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舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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ビントレーのペンギン・カフェ
 絶滅危惧種が踊るという事と、可愛い被り物の舞台写真に興をそそられ、半ば突発的に行って参りました。ビントレーの作品はまだ「美女と野獣」しか見たことがないのですが、それもこれも、とてもユニークで面白かったです。

 最近、めっきり古典作品を観なくなったので、「火の鳥」でマイムが登場したときは何だか新鮮な気持ちになりました。あと、男性ダンサーの見せ場が少ない点が物足りなかったです。勇壮な群舞やヴァリエーションなどがもっとあったらなぁ、と思うのは、ベジャール作品の見過ぎでしょうか?

 これも慣れなのかもしれませんが、クラシックであれば「シンフォニー・イン・C」のようなテクニカルなコール・ドが楽しいですね。よく拝見する東京バレエ団のレパートリーであれば「エチュード」や、クラシックに限らないならば「タムタム」や「パーフェクト・コンセプション」などが気に入っています。



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劇団四季 ソング&ダンス 55ステップス(東京凱旋公演)

@電通四季劇場 [海] @1階14列センターブロック下手寄り

【人名表記の凡例】
金久さん=グヨルさん
斉藤さん=洋ちゃん
李さん=涛ちゃん

 東京初演、全国公演に続き、3度目の観劇となるこの作品。宝石箱の煌きをそのままに、相変わらず熱い舞台をみせて頂きました。

 前の週まで、グヨルさんが不調と聞いていたのでとても心配していたのですが、溌剌と踊っていらっしゃって安心しました。さらさらと流れる前髪が新鮮と噂の西尾さんも、噂に違わず爽やかな魅力を振りまいてシャープなダンスをされていました。彼は稽古動画でタガーナンバーを歌っておられたのでまさかとも思いましたが、それは実現しなかったようです。しかし『早く王様になりたい』ではザズのパートを、『ビー・アワ・ゲスト』では冒頭と末尾のソロを担当されて、お歌の方も聴くことができたのが良かったです。

 以下、舞台の進行に沿って主な歌い手・踊り手と、感想を書いています。判別のついた限りでキャストも表記していますが、間違いなどありましたら突っ込んでくださいませ(汗)

 ※参考までに:前回(全国公演) 前々回(東京初演)


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ファンタスティックス
キャスト(敬称略)

エル・ガヨ:鹿賀丈史
マット:田代万里生
ルイザ:神田沙也加
ハックルビー:斉藤 暁
モーティマー:矢部太郎
ミュート:蔡 暁強
ヘンリー:二瓶鮫一
ベロミー:モト冬樹

@シアターコクーン 1階H列上手サブセンター通路寄り


 シャオチャンがご出演!ということで、かなり前から楽しみにしていた作品です。劇場は、服部さんと首藤さんのパートナーシッププロジェクト以来となるシアターコクーン。こじんまりとして舞台と客席が近く、今回は客席演出もあったので、イリュージョンの只中か、見世物小屋の中にいるような間隔を覚えました。

 以下、会場で購入した戯曲を読んで場面を思い出しながらの感想となっておりますので、長い上にしれっとネタバレしていると思われます。未見の方はご注意をば。


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劇団四季 キャッツ(鑑賞19回目)

 まさかやるとは思っていませんでした、1週間のうちに2回も行ってしまうなんて。好きな演目なのは解っていますし、以前から阿久津タガーを拝見したかったのも解っています。初見の1回きりでまったく記憶に無い武藤マンゴを拝見したかったのも解っています。しかし贔屓が入ったわけでもないのにこの激しい突発観劇、何が決め手になったのか解りません。王ランペ(初見!)、高倉タント、小笠ジェミマ、と珍しく雌猫にお気に入りが終結したのもあってのことでしょうか、考えれば考えるほど解らなくなります。今日の原動力は一体何なのか!もともとT嬢と食事の予定が入っていたため、その時間の半分を劇場で過したことになりますが、会うたびに猫のことを話しているので、寧ろ本編に直に触れることができたのは良かったです。

 6月も水曜日のソワレに突発しましたが、そのときよりも客入りは少ない印象。しかしなぜか、ほぼ満席となる休日マチネよりも客席の反応は良かったようです。今週初回の公演とあってか、役者さんたちのエネルギーも漲っており、身体の状態も安定していたようでした。



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劇団四季 キャッツ(鑑賞18回目)


 贔屓がいないというだけで精彩を欠く配役表ですが、贔屓ゆえに疎かになっているところを観ることができるのも確かです。役者の数だけ猫のバックボーンは存在すると思うので、贔屓の在不在に関わらずとても密なものが出来上がってくるのが「キャッツ」の面白いところ。視点が限局しなかったおかげで、今日もたくさんの物語を見つけました。が、正直なところ、愛情と癖でコリコやギルに注目しがちなので、いつもと同じところを確認するあまりいつもと同じところを見逃すという、頭の悪い失敗も多々しでかしてしまいました。まったく、いつになったら舞踏会におけるランパスとリーナのきっかけをしっかりと観ることが出来るのでしょうか。(過去に1度だけ、何となくそのようなものを視界の端に捉えたことはあるのですが、それきりなのです。)

 本日の観劇は、何ヶ月も前から楽しみにしていた一大イベントでした。というのも、敬愛する絵師Sさまとの連番デートだからです。そこにもうお一方、Iさまが加わり、観劇前後は3人で猫トーク諸々で大変盛り上がりました。あまりにも巧みな話術にとろかされました。なかなかこういったことは少ないので、本当に楽しかったです!!是非今度は合宿いたしましょう!!!(笑) 本日は誠にありがとうございました!!!(Iさまがこのブログを見ていて下さったなんて……!ありがたや!!)


 ロビーにはハロウィンオブジェがお目見え。意外と大きくて驚きました。全猫分作って、ロビーを埋め尽くしたらいいと思いますよ。


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劇団四季 エルコスの祈り(録画)
キャスト(敬称略)

エルコス:五所真理子
ストーン博士:吉谷明雄
ジョン:鎌滝健太
タニエラ:青山弥生
パルタ:丹下博喜
ダーリー:藤川和彦
理事長:高林幸兵
セールスマン:神保幸由

ポール:鈴木智之
ジョージ:田中宣宗
リック:片山怜也
ニールス:南 圭祐
ピーター:星 潤

 ローズ:熊本梨沙
 チェリー:山中由貴
 アミー:平田 綾
 リンダ:松本菜緒
 シェリー:出口恵理
 サラ:千堂百慧
 ポーラ:柏 円
 ハニー:石井亜早美
 エマ:磯辺愛奈

収録:NHKホール


 昨年末に放送されたものの録画を、漸く見ました。収録されたものだと、自分の好みに合わせてフォーカスできな不自由は毎度感じることですが、今回もその例に漏れず、観たい役者がフレームアウトしている現象が頻発しました。

 全体的な印象としては、やはり子供たちを意識してか、前を向いて発する言葉の多いことです。白々しいほどの開口発声に余韻を奪われる気もしますが、伝えたいという思いが極限まで高まっているのだと思えば、さして気に留めることもないでしょう。そしてそれは比喩も用いず、ただ真っ直ぐに、言葉通りに投げかけられてくる、成長と老化に伴って惰性となって有り難みを失念しがちなことばかり。恥ずかしながら、解凍して貰ったエルコスが発する“ありがとう”の歌のくだりが心に響きました。

 クライマックスに登場する“赦す”ということも、この世界にいま最も必要な尊い行為のひとつなのだな、と再認識。ここで復讐だと叫べば殺伐とし、エルコスの言うように許容すれば、ユートピアが実現するのです。個人的な好みの話を申せば、エルコスが生身の人間であったなら、彼女が遺していった思想がもっと重要な、楔のようなものになったかもしれません。なぜなら、その思想は少女の生命と引き換えになるのだから。しかし彼女がA.I.であったからこそ、夢と希望に満ちたライトでとっつきやすい作品になっているのでしょう。

 ダンスシーンが多いのが意外な点でした。子供たちがエルコス特製の服に着替えてからは振付も伸び伸びとして、色彩的にも舞台がとても華やかになって、目に楽しかったです。特に目に留まったのは、ローズ(赤いベレー帽と赤いワンピース)とピーター(黄色いケーシーのようなノースリーブシャツ)。前者はポージングが綺麗で笑顔もチャーミング、後者は軽やかで、普段は物静かそうだけれど実は活気に溢れている感じ。星くんは「夢から醒めた夢」の白黒ピエロ、それも開演前の見世物で何かと小さな失敗をしてしまうおっちょこちょいな方の子で拝見したことがありますが、そのときは本編共々「キャッツ」でお顔を認識していた入江さんに夢中になってしまって、あまりよく覚えていないのです。でもこの映像を見たら、コリコとかミストとか、小柄で可愛い印象のある猫の役がとても似合うのではないかと思いました。

 ダンス関連で追記。国民体操の曲がまるっきりラジオ体操(短調)で思わず噴き出しました。しかも、掌をしっかり返す・伸ばしすぎずに筋伸ばし・前を見据えたまま首回し、とお笑いでしかない、体操になっていない体操で、抱腹絶倒でした。。
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