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舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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since 2005.Feb
五右衛門ロック掘ZIPANG PUNK(ライブ録音CD)
主な収録キャスト(敬称略)

石川五右衛門:古田新太
明智心九郎:三浦春馬
猫の目お銀:蒼井 優
シャルル・ド・ボスコーニュ:浦井健治
春来尼:高橋由美子
前田慶次郎:橋本じゅん
石田光成:粟根まこと
マローネ(アバンギャルド公爵夫人):高田聖子
蜂ヶ屋善兵衛:村井國夫
豊臣秀吉:麿 赤兒


 東京公演千穐楽、おめでとうございます!今回の公演で生☆新感線を初体験できたのですが、ライブのようで癖になりました。CDを聞くと尚のこと、生や本物の貴さを感じます。歌い手や演奏家と同じ空間で空気の振動を感じ、舞台転換や衣擦れを聞き、劇場全体の熱気と拍手をしたときに残る手の痺れ。新感線に限ったことではないのですが、やはり体感することは格別です!

 このCDは東京公演を録音し、東京公演中に発売されたもので、その楽日に届くという粋な計らいでした。観劇メモも書いたので、今回は簡単に。

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東京バレエ団 ベジャール・ガラ(ベジャール没後5年記念シリーズ)
「ドン・ジョヴァンニ」(音楽:フレデリック・ショパン モーツァルトの主題による)

ヴァリエーション1:川島麻実子、河谷まりあ、沖 香菜子
ヴァリエーション2:阪井麻美
ヴァリエーション3:高木 綾、岸本夏未
ヴァリエーション4:西村真由美
ヴァリエーション5:奈良春夏
ヴァリエーション6:上野水香
シルフィード:吉川留衣

 「パキータ」、「グラン・パ・クラシック」、「エチュード」のようなクラシックバレエの技巧パレード系(苦手分野;)のベジャール版と言う印象ですが、こちらはお茶目で可愛くて飽きがきません。
 ピアノの詩人と神童が音楽に関わっていると、やはり音符がきらきらと忙しなく瞬いて、踊りとして見た目にもかなりアップテンポでした。そんな音楽に合わせての踊りは見応えがありました。特に真由美さんはキャラクターと踊りが一体化しててブラボー!奈良さんも、この方には神聖なものを感じているのですが、今日は普通の少女のような雰囲気が素敵でした。水香さんがこれを踊ると、牧バ時代のプティ作品(デューク・エリントンくらいしか見たことはないですが)を踊っていた頃の感触を思い出します。竦めた肩越しの視線にそれを感じるのです。エスメラルダを踊るのを拝見したかったと、未だに悔やまれます。
 水香さん移籍後の05年にもドンジョを一度見たけれど、大道具さんでがっかり…というオチをすっかり忘れていたので、思わず笑いました。留衣さんはそのときもシルフィードを踊られていたようです。現れると、非現実感というか、夢物語というか、少女たちの想像・夢想・妄想が部屋中をふわふわと漂っているように思われます。羽根は「ラ・シル」や「レ・シル」より大きめで、片方に光物がついているか。


「中国の不思議な役人」(音楽:ベラ・バルトーク)

無頼漢の首領:後藤晴雄
第二の無頼漢−娘:小笠原 亮
ジークフリート:柄本 弾
若い男:西村真由美
中国の役人:小林十市

 目利きでも評論家でもないけれど、これぞ本物、と直感した十市さんの役人。これほどはっきりと振付が、あの不思議に歪んで洗練された美しい腕の造形が見えるなんて。それに、今までは機械人形のような印象だった役人が、今日はどう見ても人間でした。以前にカズさんと周さんの役人を、映像で首藤さんの役人を見たことがありますが、そのときのメモに共通するのは‘無表情’と‘冷たさ’。娘に対して見せる執着も、そういった表情の下で煮えたぎっていたようです。ところが十市さんの役人は、熱く滾るものが‘表出’しているのです。表情であったり、時に喘ぐ、激しい声を含んだ息遣いであったり、前三者と違ってとても表情豊かなのです。そこが、今までの役人といちばん違っていましたとはいえ、役人と娘の間に流れるものは、今まで見た中では比較的淡白な印象だったのは少し不思議なところ。
 小笠原さんの視線がものすごかったのも、今日の驚きのひとつ。ものすごいと言っても、古川さん(私の中で彼の娘を超える方はまだいません)や宮本さんのようにウフンな顔をされることは殆どありません。口角をちょっと上げて微笑みの形を作ったり、獰猛な舌なめずりのように挑発的に口を開けて見せたり、といった変化は見せますが、流し目で殺すタイプかと思われました。もともとスッとしたお顔立ちで顎も細いためか娘のメイクを施しているのを見てもぎょっとしませんし、無頼漢のコートを脱いで卓子にどーんと現れたときも、案外‘普通’なのです。だからこそ、手の甲を頬に寄せて肩越しに伏目がちに無頼漢や獲物を見やる、あの静かな顔が醸す‘自然’な色気に驚いたのです。若い男の気持ちがわかった気がします、と言えるくらいには。踊りは時々、鳥のような別世界を感じるほどしなやかで、土埃臭い汚れた世界にあって異質でした。
 唯一の狂気は晴雄さんの無頼漢。いちばん雰囲気がありました。娘に何度足蹴にされても気持ち良さそうに転がりながらアコーディオンを奏でる気持ち悪さと言ったらありません。もちろん褒めています。始めのうちは、娘が彼の駒か何かにも思われたましが、不死身の役人の不気味さがふたりを少しずづ同調させ、結果的に同じ穴で育った(ゴエロクの慶ちゃん流に言うなら)ブラザー!にも感じられました。


「火の鳥」(音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー)

火の鳥:木村和夫
フェニックス:柄本 弾
パルチザン:乾 友子、奈良春夏、川島麻実子
      氷室 友、宮本祐宜、梅澤紘貴、岡崎隼也、吉田 蓮

 彼の翼は、世界に明かりを灯す。彼の息遣いは、生命を呼ぶ。
 何だか圧倒されたというか……舞台から貴いものが降りてきて触ってくれたみたいな感覚になりました。言葉にならずもどかしいけれど、カズさんの火の鳥は全身から生命を振りまいていました。観ることができて、幸せでした。08年のベジャールさん追悼公演のときのメモが、割と偏っていないように思われたので引用しておきます。
 晴雄さん(フェニックス)が木村さん(火の鳥)に命を吹き込むかのようなクライマックスの場面が感動的でした。甦れ、火の鳥よ。そんな声が聞こえてきそう。2人で1体の鳥、四枚羽の神々しい鳥になる、写真でよく目にするあれはラストシーンだったのですね。実際に見ると、場の高まりをも感じられてゾクッとしました。

 今日はこういう感じを全く受けなかったのですが、若手さんたちにはぜひとも更なる磨きをかけていただいて、カタルシスを極めて欲しいなと期待を寄せています。
 他、パルチザンのときの奈良さんのかっこよさときたら、もう本当に堪りません!!


振付:モーリス・ベジャール
振付指導:小林十市
@東京文化会館 大ホール 1階5列どセンター
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劇団☆新感線 2012越冬興行
五右衛門ロック鶚 ZIPANG PUNK 其の弐
主なキャスト(敬称略)

石川五右衛門:古田新太
明智心九郎:三浦春馬
猫の目お銀:蒼井 優
シャルル・ド・ボスコーニュ:浦井健治
春来尼:高橋由美子
前田慶次郎:橋本じゅん
石田光成:粟根まこと
マローネ(アバンギャルド公爵夫人):高田聖子
蜂ヶ屋善兵衛:村井國夫
豊臣秀吉:麿 赤兒

@東急シアターオーブ 1階24列どセンター


 新感線FC枠のチケット(ポスターのデザイン入り)にご縁があり、2回目に行ってきました!大筋はわかっているので、初見で笑い転げたところには免疫がついてしまっていますが、ちょこちょことアドリブが入ったりして、それをしっかり正面から見ることができたのがよかったです。やはりこのくらい離れてみると、ワイヤーがよく見えないという点でフライングがフライングらしく見えますし、何より序盤のダンスナンバーで「ZIPANG PUNK」のロゴが登場するところは、2度目にして漸く、五右衛門の足場になっていた大きな装置がロゴであったことに気がつきました(笑)。
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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
音のいない世界で
キャスト(敬称略)

近藤良平:泥棒(兄)、おばあさん、羊、棒のおとこ、フクロウ
首藤康之:旦那さん、おじいさん
長塚圭史:泥棒(弟)、穴掘るひと、カンの国の兵士
松 たか子:セイ、羊飼い、ゲンの国の兵士

@新国立劇場 小劇場 D3(12)列センターブロック下手寄り

 ふしぎな寓話の世界を覗いて来ました。音は‘さいわい’とか‘おもいで’とか‘ものごころ’とか‘ふんべつ'みたいなもの、砂糖を甘いと感じるような、清水を冷たいと感じるような、そんなふうに当たり前になっている‘かんかく'や‘がいねん'や‘ものさし’のようなものなのかもしれないと思いました。或いは、目に見えないけれど心にともる‘ともしび'。楽器を武器だと思って戦争を始めるひとたちと違って、私にはまだ音は聞こえていると思う。そうでありたい。カタルシスには今一歩であったかも知れないけれど、このお話を抱きしめて眠りたいです。優しくて、ぬくい気持ちになるこのお話を。

 ダンサーふたりはさすがの身のこなしでした。さりげない回転が本物ですし、指の一本まで見せ方が振付のように計算されている感がありました。見せ方といえば、小さい舞台ながら盆を駆使し、屋内・屋外・道ゆき・場面転換などを盆の回転で表現していました。据え置きの装置としては、正方形のアクリルか何かを格子状に並べて家を象った衝立みたいなもの。上手側と下手側にはドアくらいの大きさの長方形の穴、中央は一部素通しのようでした。曇って見えるシートが部分的に貼ってあり、途中それを剥がしたりする場面もありました。

 以下、プログラムに掲載された場ごとの小タイトルを元に(そのまま載せるわけにはいきませんので)、粗筋がわかるように書き留めておきます。

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posted by Elie | YASUYUKI SHUTO | comments(0) | trackbacks(0) |
まだまだお祭気分
 予想に反して4回も通うことが出来たONE-HEART MUSICAL FESTIVALに、いまだに浸っております。

 クリエ演目は「レベッカ」と「宝塚BOYS」しか見ていなかったので、クリエ上演作品の中から選りすぐりのナンバーをピックアップした1幕は、こういうの上演していたんだね、くらいで、私にとってはそこまでパッとしませんでした。また、ダンサーを目当てに観に行っていたので、正直なところ「アンナ・カレーニナ」や「ハムレット」は、1〜2度聴けば充分で、それらが‘待ち時間’になってしまっていたのが事実です。立ちっぱなしで聞かせるナンバーよりも、例えばアッキーが『最後のダンス』を歌ったときのように、バックダンサーがいるとか(その演出が煩くなる場合もあるでしょうが)そういう目が働くような場面であって欲しかった、というか、この曲に振りをつけたらどうなるかしらと思うものが幾つかありました。例えば「ハムレット」の、シスター、ブラザーと呼び合う曲。あれは抽象的なPDDで見てみたい。

 そんな風に感じてしまったのは、2幕の何でもあり企画が濃すぎたというのが一因かも知れません(笑)。

 また、公演の主旨上、仕方のないことと思いますが、実は「MITSUKO」の曲で2幕を締めるのがちょっと盛り上がりに欠ける気がしていました。歌いこまれたテーマもきっとぴったりなのだと思いますし、1幕とのバランスも考慮された上での選曲だったのだと思いますが、どうにも歌謡ショーのようでちょっと消化不良でした。楽日には香寿さんがいらしたので、ラ・カージュの『今この時』でもっとミュージカル祭らしく、リズミカルに盛り上がりたいなとそればかり考えてしまって。あと、舞台装置に雛壇もあったことですし、ぜひ「宝塚BOYS」のナンバー(どちらかというとお芝居色が強いので、はなから除外されていたかもしれない)を見せていただきたかったなと…言いながら頭の中に流れてくるのは『That's Enterteinment』という、記憶と実際が繋がっていない感じですが(笑)。

 こんなことばかり書いていると、この人は本当にワンハートを気に入ったのかしらと疑われてしまいそうですが、もちろん心から楽しませていただきました。踊りの分量から行けば「ニューヨークに行きたい!!」を越える作品がやってくることの方が珍しいのでしょう、そこまでには及ばずとも、1曲1曲がチャーミングで見ごたえのあるナンバーだったなと、思い出しながらぽかぽかと温まっております。

 以下は、そんな人の悪あがき。曲を聴いて踊りを思い出して浸ろうというものです。リンクは全て動画サイトに。

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posted by Elie | STAGE MEMO | comments(0) | trackbacks(0) |
劇団☆新感線 2012越冬興行
五右衛門ロック掘ZIPANG PUNK
主なキャスト(敬称略)

石川五右衛門:古田新太
明智心九郎:三浦春馬
猫の目お銀:蒼井 優
シャルル・ド・ボスコーニュ:浦井健治
春来尼:高橋由美子
前田慶次郎:橋本じゅん
石田光成:粟根まこと
マローネ(アバンギャルド公爵夫人):高田聖子
蜂ヶ屋善兵衛:村井國夫
豊臣秀吉:麿 赤兒

@東急シアターオーブ 1階13列下手


 新感線☆初体験!

 音が体の中で反響して、よくわからないままテンションが上がってしまう感じでした。それに、Deliciousもそうでしたが、いい大人が全力でふざけているのってすごく楽しい。そこにもクリエイティブな心を感じる、一流のおふざけだから最高なのです。新年早々、空っぽになって大笑いさせてもらえて、よい新年のスタート(part2)になりました。

 爽やかにキザっぽく決める効果音や、殺陣のときの斬る音(転がり方も小気味よい!)など、演じる方は“気持ちいい”と口を揃えますが、観ているこちらにも爽快感があります。漫画が立体化して目の前に現れたような、舞台ではありそうでなかった演出を徹底的にしつこいくらいにやっているのが堪りません。古典的な笑いが当世風の装いでやってきたという感じでした。大真面目に、そこも舞台であるかに“あいつが捕まったのは、客席のあの辺り”とか言うのも面白いです。それでも客席とは直接絡まないので、あの世界は保たれているというか。

 薔薇サムもそうだったけれど、やはりラストになだれ込むあたりがかっこいい。特にシャルル、心九郎、お銀、五右衛門が見得を切るところ!あとエスパーダの殺陣は、さすがその道の先生だけあり気持ち良いくらいの切れ味でした。スカーッとしました!

 あと密かにツボにはまったのが、村のクソ餓鬼。番頭さんと二役の方など、青っ洟まで描いてあって笑いました。あと戸が閉まる直前に正面切って(Divaのどちらかなのですが、冠さんか教祖さんかわかりません。黒い衣装の方)バカちんが!する抜け目なさとか、予想の範疇であっても笑わずにはいられませんでした。

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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
シアタークリエ 5th Anniversary
ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL 4回目
キャスト(敬称略)

KINGS
 石井一孝
 入野自由
 伊礼彼方
 岡田浩輝
 小野田龍之介
 武田真治

QUEENS
 大塚千弘
 香寿たつき
 昆 夏美
 シルビア・グラブ
 涼風真世
 平田愛咲

SPECIAL GUESTS
 マテ・カマラス
 チョン・ドンソク
ENSEMBLE
 笠嶋俊秀   池谷京子
 坂元宏旬   樺島麻美
 寺元健一郎  沢希理寿
 中島康宏   南海まり
指揮
 宇賀神典子


@シアタークリエ 13列センター

 ご縁があって、お祭り騒ぎの千穐楽にも行って来ました!歌・ダンス問わず、全体的にパフォーマンスのテンションが高かったです。「ニューヨークに行きたい!!」並みのダンスにはそれ以来出会えていないし、質より量ではなく質も量も求めたいところですが、ひとつひとつのダンスナンバーが比較的濃かったし、たぶんいちばん得意と思われるシアターダンス系(あまり詳しくないですが)の踊りを幾つも、それも連日みることができて、いつになく濃密な年末年始を過ごすことができました。本当に感謝です。

 何気なく主語を省いていますが、私のプリンシパルがどなたであるかは明記しなくてもいいですね^^

 あと、歌い手や踊り手も明記しましたが、アンサンブルとまとめていてもダンスナンバーに池谷さんは(おそらく殆ど)いらっしゃいません。


※ネタバレ
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「ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012」
 ワンハートのあと、ちょうどよい時間があったので、これを逃したら二度と行けまいと思い観に行ってきました。

 前情報を入れる暇もなく、どうやらアリーナ公演らしいということのみの知識でしたが、既に四季の舞台で観たことのあるエルサレムバージョンともジャポネスクバージョンとも趣を異とし、まったく新しいアプローチに驚かされました。ユダの最期が映画「パッション」のように具体的であったり、磔刑(こちらの壮絶さも左記の映画に近い印象)が縦および横に連なった照明で表現されたり、斬新。あと、冒頭に現代情勢の厳しさを伝える報道映像を挿入してきたこと。登場人物はみなTシャツにジーンズ姿であったり、現代の若者風なラフな出で立ち、王様・総督・幹部らはスーツ姿ですがそれも全て今風のスタイルです。思想が絡む諍いは、いまも昔もあまり変わらないのだろうなと。そんな繋がり(断ち切れない争いの種)を感じてしまいました。

 弦と声のサウンドにはただただ圧倒されました。何度拍手しそうになったことか。特に歌唱力が素晴らしくて、これが本当はミュージカルなのだというのを忘れていました。ライブに近い感覚です。正直なところ、これがあれば四季版はもう見なくてもいいかと思ってしまうくらいに打ちのめされました。DVDなりCDなりが出たらいいなと思います。

 日本語では何度も聞いていたけれど、全編を英語で聞くのは『ゲツセマネの園』を除き初めて。字幕の力を借りながら、言わんとしていたことが漸くわかった気がしました。あと、レミゼ(公開中の映画およびレミコン含め)でもそうですが、表情の機微が丁寧に納められているので、言葉以外の部分でも人対人の態度が痛いくらいに伝わってきました。中でもピラトが、本心ではジーザスを処刑する必要に疑問を抱いているのだけれど、民意を重んじ且つジーザスの申し開きを鑑みて、主観によらない判決を下そうとする葛藤のようなものが凄まじかったです。あと、人物が大映しになるお陰で、マリアの右腕のタトゥー‘女力’までしっかり確認できました。あえて女子力でないところも逞しいです。

 ヘロデ王は、子供向け番組の司会者みたいな陽気さと、ピクサーアニメにでも登場しそうなツヤツヤピカピカな感じが面白い。あんな場面でも渋面を崩せないジーザスは本当に大変だと思います(笑)。

 書き忘れていたので追記。
 ジーザス、本当はユダのことこれでもかというくらい愛している。行ってお前のすべきことをせよ、のところが突き刺さりました。


収録:10.05 バーミンガム・ナショナル・インドア・アリーナ公演
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シアタークリエ 5th Anniversary
ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL 3回目
キャスト(敬称略)

KINGS
 石井一孝
 入野自由
 伊礼彼方
 小野田龍之介
 佐々木善英
 古川雄大

QUEENS
 一路真輝
 大塚千弘
 昆 夏美
 シルビア・グラブ
 涼風真世
 平田愛咲

SPECIAL GUESTS
 マテ・カマラス
 チョン・ドンソク
ENSEMBLE
 笠嶋俊秀   池谷京子
 坂元宏旬   樺島麻美
 寺元健一郎  沢希理寿
 中島康宏   南海まり
指揮
 宇賀神典子


@シアタークリエ 9列センターブロック下手寄り


※ネタバレ
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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
謹賀新年&2012年を振り返る
 新年おめでとうございます。早々のお運び、感謝です。

 作品に人に、と多くのご縁があった昨年の幸せを思い、新たな年にもそんな巡りあわせがあることを願いつつ、遅ればせながら2012年を軽く振り返ってみます。
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posted by Elie | OTHER MEMO | comments(2) | trackbacks(0) |