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舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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尋ね人
 尋ね人と申しましても、広大な場所から一人の人を探すのではない、残された記録を遡って拾っていくだけのことです。何を?いいえ、誰を?…それは中島周さん。平たく言えば、周さん探しです(笑)。現在「ロミオ&ジュリエット」に死のダンサー役でご出演中です。東京バレエ団にいらしたときからとても惹かれておりまして、09年に退団されたあと、暫く踊りから離れていらっしゃったのかお見かけしませんでしたが、先だっての「GQ」で変わらず美しく、憂いを帯びた色気のあるダンスをご披露くださったのが再燃のきっかけです。ずっと、どこにいらっしゃるのか気にかけておりましたが、またこうして踊りを観ることができて幸せです(*^^*)

 踊る姿をもっと見たいと思っても、バレエ団のレパートリーを踊る映像と言うのが無くて(あるのでしたら、どなたかコッソリ耳打ちしてください)、仕方なく記憶の海を漂うことにしたのがこの調査(?)の始まり。ここに書いてしまうと、私の捜索の目が気持ち悪くて目にした方々に嫌われてしまうかも解りませんが(笑)、RJ熱に浮かされている勢いで書いてしまいます!(どーん)(とか言って、既出だったら間抜けですね)


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posted by Elie | STAGE MEMO | comments(2) | trackbacks(0) |
「ロミオ&ジュリエット」別の楽しみ方
 言うまでもないことかもわかりませんが、私は現在、とても重篤な中毒症状に陥っています。過去にもこういうことはありました(因みに、V.V.感染症にはダンサー型とシンガー型があるようです)が、今回の症状も実に酷い。どのようなものかと言うことを、以下に、ツイッターでぶつくさしていたものをまとめておきます。

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posted by Elie | STAGE MEMO | comments(0) | trackbacks(0) |
劇団四季 思い出を売る男
キャスト(敬称略)

思い出を売る男:田邊真也
広告屋:味方隆司
G.I.の青年:佐久間 仁
乞食:日下武史
黒マスクのジョオ:芝 清道
花売娘:生形理菜
街の女:野村玲子
恋人ジェニイ:観月さら
アンサンブル:中村 匠、斎藤 譲、星野元信
シルエットの女:斉藤美絵子

@自由劇場 1階9列センターブロック下手寄り


 心がすっかり赤坂のヴェローナに行ってしまい、チケットを「ロミオ&ジュリエット」に換えてしまおうかと半ば本気で考えるくらいでしたが、それをしなくて良かったと思いました。(いつだって、RJは観たくて堪らないのだけれど!)

 とにかく余韻が良い。みんなが思い出の中の誰かを探して、人待ち顔で焼け跡を彷徨っていた時代に生まれた作品らしい、仄明いランタンのような寓話的な世界でした。絶対的な必要性も、緊急性もないけれど、ちょっとしたときに心の支えになるものが思い出。まさか戦後の荒廃した東京の小さな裏通りで、思いがけずそれらに出会った人々が、過去の記憶に癒されていくのがじんわりと伝わって来、心が温まりました。こういう救済があったらいいのに、という希望ですね。

 数々の人物たちの中で、もっとも気に入ったのは乞食。日下さんがユーモアと茶目っ気たっぷりに演じられました。その当時、寧ろ高価だったろう百円を“安いもんだ”と懐の札束から抜き出したり(思いで屋さん釘付け/笑)、ハケるときに両手を振ったり、とにかく可愛い。乞食稼業についての語り口も面白く、志村さんの演技でも観てみたいと思いました。

 舞台の一部は客席の上手通路を5列目くらいまででしょうか、細長く突出し、客席後方から人々が登場します。舞台から客席に向かうことは…確かなかった。まるで哀しい世界と幸福の世界を隔てる弁の役割を持った薄い皮膜でもあるかのようです。あと、来た道をそのまま戻った人は、記憶の限りジョオのみかと。このジョオと花売娘と街の女が繋がってゆく幸福と、それが一瞬にして砕かれる結末に胸が痛みました。途中から、この三人が血縁であることが察せられ、灰色の壁にその様子が映って確信を得るのですが、結局男は現実の問題の前に倒れてしまう。夢見がちなだけで終わらない、しかし苦々しい幕切れではない、とても静かで優しい物語でした。

 ところで、思い出を売る男自身はどういうバックボーンの人物なのでしょうか。国防色を着ていることから、やはり彼も赤紙の命ずるに従い、無事に生還してきたのでしょうか。深読みしたら、興味深い物語が生まれてきそうです。

