BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
好きなものは好き!

映画の感想はアプリを使い始めました。カテゴリーからMOVIEを選んで、表示される最新記事内のリンクから行けます。

ご連絡はコメントかメール(カテゴリーから選択)でお願いいたします。
since 2005.Feb
6番目と7番目の間
 早いもので、TDV東京公演は中日に差し掛かりました。
 始まるまではあんなに長く、それこそ『永遠』のように感じたのに、リー君&リー子ちゃんが飛来し、ついに開幕してからと言うもの、劇城に行けない日々も“真っ赤に流れる血が欲しい♪”で踊り明かし、まさに光陰矢の如し。

 夜毎日毎、鼻水が垂れそうなくらい情けないアルちゃんの顔を思い出して、浴室で大熱狂するヘルちゃんの美脚・美尻を思い出して、牙を引ん剥いて夜を感じるシャオチャンを思い出して、甲斐甲斐しく伯爵さまにお仕えするクコールを思い出して、その伯爵のうっとりする静寂を湛えた佇まいを思い出して、思わず笑顔がこぼれます。

 お城の外は真夏ゆえに暑いです。お城の中も、真冬のトランシルヴァニア仕様のお衣装で暑いです。どうかお怪我やご病気などに気をつけて、今夏本当のフィナーレに向けて、踊って踊って踊りまくって下さいませ。カンパニーの皆様、お疲れが出ませんように…。

 全くの余談ですが、職場の機器精度管理で‘6番目と7番目の間’を基準として用いています。月に一度のことですが、その度に心の中で“肋骨!肋骨のです!”と唱えています。
posted by Elie | STAGE MEMO | comments(2) | trackbacks(0) |
ヴァンパイア・ウイルス蔓延中
TDVがお好きな方へ '09

ウィーン原産の東宝ミュージカル「ダンス オブ ヴァンパイア」(以下TDV)は今夏が再演です。
1.初演はご覧になりましたか?
2.初演から一部キャストが変更になりましたが、続投組を含め、特に期待していた役者さんはいらっしゃいますか?
3.2で挙げた方について熱く語ってください。

初演に比べて、舞台装置や演出など、幾らかの点が変更されました。
4.ここが良かった!というところはありますか?また、それはどこですか?

恐れを知らぬヴァンパイア・ハンター(の助手?)のあなたは…
5.クロロック城に到着。“お城で舞踏会”ですか?“お尻が素敵”ですか?
6.棺に眠るヴァンパイアを発見。一人で杭を打てますか?
7.ヴァンパイアと出会ってしまった!どうしますか?

あと3つ、聞かせてください。
8.TDVで一番好きな人物は誰ですか?その人について熱く語ってください。
9.ヴァンパイアを自由に創作してください。
10.最後に一言お願いします。


 初演時にもやりましたが、半分ほど質問内容を変えてみましたので、以前答えてくださった方も、是非またお答えをお聞かせください。もちろん、今回初めて感染しました!という方も、初演時の質問にも答えたい!という方も、お気軽にどうぞ!

 ブログをお持ちの方はコメントかTBにて、お持ちでない方はメールにて、お知らせくださいね^^

質問項目の追加は歓迎いたしますが、内容の改変はおやめください。


続きを読む >>
posted by Elie | STAGE MEMO | comments(0) | trackbacks(0) |
ダンス オブ ヴァンパイア 其の弐

主なキャスト(敬称略)

クロロック伯爵:山口祐一郎
サラ:大塚ちひろ
アルフレート:浦井健治
シャガール:安崎 求
レベッカ:阿知波悟美
マグダ:シルビア・グラブ
ヘルベルト:吉野圭吾
クコール:駒田 一
アブロンシウス教授:石川 禅
伯爵の化身:森山開次

指揮:西野 淳

@帝国劇城 1階U列 上手サブセンター




 今夏、2度目のお尻が素敵な舞踏会でした。

 この作品は、私がミュージカルという舞台芸術のジャンルに開眼した、記念碑的な作品なのです。しかしそれ以上に、楽しくて・奥が深くて・吸血鬼たちは怖い顔をしているけれどみんなみんな愛すべき人たち(ひと…?)ばかりで、死にたくなるほど退屈な世界に存在しているにもかかわらず、観た後の私は、仕事したくない病に罹ってはいますが、生きる力に溢れているのです。元気を貰える作品と言うのには幾つか出会ったけれど、TDVを超えるものにはまだ会ったことがありません。3年前、あなたが棺桶や墓石の下から起き上がってきてくれて、私は本当に果報者です。

 以下、舞台の流れに沿って、前回同様、ところによりかなり事細かに書いておりますので、これから再演版をご覧になる方・TDVを初めてご覧になる方は、お気をつけください。ネタバレバレがお好みの方は、7/15マチネの感想をお勧め致します。

 日替わり部分も含め、前回と大きく変わったことはございませんでしたので、可能な限り“最短距離”でお送りできるかと思います。(ちょっと目線を変えた突込みを中心に書いたら、最短距離とは程遠くなってしまいました。。)

続きを読む >>
posted by Elie | MUSICAL | comments(8) | trackbacks(0) |
「MW -ムウ- 第0章 悪魔のゲーム」
 映画版の数ヶ月前、という設定のTVドラマです。玉木さんの言葉を拝借すると、結城にまつわるanother storyなのでしょうか。

 結城を中心として見たときのお話の全貌としては、沖之真船島で起きた事件に関する情報収集の一環という印象ですが、こんな事件を起こさずとも欲しい情報は手に入れられる力量をお持ちでしょうし、やはり映画版を練り上げてからの僅かな余力で作った感じで、何を見せたかったのか・どこに注目して欲しかったのか、いまいちピンと来ませんでした。タイムリミットを設けた割に緊張感がないのも、致命的かもしれません。隆志がゆかりに言葉を残す場面が、爆発まで30秒に迫っているにも関わらず奇跡的に長いのですもの(笑)。

 結城の人と成り、という点から注意して見ると、隆志を写していた監視カメラが、警察の手が入る頃には悉く撤収されていたり、死体始末用の爆弾を用意していたり、隆志の性格をも見抜き、成り行き的な展開に任せて彼をも始末してしまうなど、抜かりないところだけはしっかり描かれていると思いました。彼という人物のもっとも大きな特徴として、二面性があると思っているのですが、銀行員の顔と(敢えて復讐という表現を避けるなら)告発者の顔とを描くのは、ドラマの枠内ではきつかったのかしら。不満な点といえば、その辺を描出しなかったこと、結城は携帯電話のメール機能を使うような人ではないのではないかということ、凶器に爆弾を使うタイプではないのではないかということです。それとも、結城らしからぬと感じたものは全て浩介の手によるもので、結城は高みの見物を決め込んでいたのかな…。

 映画を観てからの鑑賞だったので、余計にお話に入り込めなかったのかもしれませんが、逆にだからこその楽しみもありました。橘刑事、岡崎愛子、荒木重光(重勝?)の登場。事件の真相を暴こうとして連載休止にされた記者と、実際に殺された記者の存在が映画版の牧野京子と彼女が訪ねる亡き記者にリンクしていたり、といった点ですね。

 このドラマに対して一言だけで何か言うとすれば、“結城はこんなケチなことはしない”ということです。そんなことをしている時間は、彼にはないはずですから。
posted by Elie | MOVIE MEMO | comments(2) | trackbacks(1) |
劇団四季 夢から醒めた夢
主なキャスト(敬称略)

ピコ:樋口麻美
マコ:苫田亜沙子
マコの母:白木美貴子
メソ:有賀光一
デビル:道口瑞之
エンジェル:藤原大輔
ヤクザ:野中万寿夫
暴走族:韓 盛治
部長:田中廣臣
老人:山口嘉三
老婦人:斉藤昭子
夢の配達人:味方隆司

@四季劇場 [秋] 1階19列センターブロック

 遊園地や霊界空港に行ってきたはずなのに、デビルの中にヘルちゃんを見たり、入江ピエロに牙が生える妄想にとり憑かれたり、観劇後の語り合いはシャオチャンのことばかりだったり…。今日の私とT嬢は、隙があれば死者の世界に人間どもを引き摺り下ろそうとする闇の世界から来たので、TDVからの頭の切り替えができないままの観劇となりました。。

 劇場に到着したときから、早くも夢の世界の入り口に足を踏み入れた雰囲気です。舞浜の夢の国を思わせる、弾むようなBGMが流れていました。歩くテンポが自然と音楽に合ってしまいます。

続きを読む >>
posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
TDV 祝★100回公演達成
 「ダンス オブ ヴァンパイア」本日ソワレで通算上演数100回を達成したそうです。おめでとうございます!!

 願わくは、何百回、何千回、何万回、と末永く上演し続け、2年前に20周年を迎えたレミゼのように息の長い作品になって欲しいと思います。とは言え…祐一郎さんをも凌駕するクロロック俳優が出ないと、10年単位の上演は無理かとも思いますけれど。。

 次は109回目に観に行きます♪

【追記:祝?記録更新】
 2009年7月15日のTDVレポの文字数を、ワード(.docファイルの[ツール]→[文字カウント])で数えたみたところ、11201字ありました。ちなみに、同様の方法で数えた初演2回目鑑賞時(2006年8月16日)の文字数は9538字でした。
posted by Elie | STAGE MEMO | comments(0) | trackbacks(0) |
ダンス オブ ヴァンパイア
主なキャスト(敬称略)

クロロック伯爵:山口祐一郎
サラ:大塚ちひろ
アルフレート:浦井健治
シャガール:安崎 求
レベッカ:阿知波悟美
マグダ:シルビア・グラブ
ヘルベルト:吉野圭吾
クコール:駒田 一
アブロンシウス教授:石川 禅
伯爵の化身:森山開次

指揮:西野 淳

@帝国劇城 1階L列センター

 待ちに待った舞踏会!お尻が素敵な舞踏会!
 06年の夏から早3年を数えますが、その間もずっと彼らの再来を待ち侘びていました。真っ赤に流れる血の気の失せた青い肌と紫の唇、そして豪雪の白・闇の漆黒…原色が織り成す強烈な物語。笑いと陶酔、舞台と客席との一体感、劇場で味わい得る奇跡の全てが体験できる、といっても過言ではありません。舞台は生で観てこそ、ですが、これほどまでにそれが顕著な…というより寧ろ、このライヴ感あってこそのTDV!!!観ずには死ねない作品です。

 再演に際し、キャスティングの変更にいちばん驚いたのは、実は教授でした。あれほど小芝居とアドリブが満載の教授と、正義感の強いお芝居が印象深い禅さんが結びつかなかったのです。しかし、そんなものは単なる杞憂。いっちーより音符通りに歌われますが、優しいお声と歌唱力を生かし、且つコミカルな台詞回しも可愛らしく、とても魅力溢れる教授が軽やかに舞っておられました。

 全キャストが発表された時点で、正直、浦井さんより楽しみ(笑)だったのが、蔡暁強さんです。00年から06年12月まで劇団四季に在籍され、「キャッツ」のミストフェリーズ役で、あの柔軟性と安定感に富んだ踊りをご覧になった方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。久し振りに拝見しましたが、やはり体軸の安定感と顔を蹴り上げそうなほど上がる足のシャープさは素晴らしかったです。回転もキレがよく、開脚ジャンプではミストがちらつく柔らかさ。周囲と比べると小柄ではありますけれど、横顔からは吸血鬼独特の妖艶さが漂い、はだけた衣装から覗く(覗くと言うレベルのお話ではありませんでしたが)素肌の見せ方さえ計算尽くかと思われてきます。群舞に混ぜておくのは勿体無いほどのGreat Performance!

 舞台装置・衣装ともども、初演より随分豪華になっていました。その最たる例は、2幕でヘルちゃんの天下となる浴室です。岩波文庫が出しているワイルドの「サロメ」の表紙を思わせる壁の模様、禍々しい曲線をあしらった洒落た鉄鍋のような浴槽、舞踏会で着なさいね、と渡されたであろう真紅のドレスはマネキンが着ています。
 ↑の‘禍々しい曲線’はコウモリの骨格にも見え、伯爵とサラが再び邂逅する螺旋階段や、『抑えがたい欲望』の背景に聳える建物の一部(クロロック城の図書室と同じか)にもデザインとして組み込まれています。恐らく毎日、蜘蛛の巣が張らないようにクコールさんがお手入れしているものと考えます。

 以下、舞台の流れに沿って、ところによりかなり事細かに書いておりますので、これから再演版をご覧になる方・TDVを初めてご覧になる方は、楽しみを削がれる可能性がございます。よろしい〜(by教授)とおっしゃる方は、どうぞ我が家と思っておくつろぎ下さい。


続きを読む >>
posted by Elie | MUSICAL | comments(4) | trackbacks(0) |
TVドラマ回想録
 私は殆どドラマ(特に連続ドラマ)を見ません。「科捜研の女」は好きで放送の度に見ていますし、大河ドラマや朝ドラも気に入れば見続けますが、大概オンエアで見ることができないので、録画が溜まってしまうと思い入れのあまりない作品は見ないまま消去されていくのです。

 大河では、「元禄繚乱」「新撰組!」「風林火山」「篤姫」、朝ドラでは「ちゅらさん(2は未見)」「ちりとてちん」が面白くて気に入っています。(全部NHKだ…)
 「終わりにみた町」は、今まで見てきた戦時中を舞台にしたドラマの中では、特に秀逸です。過去の戦争を語りながらも現代的な恐ろしさがあるので、あの結末のために全編通して見ることをお勧めしたいです。

続きを読む >>
posted by Elie | OTHER MEMO | comments(0) | - |
Mr. Michael Ball
 彼をご存知でしょうか?

 英のミュージカル俳優で、ブロードウェイ、ウェストエンドで数多くの舞台に立っておられます。
 私でも知っている有名どころですと、「レ・ミゼラブル」のマリウス(オリジナル・ロンドン・キャスト)、「オペラ座の怪人」のラウル、「ウーマン・イン・ホワイト」のフォスコ伯爵(ロンドンおよびブロードウェイのオリジナル・キャスト)を務めたことがある方です。6月25日からの「ヘアスプレー」ロンドン公演では、エドナ役を続投しているとか。ぜひ来日公演にも参加して欲しかった…。
 ソロ・アルバムも幾つか出ており、発売されたCDはもれなくチャート入り、10週間20位以内をキープし続けた記録もあるとか。現地での大きな賞を受けたりと、公にも高評価を得ている歌い手さんです。

続きを読む >>
posted by Elie | OTHER MEMO | comments(0) | trackbacks(0) |
お帰りなさい、ヴァンパイア!
 「ダンス オブ ヴァンパイア」本日初日でした!おめでとうございます!
 カテコ映像が早速上がっていますね。一緒になって踊ってしまいました♪衣装も豪華になって、牙も多少は喋りやすく改良され、伯爵様の鬘も若干変わったかしら。
早く劇城で踊りたい!
posted by Elie | STAGE MEMO | comments(0) | trackbacks(0) |