生さんが演じる場合と、今回のように大人キャストだけで上演される場合とでは違っていました。まさか高校生がAV絡みのネタを発信できませんものね(笑)。

 以下、ナンバー順に徒然。本文中のセリフは大意です。


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ミュージカル「パパの誕生日」
 来たるクリスマスの主日、私のお気に入りのミュージカルが都内で再演されます。

 その名を「パパの誕生日〜天国からの贈り物〜」

チラシ画像(クリックで拡大別窓表示)

 01年、03年、07年、11年、何と今回で5回目を数える人気のミュージカルだそう。11年にこの作品を見る機会に恵まれたのですが、ホームコメディ的な作品で、密かに憧れる“あったらいいな”かも知れないと、思い出しながら今でも心が温まります。

 あらすじは…
 不慮の事故により、幼い娘たちを残し天国で暮らす葉山俊彦。天国でのイベントで、期間限定ながらこの世に帰って来られるプレゼントに当選し、心配する天使サンドラたちと共に1週間限定で家族の元へ帰ってきた。
 ただし他人の姿を借りて・・・
 漫画みたいに面白い場面がたくさんあって、それはもう大笑いしたのですが、涙腺が爆発したのは “死んだ後も、ずっとお前たちのことばかり考えていたよ”という台詞。遺すものも遺されるものも、互いに思うところは色々あるでしょうが、結局これに尽きると思いました。自分の親がもしも俊彦のようになっていたらこうなのかもしれないと思ったら、何だか涙が溢れて。

 思い出話は尽きないのですが、百聞は一見に如かず!ということで、関係者筋に許可を得たのでばばーんと宣伝いたします!年の瀬の平日で、ソワレの開演が早めですが、迷われている方がいらっしゃいましたら私がここで背中を押します。どんっ


<<公演情報>>

日本航空学園ウィングシアターPRESENTS
オリジナルミュージカル「パパの誕生日〜天国からの贈り物〜」

【キャスト】
●四女・真冬:彩橋みゆ
●パパ:中島康宏
●天使サンドラ:柳本奈都子
●誠吾おじさん:山本真広
●天使ミカエル:佐藤亜美菜(AKB48)
●長女・春菜:鈴木美穂
●次女・夏実:吉元美里衣
●三女・千秋:井上万葉
●天使アルフレッド:富永雄翔
●鉄次:小林良輔
●裕介:翔大
●和美:秋山紗綾
●天使レイチェル:大澤信乃
●天使ヴィクトリア:Uyanga
●天使ソフィア:岡村奈美

【スタッフ】
●演出・脚本・振付・作詞:相良まみ
●振付:中島康宏  
●演出助手:山本真広
●作曲:浅見昂生 
 歌唱指導:柳本奈都子、木内康恵
●舞台監督:土屋貴司
●照明:松本伸一郎(あかりとり)
●音響:桜井有未(soundbusters)
●衣裳:猪狩香織  
●美術:WT  
●宣伝デザイン:黒木典幸
●制作:ウィングシアター
●プロデューサー:梅沢重雄
●主催:公益財団法人 JAA財団・ウィングシアター
●協力:学校法人日本航空学園
    株式会社ジャネット

【日時】
◎2013年12月25日(水)
 開場18:30  開演19:00 残席僅少!
 ※スペシャルカーテンコールあり
◎2013年 12月26日(木)
 開場13:30  開演14:00 ほぼ完売!
 開場17:30  開演18:00 残席僅少!

【会場】
 座・高円寺2(JR中央線 高円寺駅 北口より徒歩5分)
 〒166-0002
  東京都杉並区高円寺北2−1−2

【入場料】
 5,000円 《全席指定》

【チケット取り扱い】
11月6日(水) 10:00より一般発売開始

◎Web予約〈ウィングシアター オンラインチケットサービス
※予約後すぐに、お近くのセブンイレブンでチケットを受け取れます。
※代金はチケット受け取りの際にセブンイレブンでお支払いいただきます。

◎電話予約〈カンフェティチケットセンター
→0120−240−540〔受付時間 平日10:00〜18:00〕

☆公演に関するお問い合わせ☆
TEL/FAX:03-6677-4632(ウィングシアター中目黒クラス)
E-mail:wing.tokyo@gmail.com

公演公式ブログ

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Show is My Life
 久しぶりにこういうショーを見たけれど、色々なスタイルを一気に見られて面白い!あと、馴染み深い作品の曲が読み替えとか違う振付とかで、全く違った切り口を提示されたり、新たな音楽との出会いがあったりして、刺激的です。もっとこんな公演があったらいいのに。

 ダンス公演を打つには、舞台が低く客席に傾斜も極めて緩く、致命的な劇場だったけれど、最後列からはその点を補うことができました。即ち足元まで見えたということ。靴まで衣装だし、ルルヴェ見たいし、床を使った振付は何やってるのかわからないし、正直何を考えてるんだと思ったものですが(毒)、見納めでしっかり確認できてよかったです。

@渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
 12月21日17:00〜 10列センター
 12月22日14:00〜 最後列センター

出演(敬称略)

飯田一徳
小川善太郎
田極 翼
中島康宏
楢木和也
溝渕俊介
三井 聡
宮河愛一郎
天野朋子
遠藤瑠美子
可知寛子
今野晶乃
酒匂るり
玉城晴香
中田 香
主山ナオミ
福田えり
二見友理
森 紫
安室 夏
吉元美里衣

構成・演出・振付:吉元和彦
企画・制作:Lady BoB

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On the Stage -クランク★イン-
出演(敬称略)

