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劇団四季 壁抜け男〜モンマルトル恋物語〜
キャスト(敬称略)

デュティユル:飯田洋輔
イザベル:樋口麻美
部長・刑務所長・検事:青木 朗
八百屋・娼婦:丹 靖子
デュブール医師・警官2・囚人・弁護士:寺田真実
B氏(公務員)・警官1・看守1・ファシスト:金本和起
C氏(公務員)・乞食・看守2・裁判長:川原信弘
画家:永井崇多宏
M嬢(公務員):戸田愛子
A夫人(公務員)・共産主義者:久居史子
新聞売り:有賀光一

@四季劇場 [秋] 2階1列センターブロック上手寄り

 「Seasons Of Love」の興奮冷めやらぬまま、壁抜けてきました。今月はダンス作品ばかり立て続けに観ていたため、歌演目は凄く久しぶり。もちろんわかってはいたけれど、冒頭から歌い始めてちょっと吃驚しました。しかも、音の運びが全体的に、よく馴染んだBWミュージカルやウィーンミュージカルと違い、ころころと愉快。素人耳には音階がとても複雑…というか、細かい。きっと音符ひとつに文字がひとつくらいの割合で当てられているのかもしれません。言葉を追うのは大変でしたが、ぽんぽんとスキップするようにリズム良く流れてゆきます。そんな音楽の中でもいちばん聴きたかったのは、「55steps」の2幕幕開きにも使われていた『最新ニュースのジャヴァ』。本家で聴くと、出典はこの場面だったのかとパズルが出来上がった心地がしてわくわくしますね。難を言えば訳詞…しっくりこないのは翻訳ミュージカルにつきものの難問ですね。部長の歌は面白かったけれど、医者の歌はあまり響いてきませんでした。

 音楽の印象も違えば、本編中に流れている空気感も違うもの。フランス製の作品はユーモアが他と一味違って面白いです。ご機嫌で可愛い作品でした。(プティさんがバレエに仕立て上げたらどのようになるのだろう!!)装置や道具も洒落ていて、特に冒頭の折畳み机には笑いました。壁抜けの仕掛けは、ホログラムや照明の暗がりをうまく使い、こちらを突き抜けてあちらからこんにちはする時もタイミングが絶妙。部長を陥れるガルガルマスクは田邊さんに似てみえました(笑)。

 丹さんの娼婦がぴったりはまっていて、助演女優賞もの。したたかに人生を謳歌してきた大らかさと、チャーミングさが見ていて飽きません。警官とのやり取りも楽しい場面。「ダンシング・チャップリン」でも巡査はコミカルに描かれていましたが、フランスで警官や巡査はそう言う位置づけなのでしょうか?囚人はバートン監督のクレイアニメキャラを思わせる扮装・体形・髪型・表情が可愛い。

 デュティユル、前回は幹二さんが演じたのですよね?イザベルとキッスしちゃったyo-ho!とあんなにホップステッブしたのか、ちょっと想像の範囲を超えています。それとも役者の得意分野やバックグラウンドに合わせた演出がつく…ということが四季であり得るのでしょうか。飯田さんも歌枠だとは思うけれど、CATSで見せるグロールタイガーの立ち回りなどは結構華やかな印象なので、そんなことをぼんやり思いました。

 アイーダに副題がつくという小さな事件(笑)がありましたが、これの副題も変更されていますね。以前は“恋するモンマルトル”だったと思いました。私は現行のものよりも暗喩的な余韻が好きです。タイトルから物語を想像する楽しさがあるように感じるので。
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Seasons Of Love
 初めて情報を手にしたのが2012年が明けて早々、いや、年末だったかも知れません。とにかく、この公演の情報は「GQ」やロミジュリで知り合ったCさまから、思いもかけずツイッターを介して教えていただいたのが始まりです。(本当にありがとうございました!!!)

