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舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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劇団四季 キャッツ(鑑賞17回目)

 まさかのキャッツ月2観劇。というのも、偶然お休みを入れたこの日にオフステージトークという魅惑的なイベントが企画されたために他なりません。更に幸いなことに、同日に休暇が取れたT嬢とご一緒することができました。贔屓もご登板で、劇場ではキャッツを通じての友人たちにもお会いでき、とても充実した観劇でした。

 残念ながら、贔屓は既に1回目のオフステに登場したため今日はイベントには出てきませんでしたが、それすらも補完し得る席で、我ながら良いところを押さえたものよと悦に入ってみたりするのでありました。

 以下、イベントレポまで詰め込んでいるためいつもより長めです。(個人に対する総括はありません)

 9月26日 1:00 最後の方に少しだけ追記


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キャッツ オフステージトーク 9月24日マチネ終演後(詳細)
 偶然お休みの日と重なり、特に予定もなかったのでオフステイベントに参加してきました!こういうイベントにはなかなかご縁がないので、もの凄く楽しかったです!

 この記録を書くにあたり、同日参加されたSさまのレポを参考にさせていただき、記憶を補完いたしました。勝手ながら、ありがとうございました。
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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
劇団四季 キャッツ(鑑賞16回目)


 今日は、今回が初見の友人と一緒に観劇。客席に足を踏み入れた瞬間、まったく縮尺の違う世界に誘(いざな)われたときの感動、ダンスや歌に圧倒されて流す滂沱の涙、作品それ自体に身を委ねて感情を解き放つという、基本に立ち返ることのできた日でした。が、マニアックな観劇が板についてきてしまった私がそれを実践するのは、もはや不可能なのかもしれません。

 さて、ご贔屓もおらず配役および気分的には盛り上がりに欠ける布陣であったものの、いざ劇場に赴いたらデュトロノミーに新人さんが配役されていて、とてもラッキーでした。かねてより拝見したいと思いつつ逃げられていた土井さんや、もう一度拝見したいと思っていた佐渡さんもいらっしゃり、今回も例外なく、広く浅くではありましたが心踊る観劇となりました。

 本日は、ソワレをご観劇の方とお話することができました。Fさま、Lさま、Yさま、ありがとうございました!いつかじっくりと腰を据えて語らいましょう。


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posted by Elie | MUSICAL | comments(2) | trackbacks(0) |
「アマデウス」
 何かの折にこれの一場面を観たのか、サリエリがモーツァルトを死に至らしめたという視点から描かれた作品だと話にだけ聞いたのだったか、出会いのきっかけは忘れてしまいましたが、偶然にもスクリーンで見る機会に恵まれたので逃すまじと行って参りました。

 主人公が才能を自負する系統としては、「リバティーン」で描かれたロチェスター伯を思い出しますが、彼とは対照的な印象でした。若年というのもあってか才能のひけらかし方ひとつ取っても、謙虚を知らない大きな態度でさえもからりとしていて、寧ろ爽快感がありました。昔に読んだ伝記漫画では、“なぜ巧く行かないのだろう?”と素直に苦悩してしまうような整った天才として描かれていましたが、もともと少し破天荒で傾(かぶ)いて居たものが、やがて本当の狂気に犯されたようになり、終いに来てふっと正気に返る。そんな描写がとても好ましかったです。「魔笛」上演中に昏倒し、運び込まれた自宅のベッドに埋まりながら、敵視に近い眼差しで睨んでいたサリエリに、少年のような真っ直ぐな言葉で詫び、眠る間そばに居てくれるよう頼む、まさにこの流れのことです。

 コンスタンツェが夫の直譜を、内密にサリエリ邸に持ち込んだとき、彼が譜面を手に旋律の中をうっとりとたゆたう様から、モーツァルトの頭の中に洪水の如く溢れ泡立ちうねり狂う旋律が海と湛えられているのが凄く伝わりました。モーツァルトのいちいちに、嫉妬・敬愛・友愛を滾らせるサリエリの表情は見事です。才能は、正気と狂気の狭間を紙一重に危なげに行き来し、ふとした拮抗の乱れでどうしてか不徳な方へ暴走するのですね。

 せめぎ合うものがレクイエムでひとつになり、片方の死によって再び分かたれてしまった。かつての神童は天上で神の音楽となり、残された方はひっそりと罪を排泄し、洗い流そうとしてまたその記憶にまみれているのである。

 音楽とドラマが直結した素晴らしい絵巻物でした。午前十時の映画祭にて鑑賞。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(1) |