BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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since 2005.Feb
映画回想録
 突然ですが、このブログを始めた2005年2月より前に見た映画をメモがてら、回想に耽ってみようと思います。パンフレットを眺めていたら殆どが2003年以降の映画のもので、「パイレーツ…」1作目の公開が映画鑑賞のひとつのきっかけになっていることを再認識しました。

 公開年毎(但し順不同)にまとめて見ましたが、間違っているものもあるかも…。ものによっては鑑賞時の感想が、或いはDVD・TV鑑賞時の感想があったりします。ずっと以前の感想はかなり粗末なもので、書き方も定まっておらずただ呟いているだけのような印象です。年を追う毎に書き方がくどくなっているのがつぶさに解り、何ともお恥ずかしい限りですが、興をそそられる方は探してみてください(笑)。因みに、以下の作品は全てスクリーンで鑑賞したものです。尚、すべての鑑賞作品を網羅しているわけではありません。

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posted by Elie | MOVIE MEMO | comments(0) | trackbacks(0) |
3rd Anniversary of '首都クロム'.
本日‘首都クロム’は開設3周年を迎えました。
いつも遊びに来て下さっている皆様、今日初めて訪れて下さった皆様、そしてTBで感想を共有して下さる皆様!
皆々様の足跡や頂くコメント・TBを糧に、細々とではありますが、今日まで続けてくることが出来ました。飽きずにいらして下さって(笑)、本当に本当に有り難う御座います。

‘首都クロム’はこれからも続きます。今後も多くの方々と作品を見ての感想など、やり取りが出来ればな、と思っています。どうぞ変わらずご贔屓下されば嬉しく思います。
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「エリザベス ゴールデン・エイジ」
 毅然と。燦然と。しかし、心の奥には不安という密偵と、女という強敵が隠れ潜んでいて、目に見える敵以上に懸念せざるを得ないものだったのかも知れない。そう思ったら、人の上に立ち・彼らを制し・君臨し続けることはどんなに孤独なことだろうと切なくなってきます。英国の歴史を語る中で、女王の内面を精緻に描いた壮大な絵巻になっているのが素晴らしい。前作は観ていませんが、どうも自らヴァージン・クイーンになる道を選んだようなので、愛する人が居ても侍女に自分を投影するしか出来ず、自分が動くか頼まない限りくちづけさえ得られない、その上、もっとも心を許していた侍女と愛した男が無許可で夫婦の契りを結んでしまって、自ら課した制約とは言えこの時ばかりは非情な重みを持って彼女の心を押し潰し、引き裂いたのではないかと思います。孤高の存在というのに密かに憧れますが、そう簡単に全うできるものでもなさそうですね。

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posted by Elie | MOVIE | comments(12) | trackbacks(21) |
「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」
 何でもかんでも目に映る全てが新鮮で、不思議に満ち溢れていた子供の頃が懐かしくなりました。巨大なピョンピョン玉をつつくときのあの目。あの好奇心や探究心を今では殆ど忘れ、時間とノルマに追われて、精彩に欠けた灰っぽい生活に従事しているのかと思うと、何と勿体無いことかと思います。おじさんのように200年超もの寿命を持っているわけでもないので、人生に辟易する前にこのおもちゃ屋のように自由な領域を自分の中に形成しておきたいと思いました。

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posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(10) |
レ・ミゼラブル[2003年公演キャスト盤]其の弐
主な収録キャスト(敬称略)

ジャン・バルジャン:今井清隆
ジャベール:内野聖陽
エポニーヌ:坂本真綾
ファンティーヌ:井料瑠美
コゼット:河野由佳
マリウス:岡田浩暉
テナルディエ:駒田 一
テナルディエの妻:峰 さを理
アンジョルラス:吉野圭吾

ガブローシュ:宮里 駿
リトル・コゼット:藤井ゆりあ

 レミゼを聴くのは、昨年の海の日以来かれこれ7ヶ月ぶり。千穐楽から数えてもおよそ半年ぶり。またまたC様にお願いしてMDを頂きました。

 山口盤を聴き込んだ事に加え、07年は山口版しか観られなかった為、どうしてもそれらと比較しがちな聞き方になってしまいましたが、うちの母やC様が評する通り、キーヨさんにはバルジャンと言う役がとても似合っていると感じました。もう少し科白らしく、音符を無視した感情任せの熱い表現が欲しいと思った箇所もありましたが、既に5年も前の舞台なのでそう言う欲目は捨て置きます。
 それにしても、バルジャンとしての存在感や、時に我武者羅で、人間愛に溢れた温かい人柄が見え、服の下に消すことのできない過去を隠し、恥ずべきそれと対峙しながらも全うに生きていると言う力強さがしっかりと伝わってきて、全編通してとても素晴らしかったです。

 全体的には、普段聞くことのない方ばかりなので新鮮でしたし、同じレミでもこれだけ作品の色合いが違って見えるものかと再発見した気分です。本当はどの作品も色々な組み合わせで見たいけれど、どうしても観たいキャストと日にち(特に後者)とで選ぶと偏りが出てしまい、どうにもできない困ったところです。

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posted by Elie | MUSICAL REC | comments(0) | trackbacks(0) |
空白に落ちた私…(仮)
 十市さんのブログを見て、吹っ飛びそうになりました。素敵なツーショット!そして眼光鋭い刑事S。写真の男を知っているか?

 当日は未確認のままでしたが、やはりこの写真の男性は首藤さんでしたね。「R&J」と並んで、熱烈にもう一度見たい作品なのですが、どうしても都合が付かないのですよ。こういう上質な小品はなかなか再演がなさそうなので、もしこのまま一回こっきりだとしたらとても残念だし、高評価だけに勿体無いです。
 聖子さんも絶賛していました。

この記事はまだ完成していません。
後日大幅に加筆いたします。
posted by Elie | YASUYUKI SHUTO | - | - |
首藤康之が語る「バレエへの想い、人々との出会い、そして…」
 昨年12月に名古屋で行なわれた講演会だそうです。ラジオ放送を録音したものを聞きました。

 ちょうどベジャールさんが亡くなられた後ということもあり、その話題にも触れていました。ベジャールさんに限らずですが、出会いや経験を聞いていると、踊るべくして踊っているような印象を受けます。

 静かながら情熱を込めてお話される首藤さん。好きなものに対する想いが、ご本人も驚くような行動力を発揮するとか。これ、もの凄く共感を覚えます!私も結構このタイプかも知れない…。小野寺さんを追いかけ続けたエピソードも、普段のとても落ち着いた感じの首藤さんからは想像がつきませんが(笑)、それだけ芯から舞台芸術・踊ることを愛していて、常に向上心を忘れないから輝き続けているのかな。表現者たるべくして表現者たる感じ。performer of performers. とても恰好良いし、素敵だし、見習いたい姿勢でもあります。同じ時代に生きていて、舞台を観ることが出来るのはとても幸福ですね。

 とてもお話も上手で、会場と一緒にふふふと笑ってしまいました。実際に聞いてみたかったです。
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「スリーピー・ホロウ」鑑賞2回目
 2度目の鑑賞とは言っても、初めて観たのは05年。記憶からごっそり抜け落ちた場面もあったので、殆ど初鑑賞のような気持ちで観ました。

 ティム・バートンの作品は、何と言っても質感・色彩・造形に対するこだわりを感じさせます。所々に散りばめられたユーモアも面白い。都会のビル郡のように殺伐とした風景が登場しないので肩も凝らないし、‘ティム味’が結構好きなので、首が飛ぼうが血があふれ出そうが関係ありません。それに何より、ジョニーがどこかキュートでユーモラスな捜査官を好演していて、カトリーヌ・ヴァン・タッセル嬢を演じたクリスティーナと並ぶと絵のように美しい。好きな要素が沢山詰まっていて、画面の隅にひっそりと存在する小物までチェックしたくなる作品です。ゴシックで寓話的な雰囲気も大好き。

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posted by Elie | JOHNNY DEPP | comments(0) | trackbacks(0) |
スクリーン・ミュージック・ワンダーランド
東京シティ・フィルPOPSコンサート2008
 スクリーン・ミュージック・ワンダーランド

編曲・指揮:藤野浩一
コンサートマスター:松野弘明
ゲスト:今井清隆
(以上敬称略)
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

@ティアラこうとう 大ホール 1階S列センター寄り

 オーケストラの良し悪しは指揮者で決まるのではないかと、最近感じるようになりました。
 以前、フジ子さんの演奏会で聞いたベルリン・フィルは“優等生”。チェコ・フィルは“おちゃめさん”。3年前のニューイヤーガラ(指揮は井上道義氏)も、厳格でありながら遊び心を忘れないような印象がありました。もちろん、そういったイメージは演奏曲に随分左右されると思うのですが、本日の指揮者である藤野さんの指揮は生き生きしていて楽しかったです。
 蛇足ですが、TOHOミュージカルでよくお目にかかる塩田さんは、やや音符通り過ぎる印象を受けます。大振りに弾けるよりも、もう少し情感を込めても。西野さんはパンチが効いていて元気、楽器一つ一つが際立って聞こえるような気がして好きです。

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posted by Elie | STAGE MEMO | comments(6) | trackbacks(0) |
空白に落ちた男
キャスト(敬称略)

首藤康之
小野寺修二
梶原暁子
藤田桃子
丸山和彰

音楽:coba
美術:松岡 泉

@ベニサン・ピット E列中央寄り

 とにかく面白い!!
 かつてこんなに面白いものを観たことがあっただろうか。大袈裟に着飾ったものではなく、かと言ってシンプルすぎず、とても洗練され・計算しつくされたマイムとダンスの連続。そして笑い。ユーモラスであったりシュールであったりはするのだけれど、そこかしこに漂うおかしさが堪りません。肉体を駆使した超絶技巧とは寧ろ隔絶されているのですが、キャストのひとりひとりが自分の筋肉が可能な加減・作用・均衡・全ての現象を知り尽くした上で踊っているという神業的技巧を目の当たりにした感じも受けるのです。この点で特筆すべきは梶原さん。影法師のように床を歩いたり、死体に扮したり、自由自在でした。

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posted by Elie | YASUYUKI SHUTO | comments(0) | trackbacks(0) |