 その日から1ヵ月半(以上)、11月20日以来となる康宏さんがために公演までの日数を指折り数えては、もう幾つ寝れば…と溜息をつく日々でした。情報の解禁が早かったこともあり、お休みの比較的取りやすい曜日であったこともあり、半休にしてもどうせ仕事にならないだろうからと全休を使い、心を躍らせながら初めての日暮里に向かったのです。

 以下、本編の流れに沿って徒然。

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posted by Elie | DANCE, BALLET, PLAY | comments(2) | trackbacks(0) |
プティ振付 ノートルダム・ド・パリ
主なキャスト(敬称略)

エスメラルダ:マリーヤ・アレクサンドロワ
カジモド:菊池 研
フェビュス:逸見智彦
フロロー:中家正博

@新国立劇場 オペラパレス 2階1列センターブロック

  本当は水香さんが牧にいるうちに観たかった作品でしたが、今回漸くご縁があって観ることができました。先週の「こうもり」に続き、筋のあるプティ作品、それもいちばん観たかった作品です。写真で見る以上に鮮やかな色彩美、「デューク・エリントン・バレエ」や「こうもり」に香るエスプリとはちょっと風合いの異なる、土臭さのありそうな群舞が圧巻でした。華やかで躍動的で、装置が木目や埃を感じさせるのに都会的な雰囲気があり、ぐっと引き込まれました。牧でこういうのはとても新鮮。これを東京バレエ団が踊ったらもっと猥雑な印象になるのかなと想像しました。(「中国の不思議な役人」の印象の影響大)

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「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
 本日が公開初日、仕事帰りに観て来ました。

 「リトル・ダンサー」のダルドリー監督、筆致が好きです。筆ではなくカメラなのですが、描き方と言うか語り口と言うか、そういうものがとても落ち着く。情景としてはとても写実的に見えたのに、トム・ハンクス(実は好きな役者)がニコリとして肩を竦めて見せると忽ちユーモアが満ちてきて、オスカーの抱えた混乱と心細さが、時おり爆発したように流れ出すのが凄く鋭利で、考えていた以上に感情が突き刺さってきました。特にブラック氏との対話の中で語られた真実には身が竦みました。

 以下ネタバレ注意

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プティ振付 こうもり
主なキャスト(敬称略)

ベラ:小野絢子
ヨハン:菅野英男
ウルリック:吉本泰久
メイド:楠元郁子
グランカフェのギャルソン:マイレン・トレウバエフ、江本 拓、福田圭吾
フレンチカンカンの踊り子:厚木三杏、西川貴子、堀口 純
チャルダッシュ:マイレン・トレウバエフ、川村真樹、さいとう美帆、寺田亜沙子、丸尾孝子、米沢 唯、細田千晶

テノール歌手:日浦眞矩
指揮:デイヴィッド・ガルフォース
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

@新国立劇場 オペラパレス 2階1列センターブロック


 プティさんの振付作品は、「デューク・エリントン・バレエ」、「ピンクフロイド・バレエ」、「若者と死」、あと動画で「コッペリア」くらいしか観たことがないので、今回初めて全幕というか、物語や人格に振付けられた作品を観たことになります。…「スペードの女王」もTVで観たことがありますが、あまり印象に残っていない…。

 この作品、題材は大人の味ですが、とても寓話的でコミカルでお洒落。一見クラシカルな振付が意外な方へ展開して行く面白さがプティさんらしくて、ぐいぐい引き込まれ、あっという間に終わってしまいました。

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トランスフォーマー アニメイテッド Vol.1〜5(DVD)
 実写映画でハマったTFのアニメ版です。通称TFA。TFはアニメだけでも幾つもシリーズがあり、どこから手を出してよいやら全く見当もつきませんで、取り敢えず近所のレンタル店にあったこちらから始めることにしました。

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劇団四季 キャッツ(鑑賞45回目)


 康宏さんもいらっしゃらないので、シフトに無理のない範囲でと、平日ソワレに行ってきました。(康宏さんがいらっしゃったら多少無理してでも行きますので)横浜公演は水曜日のソワレに何度か足を運んでいますが、悲しくなるくらい席が選び放題でして、今日もその例に漏れず選び放題。ギルと握手をして来ようと思っていたのでその場所を尋ねたら、通路側でなければ5列目もありますと勧められて吃驚。猫との距離の近さが魅力的な5列目ですが、回転席と同じ高さなので舞台(特に直立した役者の膝から下)は観づらいのです。それに空いていればそれだけ握手ルートがランダムになる可能性が大きいので、より確実且つ観やすい席をと思い、敢えて始めに提示された席を選びました。

 本日のいちばんはギルとスキンブルの初役おふたり。ギルはデビュー日から完成度が高く、スキンブルはとてもキラキラとしたアイドルだと聞いておりましたが、まさにその通りでした。三雲くんは「春のめざめ」のモリッツ以来、安江くんは「美女と野獣」のチーズの人(BOGでジュテ・アン・トゥールナンか何かをする人)?詳しくは各場面について後述いたします。


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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |