BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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HEAVEN'S VOICE もはや取り返しはつかぬぞ!
 この一週間、HEAVEN'S VOICEを聞き続けました。曲の順番を覚えてきました。そろそろ別の演目(最近はミュージカルのサントラばかり聞いているので)を聞こうかしら、と思いつつも、気が付けばMDを入れ替える事無く再生ボタンを押しているのですから…もはや中毒、取り返しはつかぬのです。
 再び感想と雑感をば。

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posted by Elie | MUSICAL REC | comments(0) | trackbacks(0) |
聖なるかな、聖なるかな
 ジョシュ・グローバンという歌い手がいます。私が彼の歌を初めて聞いたのは、このブログを開設して間もない頃だったように思います。その当時、私は映画「オペラ座の怪人」に心奪われ、主演俳優に熱を上げ、来る日も来る日も彼の非公式ファンサイトでその姿を探していました。そこで偶然目にしたのが、映画の場面を繋ぎ、ジョシュの『You Raise Me Up』をBGMにしたファンビデオでした。それ以来、彼の歌声にすっかり魅せられてしまいました。オペラ座繋がりでお邪魔していたサイトさんに、ジョシュのファンサイトを運営されている方が訪れていたので、そこが窓口となって少しずつジョシュの情報も入手できるようになったのです。

 Josh Groban、Closer、AWAKEと今までに発売されたアルバムは漏れなく購入しました。どれもご本人の御年とはややかけ離れた、大人っぽく美しい歌声を堪能できる素敵なCDです。このたび発売されたクリスマス・アルバム「NOEL」も、聖夜独特の神々しく・堪らなく尊い愛しい思いが溢れてくる、それでいて温かい黄色い明かりか暖炉の火を思わせてくれる、優しい仕上がりの素晴らしいCDでした。ひとつ残念だったのは、『O Holy Night』が収録されていないこと。

 もしも、ジョシュのライヴが日本である!なんてことがあったら、絶対に行きたいなぁ!!お若いけれど落ち着いた感じで、仔犬みたいに可愛らしいお顔が好きです。トークも面白そう。
posted by Elie | OTHER MEMO | comments(0) | trackbacks(0) |
ベジャールさん、ご逝去
 モーリス・ベジャールさんがローザンヌの病院で亡くなられたと言うニュースが、今日の朝刊に出ていました。

 「ペトルーシュカ」、「中国の不思議な役人」、「ギリシャの踊り」、「M」、「春の祭典」、そして「ボレロ」…。私が観たベジャールさんの作品は決して多くありませんけれど、彼の世界は好きなのです。「春の祭典」にどれだけ衝撃を受けたことか。「ボレロ」にどれだけ心酔したことか。「中国の不思議な役人」ではその濃厚な世界にどっぷりと浸かり、「M」を観なければ手に取ることもなかったであろう三島作品を幾つも読みました。

 ベジャールさん、沢山の素敵な作品を有り難うございました。ご冥福をお祈りいたします。

 「ボレロ」の継承はどうなるのでしょうか。まさか、そのうち幻に…?
 ベジャールさんの世界が末永く受け継がれていきますように…
posted by Elie | DANCE, BALLET, PLAY | comments(2) | trackbacks(0) |
HEAVEN'S VOICE
 今井さんのCD、友人のご厚意で聞くことができました。有り難う御座います。
 簡単に感想をば。

■全体の印象
 楽器が区別できそうなくらい音楽が美しくて、重厚で、クオリティが高いと思いました。本当に素敵なCDです。これから暫くは、電車のお供です♪

■愛せぬならば
 旋律が綺麗。寓話的な雰囲気が良い。どんどん登りつめるような盛り上がりも素晴らしいです。

■Cafe Song
 マリウスと言うより、ポンメルシー(父)という雰囲気。始めの方はもう少し楽譜通りでも良さそうですが、とてもジーンと響いてきました。どこまでも奥行きが見えるような、絶望の闇に独りきり。

■All I Ask of You
 歌声や想像できた情景の美しさにウットリですが、オペラ座にしては大人っぽいカップル。特に堀内さんがね。深い事情が潜んでいそうでした(笑)

■私はわたし
 作品自体は存じませんけれど、原語の方が言葉が滑らかに音に乗りそうだと感じました。

■Tragedy & Heaven's Voice
 ポップス調かな、こういう雰囲気の歌だと、何だか声の中に凄まじい色気を感じます。しっかり芯が通っていて、がっしりと逞しくて、歌っている姿を見たいなぁと思います。

■ゲッセマネの園
 ギターが格好良い!!こんなにクールだったかな、と新鮮でした。
 体中から絞り出すような死への疑問と恐怖の叫び。激しい思いに揺さぶられます。綺麗な声しか聞いたことがないので、驚きと意外性と感激が一気に流れ込んできて泣ける。この濁流は凄まじかった。生か死か、あるいは死しかないとしたら……恐ろしくて考えられません。
posted by Elie | MUSICAL REC | comments(2) | trackbacks(0) |
「蜘蛛女のキス」漸く読了!
 様々な障害に阻まれて(笑)中断を繰り返すことを余儀なくされていた「蜘蛛女のキス」の原作本を、漸く読み終えました。2,3日前に同名の舞台も東京楽を迎えたばかりです。

 バレンティンとモリーナの会話文で殆どが綴られているし、モリーナの語る映画の話になると見開きが文字の海になるので、読みにくかったらどうしようと少し不安でしたが、そんなことは全くありませんでした。すぐに彼らの世界に引き込まれて、寧ろ自分がバレンティンになってモリーナの話に耳を傾けている気分になりました。本当に読み耽ってしまって、ゾンビ女の話では怖くなり、書架の動き出す音に縮み上がったほどです。(この時は某図書館の書庫で机に向かっていたのです)

 会話部分に至っては、自分は看守か何かで、二人の会話をコッソリ盗み聞いている気分になっていました。なので、本編中に2度ほどある2人が愛を交わすシーンでは、禁じられたものを見てしまったときのように…しかし思いのほか清い一場面から目が離せなくなり、ドキドキしました。

 バレンティンの心が少しずつモリーナを受け入れていく過程や、モリーナの献身的な優しさがとても鮮やかでした。描写文なくしてもここまで人肌を保って感じられるものを作り出せるなんて、凄い。また新たな世界を見つけた興奮が、今も冷めやらぬ思いです。

 秀逸だと思ったのは、モリーナ出所後の行動・その最期までが第三者の目による報告書を介して描かれていること。それとバレンティンに訪れた結末です。いずれも多くが語られていないのが良かったです。モリーナが出所した後、バレンティンは独りになった房でひどい暴行を受けたのでしょうか。辛うじて打って貰ったモルヒネの効果か、心の中にいるマルタと会話するバレンティン。彼はマルタだと思っていますが、彼女の言葉が所々モリーナを思わせるので、バレンティンの中で知らず知らずモリーナの存在の方がマルタ以上に大きくなっていたのかな、と感じました。

 結局、舞台は観に行くことが出来ませんでしたが、観に行かれた方のレポとこの原作を想像力で練り合わせ、浦井さんやカズさんに変換して凌いでいます。。
posted by Elie | BOOKS | comments(2) | trackbacks(0) |
レミゼ動画、新装配信!
 …のお陰でとても見やすくなりましたね。ダウンロードも早いし、快適です。ただ、従来では保存が可能でしたけれど、新たな配信方式ですと保存方法が見つからないので、保存がきかないもののみいつでも見られるようにここにメモしておきます。(‘h’抜け)公演終了や公演公式ページの閉鎖に伴ってなくなることが無いと良いのですが…

 大千穐楽映像を観て…思い出し笑いというか、私はラッキーなことにその場に居たので正確には思い出し笑いではないのですけれど…大爆笑してしまいました!声を殺していたつもりだったのに“ウフフフ”なんて漏れていたみたいで、母に気付かれてしまいました(笑)。保存方法があるにはあるらしいのですが、よく解りません。残念…千穐楽動画こそ保存できたら嬉しかったのにな。出来るように、なると良いな。

【9月14日 追記(情報を下さったK様、有り難う御座いました)】
 大千穐楽のカテコ映像がWMV形式で配信されています。これでいつでも祐一郎さんの珍しく長いコメント(?)と二通りの手締めの様子が楽しめるようになりましたね。嬉しくてピョンピョンしたいです(爆)。やはり保存したいと言う要望が殺到したのでしょうか。(私は意見していませんが)何にせよ、アイポド購入を本気で悩む必要がなくなってホッとしています(笑)
 と言うわけで、大千穐楽カテコ動画を下記のリストから外しました。



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posted by Elie | MUSICAL | - | - |
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」
 3年前の今頃に、スクリーンでの再上映を見ました。そのときは字幕でしたが、後になって吹き替えキャストの豪華さ(ジャック・スケリントン:市村正親、サリー:土居裕子 以上敬称略)に惹かれ、今回DVDにて日本語版を鑑賞することが叶いました。

 英語版を聞き慣れているためか、音楽的なノリはいまいちのように感じられました。それでも若々しい(作品自体は14年前のもの!)いっちーの声は素晴らしいです。ジャックの、ややはた迷惑なくらいののめり込みやすい姿勢や、ハロウィン・クリスマスに注ぐ情熱がガツンガツンぶつかってくる、直球の勢いを感じます。朗々と歌い上げるのではなくキャラクター表現の方が際立っているのでお歌を聴くには物足りないですが、TDVの教授や屋根ヴァのテヴィエを拝見する限りでは、人物表現に真骨頂のある方だと感じるので、お若いいっちーの声を堪能できる素材としては貴重なのかも知れません。。英語版のアレンジだと、もっと声遊びのような雰囲気があった気がするのですけれど、やはり日本語の限界でしょうか…

 MAのアニエスが記憶に新しい土居さんのサリー。サリー自身がとても可憐で、ツギハギだらけなのに美人さんなので、土居さんの透明感のある美しいお声がピッタリとあっていました。スクリーンで見たときよりも彼女が可愛らしく見えたし、感情移入しやすかった気がします。か細い歌い方が残念ではありましたが、サリーがそういうキャラクターなのだと思うと別にどうと言うこともなく。とにかく自然。声優業を生業にしていらっしゃらない方が吹き替えをやると、どうもしっくり来ないというのが多いように感じているのですが、いっちーと土居さんは素敵でした。

 クリスマスとハロウィンを一気に楽しめる作品。温かみがあるのはやはり監督がこだわる表現手段、クレイアニメにあるのかな。粘り気とか石の硬さとか、或いは雪に足跡が残るときの質感とか、驚くばかりのリアルな感触が飛び込んできて、身の回りと比べてみたくなります。
posted by Elie | MOVIE | comments(2) | trackbacks(0) |
「スターダスト」
 独特の癖があって、観る人を選ぶ作品ではありません。寧ろあっさりとしているので、キャラクター設定や世界観の設定が生き生きしているように感じました。お話自体の濃さと言うより、人物たちの濃さの方が印象に残ります。本当に個性的な人たちばかり出てきて、科白なども機智に富んでいると思うし、星とは言え恋をすると輝くなどなどアイデアもとてもきららか。

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posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(17) |