別所哲也、新妻聖子
SUITE VOICE、モーガン・フィッシャー

@東京芸術劇場シアターイースト 6列センター


 聖子さん演じる女優の卵と、別所さん演じる天文学者のカップルに訪れる、生命と夢の選択のお話。登場人物を日本人にしない方がしっくりきたのではないかな?という展開。本当に夢を追うなら、せめて、つけようね(精一杯やんわり)。

 大好きなSUITE VOICEがちょっと芝居に絡むと聞き、普段のライブとは違った顔が見られるかも!と馳せ参じました。マイクスタンドを離れて動きがつくと、やはり何かが違う気がしました。ぴったりくっついてて気づかずにいた2ページ目のようなものの存在、と言うか。

 基本の役柄はありながら、真理(聖子さんの役名)が憧れの映画女優を列挙するナンバーではその女優の代表的な役柄の扮装をして登場。JUNさんはモンロー、MAKOさんはヘップバーン、KAOさんは…名前を忘れたけれど、インテリな雰囲気。それぞれにぴったりで!BABIさんのこういう扮装も見てみたかったです。モーガンは可愛いし、ハーモニーは美しいし、ライブとは違った満足感。楽しかったです。※主役をあまり見ていない疑い

 別所さんの気の弱そうな雰囲気は、とてもよくお似合いでした。
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スクルージ
主なキャスト(敬称略)

エベネザー・スクルージ:市村正親
ボブ・クラチット:武田真治
ヘレン/イザベル:笹本玲奈
ハリー/若き日のスクルージ:田代万里生
ジェイコブ・マーレイ/ヒューゴ・ハーティ:安崎 求
過去のクリスマスの精霊/クラチット夫人:愛原実花
フェジウィッグ夫人/ディルバー姉:今 陽子
現在のクリスマスの精霊/カーステアズ氏:今井清隆

@赤坂ACTシアター 1階Q列どセンター


 急遽譲っていただき、見てきました。

 誰も彼もに感謝をしたくなる、幸せな気持ちになるお話でした。劇中曲にあるとおり、まさに“Thank you very very very much♪”でした。このナンバーは、マイフェアで口笛行商人を演じたのが記憶に新しい雅登さんの大見せ場。彼に限らず、歌い手を揃えた布陣にしては歌い上げるナンバーはありませんが、なんだかとっても温かな気持ちになるのでした。特に、精霊の来訪を受け、スクルージが身近なひとのことを考えるたびに、ホットミルクみたいに心が温まる気がしました。

 スクルージが揺さぶられる、鍵になる台詞が幾つかありますが、過去の精霊の言う、伝えるには愛するひとが過ぎ去ってからでは遅い、と言うことばが印象的。素敵な作品と出会えて幸せでした。

 メリークリスマス!
‘大好き’を‘大好き’と分かち合う日!

 以下、キャスト別にざっくり。

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「かぐや姫の物語」
 懐かしくて恋しくて、愛おしくて。かぐや姫の屈託のない笑顔とか、伸び伸びと駆け回る様子とか、捨丸に対し素直に気持ちを吐露するところとか(「千と千尋の神隠し」で千尋とハクが空を舞うところを思い出した)を見ていたら、拠り所が揺るがないから心を解放できるのだなと思いました。心の原風景を見たような感覚、それは野山が広がる風景だけによるものではないはず。

 髪結いの儀から脱走してゆき、かつて暮らした竹林のある山村まで駆け通しに掻け、寂しい雪原で行き倒れるのは、ほかの場面と筆のタッチや色彩が対照的なので姫の心象風景だと思われました。優しい水彩と、雄々しい襖絵の力強い筆遣い。面白いのは、そのどちらもが生命を謳っていることです。とても綺麗で、見入ってしまいました。

 あと、“鳥、虫、けもの、草木花”と歌うわらべ歌が、旋律もことばも素敵で沁みます。最初から最後までこの歌が、ひとつの鍵みたいになっているのもいい味。主題歌の“いのちの記憶で覚えている”というのと繋がるでしょうか。帰りたくない、忘れたくない、ここの大地のぬくもり、人の温かさ…そう言った姫が、月の都の片隅の釣り殿で、かつて自身も目にしてきた地球帰りのひとのように、例のわらべ歌を口ずさみながらよくわからないまま一筋の涙を流しているなんて、やるせないにも程があります。でも、地球を振り返った姫の目は、月の衣を羽織ったときのぼんやりしたものではなかったので、きっと“覚えて”いたのでしょうと信じたいです。

 だって、何某かの罪過ゆえに地上に降りなくてはならなくなったとすれば、帰るときには降りた先でのことを何ひとつとして持ち帰れないというのは、おかしな話だと思いますもの。

 ところで、たけのこベイビーのお尻がとても美味しそうでした。ふんわりした食感、もとい触感さえ感じます。あれはペコちゃんのほっぺの姉妹品で、たけのこのおちりとしてタイアップすればいいと思う次第。ぜひ頂きたい。子どもたちの仕草も、どの子も愛らしくて、やるやるこういう事、とか思いながら見ていました。抱っこをせがむのとか(笑)。乳幼児から少女への変化は、すきとおっているのに不思議な色気がありました。

 一部で話題になった帝の顎は、笑撃でしたね。あれは凶器ですわ。抱きすくめられた姫が手傷を負わずに済んでよかったです。しかし顎細すぎて、歯並び悪そう。

 134分と言う長尺ながら、それを全く感じさせない作品でした。続けざまに次の上映回を見て帰りたくなったくらいでした(24時終映でなければ、やりかねなかった)。時間が許せばもう一度見たいなぁ…
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