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夏の東京で、展覧会をハシゴ!
 タイトルの通り、美術展と博物館をはしごしてきました。

 まず渋谷に出て「ブリューゲル版画の世界」を見てきました。美術の教科書によく掲載されている油彩画「バベルの塔」が有名ですが、今回の展示は全て版画作品。精緻な描写がよりいっそう引き立ちます。その後、上野に移動して「大哺乳類展―海のなかまたち」。3月に行った陸のなかまたちの海編といったところです。今回も撮影可(一部不可)でしたので、カメラとイヤホンガイドの操作でもぞもぞやりながらの見学になりました。

 以下、それぞれの感想が立て続けに書き連ねてあります。



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posted by Elie | MUSEUM REPORT | comments(0) | trackbacks(0) |
東京バレエ団 ドン・キホーテ
主な配役(敬称略)

キトリ/ドゥルシネア姫:小出領子
バジル:ダニール・シムキン
ドン・キホーテ:森川茉央
サンチョ・パンサ:高橋竜太
ガマーシュ:平野 玲
メルセデス:井脇幸江
エスパーダ:後藤晴雄
ロレンツォ:永田雄大


―第1幕―

2人のキトリの友人:西村真由美‐佐伯知香
闘牛士:松下裕次、長瀬直義、宮本祐宜、梅澤紘貴、柄本 弾、安田峻介、柄本武尊、岡崎隼也
若いジプシーの娘:高木 綾
ドリアードの女王:奈良春夏
3人のドリアード:吉川留衣、渡辺理恵、川島麻実子
4人のドリアード:森 志織、村上美香、岸本夏未、阪井麻美
キューピッド:河合眞里


―第2幕―

ヴァリエーション1:佐伯知香
ヴァリエーション2:乾 友子

協力:東京バレエ学校

指揮:ヴァレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

@ゆうぽうとホール 1階2列上手寄り


 水香さんが移籍した直後に文化会館の4階席から観たのを最後に、生の公演は機会を逸していました。その間にDVDで何度も楽しんだおかげで記憶は完全に映像版に塗り替えられていたので、今日はとても新鮮な気持ちで観ることができました。ワシーリエフ版以外の演出を観たことがないので比較はできませんが、とてもスピード感のある流れがいいですね。衣装も装置も賑やかで目にも楽しく、背景での小芝居が多いのも面白いです。

 会場には見間違いでなければ那須野圭右さん、シムキンくんのお父様と思しき方をお見かけしました。那須野さんは思いのほか小柄で、シムキンパパは腕が長く洗練されたな雰囲気でした。ポロシャツ姿なのに絵になっていました。


角度の違う写真を繋いだため、画像が少しおかしいです。

 ロビーには海外公演の報告パネルと、ポワント基金に寄せた女性プリンシパルからの直筆感謝メッセージが。パネルは現地でのスナップ写真・チラシ・ポスターなどをスクラップした感じで、数箇所に点在。海外公演ならではの風景が貴重な写真と、海外でも注目されているのだなぁと感じさせるポスターやチラシの数々でした。ポワント基金に寄せたメッセージ色紙(とサイン入りのポワント)は、水香さん・友佳理さん・幸江さん・美佳さん・領子さんのものが展示されていました。皆さんとても美しく整った字を書かれるのですね。水香さんの字なんて、まるで手本のよう。美佳さん・領子さんはふわりとした大らかな感じでした。


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posted by Elie | DANCE, BALLET, PLAY | comments(0) | trackbacks(0) |
劇団四季 美女と野獣
主なキャスト(敬称略)

ビースト:福井晶一
ベル:坂本里咲
モリース:松下武史
ガストン:田島亨祐
ルミエール:百々義則
ルフウ:遊佐真一
コッグスワース:吉谷昭雄
ミセス・ポット:遠藤珠生
タンス夫人:大和貴恵
バベット:長寿真世
ムッシュー・ダルク:川原信弘
チップ:川良美由紀

@四季劇場 [夏] 1階15列センター


 夏劇場の杮落としロングラン公演として開幕したこの作品は、自身初観劇。煌びやかで、ディズニーならではのユーモアとデザインセンス溢れたハッピーな作品でした。アニメーションを見た記憶は殆ど薄れてしまっているのですが、第一印象としてはかなりの再現力ではないかということ。『ビー・アワ・ゲスト』の終盤で上下の袖から巨大なシャンパンの瓶が出現して花火を吹き上げるのとか、クライマックスで野獣が人間の姿に戻る際の演出とかにそれを感じました。後者に関しては、ルミエールが城攻めを知らせに来たとき以降のビーストはダブルさんに見えました。福井さんは野獣メイクを落とさないといけませんから、それもあり得るかと思います。

 夏休み期間とあって、小学生以下の観客の無垢な笑い声が会場を和やかにしていました。それに心が解けたのか、年齢不問で全体的に客席の反応が良かったです。ルフウが殴られてすっ飛んだり、マフラーで首が絞まったり、といった古典的な笑いながら、奇を衒わず解りやすいので久しぶりに純粋な直感で笑った気がします(笑)。

 音楽が、録音より遥かに音の響きが豊かだった様に思いましたが、この作品は生オケが入っているのでしょうか。帰宅後にプログラムを見たら、指揮が東宝ミュージカルでお馴染みの塩田さんだったので驚きました。オケピらしきはなかったし、「屋根の上のヴァイオリン弾き」のように装置の下に仕込まれているわけでもなさそうでしたし、「ジキル&ハイド」同様、袖オケだったのでしょうか。しかし客席から転換を見る限り、そんなスペースはなさそうに思われます。というか、塩田さんは現在「エリザベート」でタクトを振っているのでは?という推測が浮上。やはりBBの音源は録音か。

 先月のキャッツに引き続き、今日も新たなお友達にお会いすることができました。Sさん、お話してくださって有難うございました!!


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posted by Elie | MUSICAL | comments(2) | trackbacks(0) |
劇団四季 キャッツ(鑑賞15回目)


 前回からあまり間を置かずに猫観劇です。僅かな間でも、キャストは変われば変わるもの。ご贔屓と彼に準ずるお気に入りの役者さんは一部不在でしたが、烈さん(以下、グヨルさんと表記)、洋一郎さん(以下、洋ちゃんと呼称)、増本さん、麦子さん、とどこかしらに必ず気になる方がいらっしゃるのが面白いところかなと思います。

 それ故に見たいところが多く、目移りしすぎて散漫になってしまうのも勿体無いので、最近は次の観劇へ向けてチェック項目を挙げてはいるものの、それも相手が生ものゆえに奏功することはあまりありません(笑)。しかしご贔屓連が不在の隙に頑張って目を凝らさねば、と今日は黄マキャの動向に注目してみました。


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posted by Elie | MUSICAL | comments(2) | trackbacks(0) |
「トイ・ストーリー3」
 前2作もスクリーンで観ていて、いずれもプロット・効果ともに素晴らしかったけれど、それを凌ぐほどの作品になっていました。底抜けに賑やかで笑いに溢れた前作・前々作と比べると、持ち主との別れがお話の根底に流れているためにやや対象年齢を上げている印象ですが、そうやって玩具遊びを卒業してゆくのだという、作品自体が匂わせる‘成長に伴うもの’が一貫していて良かったです。数あるピクサー作品の中でも(すべてを網羅したわけではないけれど)抜群の出来だと思いました。

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posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(15) |
空白に落ちた男 再演
キャスト(敬称略)

首藤康之
安藤洋子
藤田善宏
藤田桃子
小野寺修二

音楽:coba
美術:松岡 泉

@パルコ劇場 D列中央寄り


 ほんの少しだけいつもと違うこと、ほんのちょっとした綻び、例えば昨日までちゃんとしていたボタンの糸が今日になったら1本だけ切れて飛び出しているとか、先ほど見たときはそこに無かった椅子であるとか、そうしたごく僅かの些細なことからどんどん迷宮に入り込んでいく。糸が切れるまでに何をしていたか、椅子が現れる間何をしていたか、自分の記憶に無い自分の行動が、全く別の場所で、全く別の人物によって埋められていたとしたら、まさにこんな感じなのでしょう。

 繋がるはずの無い空間が共通の日常雑貨で繋がり、重なるはずの無い時間が迷宮の中でいつの間にか溶け合っている。初演を観た時は、舞踊とマイムによる肉体表現と、世界観の微妙な均衡に度肝を抜かれるばかりでしたが、今日改めて拝見したら、上記のような印象を抱きました。

 初演観劇時の感想はこちら


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posted by Elie | YASUYUKI SHUTO | comments(0) | trackbacks(0) |