BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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フリート街にいりびたる
 気に入ると、とことんのめり込む。その典型がマシュー・ボーンの「SWAN LAKE」であり、3年前(もうそんなに経つ!)の「オペラ座の怪人」であり、先頃公開された映画「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」なのであります。過去の典型例に洩れず、サントラも関連本も揃えました。一昨日はオフィシャル・メイキングブックを読み終え、改めて物語に浸っていました。
 物語の感想は映画を見たときに書いたので、今回はメイキングブックとCDについて。

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posted by Elie | JOHNNY DEPP | comments(0) | trackbacks(0) |
「テラビシアにかける橋」
 かつて出会った子供を主人公にした空想・妄想系統の作品とは一線を画した、リアリティに満ち溢れた作品でした。11歳の頃に何を考えていたかなんて覚えていないし、ジェスやレスリーのように発想のボキャブラリーは豊かではなかったけれど、子供の頃の空想遊びは実際あんな感じだったかな、と懐かしくもなりました。子供の視点から語りかける物語だと言う記述がパンフレットにありましたが、まさにその通りだと思います。3人称を用いつつ、主人公たちの主観を持っている。そんな温かな語り口でした。

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posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(21) |
「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」
 1年ぶりのスウィーニーは、やはり悲しい激情に支配されていました。救いようのない悲哀と狂気に満ちたこのお話が、本当に好きなのだと改めて感じました。一見残虐な内容ではありますが、個々の人物を読んでみると意外と人間臭くてとても見所があると思いますし、ミセス・ラベットは機知に富んでいて、大きな目とひたすらスウィーニーを愛するいじらしさはチャーミングです。脚本家が言うように、これはスウィーニーに焦点を絞った作品になっているので、アンソニーとジョアンナがラプンツェル的に逢瀬を重ねる場面で歌われる『キッス・ミー』や、ターピン判事の手下ビードル・バムフォードが査察のためにパイ屋を訪ねてきた際にミセス・ラベットのオルガンを弾きながら歌う場面などはカットされていて残念でしたが、この作品の主軸であるスウィーニーの物語にオペラグラス無しで迫ることが出来たのは、とても嬉しいことでした(逆にカットされていてホッとしたのは、判事の『ジョアンナ』)。ベンジャミン・バーカーの抱く並々ならぬ家族への愛情や、それ故に紡がれていく物語・落涙の暇を与えないほどの静的ながら壮絶な結末が、ブラックな笑いをも最低限に抑えてくっきりと描かれていて、娯楽の枠を飛び出した芸術作品になっていると感じました。

【追記】
参考までに、昨年の舞台版の感想はこちらです。
例に漏れず結末に触れていますので、未見の方はご注意をば。

 以下、物語の結末に触れています。
 それでも差し支えの無い方は‘続きを読む’を、極力ネタバレを避けたい方はこちらをクリックしてください。結末に触れている部分をスキップできます。多分。

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posted by Elie | JOHNNY DEPP | comments(10) | trackbacks(31) |
劇団四季 キャッツ[ロングラン・キャスト盤]
主な収録キャスト(敬称略)

グリザベラ:志村幸美
ジェリーロラム=グリドルボーン:保坂知寿
ジェニエニドッツ:服部良子
ランペルティーザ:青山弥生
ディミータ:山田千春
ボンバルリーナ:柴垣裕子
シラバブ:鈴木京子
ジェミマ:山崎佳美
オールドデュトロノミー:北川 潤
バストファージョーンズ
アスパラガス=グロールタイガー:光枝明彦
マンカストラップ:飯野おさみ
ラム・タム・タガー:沢木 順
ミストフェリーズ:加藤敬二
マンゴジェリー:山口正義
スキンブルシャンクス:芥川英司
アンサンブル:劇団四季

<以下についての情報なし>
タントミール
ヴィクトリア
カッサンドラ
コリコパット
ランパスキャット
カーバケッティ
ギルバート
マキャヴィティ
タンブルブルータス
アンサンブル詳細

 友人T嬢からお借りしたCDを聞きました。舞台を観たのが2年以上前である上、最近はオリジナル・キャスト盤やロンドン・キャスト盤を聞きこんでしまっているので、どのアレンジが現在上演中の舞台で採用されているのか、もう全く解りません。このロングラン・キャスト盤も、前の2枚とは曲のアレンジが違います。低音が良く出ているように感じて、それは私好みには違いないのですけれど、曲によっては音楽が主張しすぎて役者さんの歌声が押され気味にも聞こえました。ミスト曲で轟く雷も、CDデッキで聞いていても吃驚するくらいの大音量!イヤホンで聞いていたT嬢は、一瞬怖い思いをしたとか。。また、アップテンポの方が個人的には好ましかった部分の演奏速度が遅くなっていたりもして。そういうことを考えると、国内盤ではオリジナル・キャストの方を推したいですね。しかし、科白の言い方や歌い方、言葉の切り方などなどを練ってきた感じがして、作品の進化を感じさせます。

 このCDで私が特に聞きたかったのが、敬二さんのミストと(現)綜馬さんのスキンブル。お2人とも生き生きと若々しいお声で、とっても素敵。聞くばかりでは物足りなくなってきました。綜馬さんの踊る姿は舞台でお目にかかったことがないし(スキンブルのチョッキ姿も見てみたい)、敬二さんは“踊れない男”の役でしか拝見したことがありませんから、気にもなります。そうでなくとも、やはり歌と踊りが満載のこの作品を“聞くだけ”というのは勿体無い。ダンスセクションなんては辛抱堪りません。ダンス好きとしてはそここそが観たいのです。オリジナル・キャスト盤にはおばさん猫のタップ(それも恐らくは聞かせ所)が収録されていましたが、この盤にはそこを綺麗に切り抜いたかと思われるほど中途半端にしか収録されていません。これも残念な点の一つです。それとも、アレンジの変更と共に振付も変わったのでしょうか。果たして。

 以下、キャスト別の感想を閃きのままに綴っています。

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posted by Elie | MUSICAL REC | comments(2) | trackbacks(0) |
「アース」
 一瞬一瞬に命を刻みつけ、生命を謳歌する。そういう惑星は他にはなく、自然の前に生き物は単なるエキストラだということ、横柄な振る舞いが禁忌であったこと、自分たちが宇宙の一部として生かされていることに気付かせてくれる作品でした。また、野生動物たちの生命力を湛えた姿は見惚れるほど美しかったです。きっと人間は、種が絶滅するまであるいは地球が滅亡するまでに、例え強いられても野性の頃に近付くことさえ不可能かも知れないと感じました。内容的には「プラネットアース」の総集編と言う感じでした(※まだ見る時間がないのですが!)。スクリーンでないと、勿体無い作品です。

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posted by Elie | MOVIE | comments(2) | trackbacks(25) |
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 美女と野獣
主なキャスト(敬称略)

ベル:佐久間奈緒(エリシャ・ウィリスに代わり)
野獣:イアン・マッケイ
ベルの父親(商人):デヴィッド・モース
ベルの姉 フィエール:ヴィクトリア・マール
ベルの姉 ヴァニテ:シルヴィア・ヒメネス
ムッシュー・コション:ドミニク・アントヌッチ
ワイルド・ガール:アンブラ・ヴァッロ
雌狐:平田桃子
カラス:山本庸介
木こり:ジョナサン・ペイン
差し押さえ執行官:ジェームズ・グランディ
収税吏:ジョナサン・ペイン
祖母:マリオン・テイト

狩人、鳥、城の獣たち、結婚式の招待客:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

指揮:バリー・ワーズワース
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

音楽:グレン・ビュアー
振付:デヴィッド・ビントリー
装置・衣装:フィリップ・プロウズ
照明:マーク・ジョナサン

 久し振りにバレエ観劇、そして観劇初めです。
 当初キャスティングされていたエリシャ・ウィリスさん(ベル役)が来日前に足を負傷され、回復に努めたものの舞台に立てるまでには至らなかったそうです。エリシャさんのお早い回復をお祈りします。

 さて、「美女と野獣」と言えばやはり、ガストンが登場するディズニーのアニメーションが有名ですが、このお話はそれとは違いました。もう少し暗くて、もっと豪奢で、人間味に溢れていると言うのか。とにかく粗筋も多少違いましたので、開演前にきちんとプログラムを読んでから臨みました。

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posted by Elie | DANCE, BALLET, PLAY | comments(4) | trackbacks(2) |
今井清隆「Heaven's Voice」スペシャル・イベント
 当ブログでも、素敵!絶品!と大騒ぎしている「Heaven's Voice」。これを山野楽器で購入するとついてくるピンクの葉書が、何と昨年の暮れに青い葉書に姿を変えて我が家のポストにひらり。要するに、イベントご招待券に当選したのです。大好きなキーヨさんを間近で拝見できるチャンス!!浮かれてどこかにぶっ飛びそうな気持ちを何とか抑えて、行って参りました。

 限定イベントなので、できるだけ簡単に記録しておきます。

【1月14日 追記】
山野楽器のページに、イベントレポートがアップされました。
(Cさま、有り難う御座います♪)
あの日の高揚感やらときめきやらが思い出されます〜(*´∇`*)
※こちらの不手際で以下の記述が途中でちょん切れてしまいまして、ご迷惑をおかけいたしました。手元に残るファイルと記憶を頼りに復旧しましたが、当初の記事と異なる箇所があるかと思います。悪しからずご了承くださいませ。
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posted by Elie | STAGE MEMO | comments(6) | trackbacks(0) |
日本公開?未公開?
 Gerryが出演する新作映画の情報を求めて彷徨っていたら、とても素敵な作品を見つけました。その名も「Nim's Island」。出来たばかりらしい公式サイトで早速予告編を見ました。溌剌とした愉快なお話という印象で、日本公開が未定ながら早くもスクリーンで観る日を夢見ております。

 「リトル・ミス・サンシャイン」で観て以来、私の知る限りの子役の中でも抜群にキュートだと思っているアビゲイル・ブレスリン嬢が主演、知的で強い女性と言うイメージが強いジョディ・フォスターが意外なほどのコメディエンヌぶりを発揮しています。そして我が大本命・Gerryも調子の良さそうな、ウェスタン風(?)のラフなお召し物で生き生きと役を演じておられるようでした。あ〜〜〜早く観たい!!例え日本公開がなくDVD化がなくても(しかしそれは極めて望ましくない!)、こんなに楽しそうな作品なら「Attila」の時のような行動に出てしまいそうです。

 日本公開が決定しているような雰囲気の(詳細な調査は怠っております)「P.S. I Love You」は、不得手なテーマのようだったので正直な所あまり乗り気ではなかったのですが、予告編を見たらGerryのサスペンダーダンス(!!?)に大爆笑してしまい、是非スクリーンで見てみたくなりました。たおやかさとはやや縁遠そうな印象を勝手に抱いている女優・ヒラリー・スワンクとの共演作ですが、予告編での笑顔が魅力的だったので、私の勝手な印象を打ち砕いてくれるのではないかと言う期待も込めて、観たい作品に仲間入りです。
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少女コゼット
 「レ・ミゼラブル」のアニメーションです。正式には「レ・ミゼラブル 少女コゼット」。ついに最終回を迎えたので、これを機にまとめて感想を書きました。
 アンジョルラスの声優が、舞台でもアンジョルラスだった岸祐二さんだったり、その岸さんが『結婚式』の神父役も吹替えていたりと、物語の終盤はなかなか美しく巧みに、割合原作通りにまとまっていました。
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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」on DVD

 大晦日に特典映像を観、元日に本編を鑑賞しました。イカした(イカれた?)海賊たちに囲まれて過ごす贅沢な年末年始、とても幸せです。

【こんなところに大晦日覚書】
■『「風林火山」風の巻』を見た。キャストの若々しい演技、若々しい甘利と板垣の姿を見て感無量。勝千代(晴信の少年期)と諏訪四郎の子は同じ役者だった。当然物凄い量の編集がされていたが、見たいシーンは見ることが出来たのでよし。
■紅白は、太一くんの舞・越後の御屋形様・秋川雅史さんだけ見た。ただただ美しい。扇さばきにも見とれる。太一くん自身は女より男役の方が好きらしいので、大河ドラマは良い経験だったのでは。御屋形様にはことのほか痺れてしまった。挿入されたドラマのシーンで思いがけず、背に数多の矢を受けた甘利の姿を見、再び感無量・大興奮ではしゃぎまくる。秋川さんは去年と違う盛り上げ方をしていた。素晴らしく伸びやかな声。拍手。
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posted by Elie | JOHNNY DEPP | comments(0) | trackbacks(1) |