 上演前に、日下さんよりご挨拶あり。内容は、原作者と劇団との関わりについて。このご挨拶よりも本編の方が通ったお声をしていました。
posted by Elie | DANCE, BALLET, PLAY | comments(0) | trackbacks(0) |
ロミオ&ジュリエット (鑑賞2回目)
主なキャスト(敬称略)

ロミオ:山崎育三郎
ジュリエット:フランク莉奈
ベンヴォーリオ:浦井健治
ティボルト:平方元基
マーキューシオ:良知真次
パリス:岡田亮輔
キャピュレット卿:石川 禅
ロレンス神父:安崎 求
モンタギュー夫人:大鳥れい
モンタギュー卿:ひのあらた
ヴェローナ大公:中山 昇
乳母:未来優希
キャピュレット夫人:涼風真世

死のダンサー:中島 周

@赤坂ACTシアター 1階V列上手ブロック


 予定観劇がRJに関してはあと一回だけあるのですが、こちらもかなり前方席からなので、一度全体像を把握したいと思いましたところ、幸運にもチケットを譲っていただけましたので、突発的に行って来ました。(その節は本当にありがとうございました!)今日は仕事の都合で、予測時間的に結構ぎりぎりのスケジューリングだったのですけれど、「死」のお導きか神のご加護か、余裕を持って移動できたのと、周さんの「死」を引きで見ることが出来て本当に良かった!引き、と言っても、彼が登場すると双眼鏡でロックオン状態だったので、当初の目的であった全体像の把握にはいまいち至りませんでした…。

 好きな役者さんがシングルキャストなので、心から安心してダンサーの登板表しか確認せずにいたのですが、気づいてみたら優くんと良知くんは一度きりしか観ることができない計算でした。欲を言えば、大貫さんももう一度観たかったなぁ。行けるものなら大阪まで出向くのですがね、ちょっと今回は予定がぎっしりになってしまったので遠征が出来ません。前回観劇(9月10日)で既にRJ中毒に陥ってしまった私には、とても苦しいことです。

 今回も気になった、と言うか気に障った点がありまして、それは客層の文化的相違。おそらくストリートダンサー系の出演者のファンだと思うのですが、背もたれに背中をつけて観る(即ち前傾姿勢にならない)こと、上演中に私語をしないこと、という観劇に際してのマナーがちっともなっていない方が隣席でして、とても目障りかつ不愉快でした。この方が普段よくご覧になるものではこういうことが平気なのかもわかりませんが、やはり劇場と言う場では、周囲の席を思いやって前傾姿勢と私語は勘弁願いたいものです。次にこういった観劇の機会を持たれる時は、是非注意して頂きたい。まぁ、1幕が終わった時点で「死」に魂を抜かれて係の人に申告するのを忘れた私も私です。そしてこういったことは意外と‘人のふり見て我がふり直せ’なので、こちらも気をつけてようと思いました。

 毎度毎度、毒を吐いて申し訳ないですが、観劇に関しては正直に書くことにしているので、これもレポのうちです。


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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
「汚れなき悪戯」
 母のお勧めもあり、見てきました。全くお話の予習をしないで臨んだのですが、聖書的寓話のような、不思議な作品でした。心が浄化されました。

 全体的に優しい雰囲気。修導士たちもみんなが温かく、新しい村長はぎゃんぎゃんとがなり立てますが、ディズニーの悪役のようなおかしみさえ感じさせます。人物がそれぞれにチャーミングでした。

 演出がところどころ可愛らしくて。マルセリーノが素早く走って遊び道具を取り、すぐさま同じ道を駆けていく様子がマンガのようで面白い。食事をこっそり失敬していくのとか。この男の子がとても無垢なのがいいですね。お粥さんの言葉を拝借すれば、天使そのものでした。キリストとの対話の場面は、今だと2枚目俳優さんと視覚効果で顔まで出してしまうかもしれませんが、石膏か何かの無機質な腕が徐々に人間の肌に変化して、パンを取り、少年を撫で、神の御国へ導いてゆく、これらの印象的な手のカットが幻想的でもあり、少し畏れもあり、久しぶりにこれほどピュアな映像を見た気がします。あやかしでも潜んでいるか、とんでもないものが隠蔽されているかしそうな、倉庫の奥の聖域。あれはまったくの奇跡でした。マルセリーノを見ていたら、ムリーリョか誰かが描いた、一心に祈る清らかな幼い男の子の絵を思い出しました。あれはサムエルを描いたものだったでしょうか。

 最近の作品を見慣れてしまっているためなのか、修導士たちが修道院を再建する際に手伝いにきたカウボーイ(?)たちのにやにや笑いにも波乱の予感を持ちながら見てしまって、こちらの気持ちがすれているのを感じてしまいました。

