宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心
2012.04.21 Saturday
昔から賢治の描き出す世界や、優しく子供をあやすような中に科学者の専門知識が溢れてくる言葉たちが好きです。花巻市にある記念館や童話村などには過去に2度ほど訪れておりますが、また行きたいと思っています。賢治とゆかりのある高村光太郎も好きで、記念館に行きました。行く年によって、自分のアンテナが違うところに反応して面白いのです。賢治愛用のセロの中にローマ字で署名がしてあるんだよ、と教えてくださり、わざわざライトを持ってきて照らして見せてくれた学芸員の方(彼のお勧めは「シグナルとシグナレス」ほっこりする夢オチ)、高村光太郎記念館で光太郎についての貴重な講演資料を下さったおばあちゃん、お元気でいらっしゃるでしょうか。あと、賢治の世界を紹介してくれ、賢治のことを古くからの友人のようにお話なさるA先生、お元気でしょうか。
今回の展示は、詩と絵の宇宙と銘打たれているだけあり、ひとつのお話に対して数名の挿絵画家の挿絵を展開していくという見せ方。賢治の作品は五感が豊かで、描き手にとっては色々とイメージの膨らむ題材なのでしょう、同じ作品に対して色々なタッチの絵がありました。印象的だったのは「よだかの星」。溶けてしまいそうに繊細なグラデーションを色鉛筆で描いたものや、水気の少ない筆で力強く描いたように見える、色の飛び散りが悲痛なものや、菱形や丸などの図形をデザインした中に、同系色でさりげなくよだかや鷲が描きこまれていたりとか。
「雨ニモマケズ」は木版が3種類ほど、絵手紙のように絵の中に詩を入れ込んで数枚に渡って描かれていたり、掛け軸一枚にびっしりと文字だけが書き込まれていたり、写経に近からずとも遠からずな表現が多かったようです。
随分前に、ますむらひろしさんがキャラクターデザインをされた「銀河鉄道の夜」のアニメーションがありましたが、同じスタッフの手による「グスコーブドリの伝記」が今年の七夕に封切られるようです。予告編が流れていましたが、万華鏡を覗いたような映像美でした。それまでに銀河鉄道を見ておこうと思います。実は昔、ポストカードだけが手元にあって、アニメの方は観たことがないので。
5〜6月には、こんな公演も控えています。どんな風に聞かせてもらえるのか、楽しみです♪
於:そごう美術館
今回の展示は、詩と絵の宇宙と銘打たれているだけあり、ひとつのお話に対して数名の挿絵画家の挿絵を展開していくという見せ方。賢治の作品は五感が豊かで、描き手にとっては色々とイメージの膨らむ題材なのでしょう、同じ作品に対して色々なタッチの絵がありました。印象的だったのは「よだかの星」。溶けてしまいそうに繊細なグラデーションを色鉛筆で描いたものや、水気の少ない筆で力強く描いたように見える、色の飛び散りが悲痛なものや、菱形や丸などの図形をデザインした中に、同系色でさりげなくよだかや鷲が描きこまれていたりとか。
「雨ニモマケズ」は木版が3種類ほど、絵手紙のように絵の中に詩を入れ込んで数枚に渡って描かれていたり、掛け軸一枚にびっしりと文字だけが書き込まれていたり、写経に近からずとも遠からずな表現が多かったようです。
随分前に、ますむらひろしさんがキャラクターデザインをされた「銀河鉄道の夜」のアニメーションがありましたが、同じスタッフの手による「グスコーブドリの伝記」が今年の七夕に封切られるようです。予告編が流れていましたが、万華鏡を覗いたような映像美でした。それまでに銀河鉄道を見ておこうと思います。実は昔、ポストカードだけが手元にあって、アニメの方は観たことがないので。
5〜6月には、こんな公演も控えています。どんな風に聞かせてもらえるのか、楽しみです♪
於:そごう美術館