 他、修道院の外のサソリが出る岩場のようなところは山上の説教の場所(あくまで私の抱くイメージ映像)、貴族の館を再建しようとやってきた3人の修導士は東方の3博士、門前に捨ておかれた孤児(みなしご)は…なにかあったっけ。そんなことをぼんやりと考えながら見ていました。


午前十時の映画祭にて。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
ロミオ&ジュリエット
主なキャスト(敬称略)

ロミオ:城田 優
ジュリエット:フランク莉奈
ベンヴォーリオ:浦井健治
ティボルト:平方元基
マーキューシオ:石井一彰
パリス:岡田亮輔
キャピュレット卿:石川 禅
ロレンス神父:安崎 求
モンタギュー夫人:大鳥れい
モンタギュー卿:ひのあらた
ヴェローナ大公:中山 昇
乳母:未来優希
キャピュレット夫人:涼風真世

死のダンサー:大貫勇輔

@赤坂ACTシアター 1階B列センター


 このキャスティングだけでも十二分に楽しめそうな、豪華な顔ぶれ。例えば、黄泉の帝王と皇太子がお友達同士の役だったり、皇后と皇帝がそちらよりも冷えた間柄で夫婦の役だったり、今日の配役だけで「エリザベート」を上演できそうな、東宝さんが羨みそうな役者さんが揃い踏みでした。

 だがしかし、本日のElie母娘のお目当てはダンサーです。先日(厳密には6月)の「GQ」に出演されていたダンサーが多く名を連ね、メインどころとなる死のダンサーにも大貫さんと周さんがダブルで配されるという隙の無さ。それなのに、全く初めて観る作品でほぼかぶりつきのお席を思いがけず割り振っていただいて、全体を見渡せるはずも無く、舞台の下手から上手へ、上手から下手へ滑るように移動し、時に激しく掴み合うダンサーたちを追いかけるあまり、ウィンブルドンの観客状態でございました。気になるダンサーに加えて浦井さんもご出演でしたから、本当に忙しかったです(笑)。

 今日の会場は初めての場所でしたが、間取りがいまいちでした。会場内の交通整理もなっておらず、異なる人の流れが交わりかけている箇所もチラホラ。キャパに対してロビーが狭いのか、単に人の流れの計算が行き渡らなかったのか、あまり好印象とは思われませんでした。寄せられたお花の数も、出演者数からすれば順当ですがかなりのものでしたので、苦手な蘭の香りに中てられそうなくらい咲き誇っていました。因みに、浦井さんにはカズさんから、周さんには新上さんから、TETSUHARUさんにはAK●48から来ていました。

 以下、ネタバレ全開ですので、未見の方はご注意ください。

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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
Gentleman Quality 〜Chocolat〜 ヘンゼルとグレーテルより(DVD)
 夢のような大阪遠征から早3ヶ月が経ったと言うのに、未だにあの日あの時の感覚を容易に反芻できることに驚いています。その3ヶ月前に観た世界観とは、根幹は変わっていないのに枝葉が途方もないところまで深く大きく広がり、もはやできた実は全く別物のように思われました。電撃が走り、酔っ払ったような気分になり、現実に戻ることができませんでした。観劇後は、もう暫く舞台は観なくても良いや…とさえ思えたほどです。どれもこれも懐かしい思い出なのですが、まるで昨日のことのようです。

 そんな風に、夜毎日毎、モミーの森への地図を探したり、お迎えの鶏を待ち惚けたりするように私をしてしまった「GQ」のDVDが、先日届きました。収録内容が大阪公演のものだったので、虚脱状態が再発するのは明らか。そして案の定、というわけです。

 首を長くして待っていたのが漸く届いて、あんまり嬉しかったので簡単にメモしておいた感想に、少し贅肉をつけたものを以下に記しておきました。

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posted by Elie | CSB International | comments(2) | trackbacks(0) |
ジェリクル・アナリーゼ キャッツ9月4日マチネ終演後(詳細)
 今まで参加したイベントの中で一番楽しかったです。

 役者さんの言葉、お話の登場順など、適当に編集してある部分があります。あしからず。

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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
劇団四季 キャッツ(鑑賞42回目)

 終演後のイベントに釣られた観劇でした。でも久し振りの上手席から、久し振りに(比較的)全体を見ることができたような気がします。たまにはふわっとした観劇も楽しいですね。

 本日お会いできた5さま、Aさま、Kさま、お話してくださって楽しかったです。ありがとうございました!


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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |