BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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since 2005.Feb
「リトル・ミス・サンシャイン」
 「勝ち組」力説パパ、まとめ役ママ、だんまり兄貴、過激グランパ、繊細伯父さん、そして愛くるしい末娘。暮らしている場所こそ一所ではありますが、見事に離散して漂っている家族に見えました。集まるのは食事の時だけで、他の時間は仕事に出ていたり、リハーサルに余念がなかったり、筋トレに励んでいたり、ヘロインで良い気持ちになっているとんでもない人まで居る有様。こんなに強烈で、それぞれの主張を持っているから、余計にかみ合わずに何だか皆“怒っている”ようにも感じます。パパの持論にはうんざりするし(ああいう考え方が腑に落ちないし嫌いなので)、その力説振りには観ているこちらまで不快にさせられるのですから、こんなメンバーで長旅に繰り出すのかと思うと不安になりますね。そしてその道行きは決して順調とは言えない…。だって、車も家族もポンコツですから。

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posted by Elie | MOVIE | comments(6) | trackbacks(10) |
二月大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵(昼の部)

 生まれて初めての歌舞伎体験でした。思ったよりユーモラスな場面が多く、続きが気になるくらい面白かったのでいつかは通しで観てみたいのですが、長丁場で疲れそうですね。。文楽を観た時も(過去に2度ほど見たことがありますが、人形が可愛らしく、三味線の深い音色も素敵です)イヤホンガイドを借りてそう感じたのですが、言葉の美しさには感動しました。こういう風に言葉を操れたら己の人種を誇れるでしょうね。

 以下、歌舞伎初心者の感じたままを綴っていますので、多少なりとも知識のおありになる方・通の方は、どうか温かな目で御覧下さい…。記憶違い等々には悪しからずご了承下さいませ。

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posted by Elie | DANCE, BALLET, PLAY | comments(2) | - |
アルジャーノンに花束を

 昨年の今日、浦井さん主演のミュージカルの初日だったのですね。丁度この時期、私は他の舞台や映画に没頭していて、この舞台を観ておりません。未だに一年前の公演の宣伝帯が巻かれた本書の姿を眺めながら、観なかったことは残念だった、と思いながら、いつものように結末の一段落に目を通し(そうしないと、否してもだが、世界に入り込みすぎてドキドキが止まらない)、珍しく始めのページから読み始めました。普通なら、適当に開いたページから数ページ読むことを何回か繰り返して、本編の流れをさらうのに。

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posted by Elie | BOOKS | comments(2) | - |
久し振りに、箱根
「ドガ、ダリ、シャガールのバレエ -美術の身体表現-」(於:ポーラ美術館)

 作品数が多く、盛り沢山な展示だったと思います。初めて名前を聞く画家の作品もあって興味深かったのと、思いがけずラリックの作品もあり、とても楽しめました。楽屋の様子を絵に描くぐらい昔のものですから、実物を見たいと言うのは無理なことでも、実際に舞台化されたもので現在まで上演されている作品とか、形を少し変えたけれどもこの絵から作られた舞台がこれですとか、そういった作品の映像や写真があれば見てみたかったですね。あまりそういう作品はないのかな。

 それでは、印象的だった点に絞って、徒然と。


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posted by Elie | MUSEUM REPORT | - | - |
Where is 'New Advantures' now?
 New Adventuresは今どちらにいらっしゃるのでしょう?マシューの作品は世界のどこに飛んで行ったのでしょう?行ってみたいな、よその国。

■SWAN LAKE
 2月21日からオーストラリアのシドニーで。
 カンパニーメンバーはとうに現地入りして、リハーサルもされているでしょうね。次の来日公演はいつ?!

■EDWARD SCISSORHANDS
 3月6日から米ミズーリ州のセントルイスで。
 2月18日がワシントンDC公演の千秋楽だったようです。

■The Car Man
 6月19日からUKツアー開始。キャストは未発表です。
 来日公演も是非行なって欲しいですね!

(情報元:New Adventures公式サイト)
posted by Elie | MATTHEW BOURNE | - | - |
AMP「SWAN LAKE」
主なキャスト(敬称略)

ザ・スワン/ザ・ストレンジャー:アダム・クーパー
王子:スコット・アンブラー
女王:フィオーナ・チャドウィック
執事:バリー・アトキンソン
ガールフレンド:エミリー・ピアシー
幼年の王子:アンドリュー・ウォーキンショー

 久し振りに、DVDで「SWAN LAKE」を観ました。05年の舞台を観てから、其の記憶が上書きされると嫌だから、と全編通して映像を見ることは控えていたので、かれこれ2年近くスワンから離れていたことになるのです。何故またスワンロスの渦中に自ら飛び込んだかと言いますと、きょん様のお姉様が書いて下さった貴重なロンドンレポを拝読したからなのです。例え踊り手が違っても、作品は同じ。詳細なレポから脳裏に映し出されるものは、自分の観た勇壮で鋭利で美しい白鳥たち・そして可哀想な王子。それで、居ても立ってもいられずにDVDを(封印していたわけではないのですが)解禁したのでした。

 思い返せば、スワン考察が頓挫しているのですよね。書こうと思ったタイトルのメモはまだありますが、何にインスピレーションを感じたのか、如何書こうとしていたのか、全くと言って良いほど記憶がすっ飛んでいる上、過去に書いた考察を読み返してみると、これまた驚くほど文体が違っていて困るのですが、03年と05年で装いを新たにしたスワンさながら、書いてみようと思います。何を今更、と言われそうですが、まずはDVDの感想から。

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posted by Elie | MATTHEW BOURNE | - | - |
2nd Anniversary of '首都クロム'.
今日で‘首都クロム’は開設2周年を迎えました。
いつも遊びに来て下さっている皆様、今日初めていらして下さった方にも、有り難う御座います。
これからも気の向く儘に更新していきますが、訪れて下さる皆様と感動・感激を分かち合えれば嬉しく思います。
posted by Elie | OTHER MEMO | comments(5) | - |
「エド・ウッド」
 結構淡々としている、と言うのが第一印象ですが、全編に渡り笑いが込み上げてくるのはジョニーが化けたエドの存在感にあると思います。喋りも笑顔も、その作りこんだ感じがウォンカさんにそっくりで、二重におかしさが込み上げてきました。小さい頃から母親に女物を着せられて育った故に、三十路に差し掛かっても女物のアンゴラのセーターが大好き、スカートだって鬘だって身に付けて平気な顔をしている。寧ろ生き生きしています。張り付いた笑顔は胡散臭くて少し気持ち悪いくらいですが、キラキラした瞳は少年か仔犬のように爽やかで愛くるしい。彼の周囲の人も良いです。映画の評判が悪くても、しっかり彼についていって、代役を探してきたり彼を支えているようで、温かい視線を感じました。

 温かいと言えば、ルゴシとエドの友情。二人で話している時の表情や空気は他に変えられないものがあるように感じました。ルゴシの最後の姿を納めたフィルムには、エドが彼に抱いている敬意や愛情のありったけが込められているような、柔らかで優しい力が宿っていました。

 コミカルな所は、やはりジョニーの演技全てと言って過言ではないでしょう。恋人にふられた時、僕は女装が好き!とキャシーに告白した時、癇癪を起こした時でさえも、どこと無く可愛い…。でも、タクシーを止めるビシッとしたアクションは格好良い。で、バーに入ってどーんと座った時の出で立ちが、ショーウィンドウを覗くシーンのようにメイクを決めた状態ではなくて、薄っすらお髭を生やしたお顔での女装ですから、可愛さ・格好良さ・滑稽さが共存した、何とも奇妙な風貌なのですけれど、ジョニーだから笑って観られる、許せてしまう部分がありますよね。思い出すだけでフフフ…です。
posted by Elie | JOHNNY DEPP | - | trackbacks(1) |
音楽の話 Musical
■初・ミュージカル体験!
 …の作品は「ライオンキング」。それ以前にも幼少期に被り物系の舞台を見ていて、観劇歴は相当長い気もしますが、やはり自分の記憶の確かさに正直に数えるとするならば、「ライオンキング」が初のミュージカル体験となります。今から大体3年前ですね。…とか言っていますが、同じルールで厳密に数えれば「オン・ユア・トウズ」を初ミュージカルとするのが正解です。OYTはバレエ・ダンサーが振付・主演だったので、ミュージカル作品でしたけれどダンスと言う印象が強くて、やはり個人的には「ライオンキング」が初・ミュージカル体験!という位置付けになってしまうのかな。
 それまでは全く興味のなかったミュージカルの世界でしたが、意外と引き込まれてしまったと言うのが率直な感想。それでも、あぁこういう世界もあるんだ〜くらいの軽いショックで、今のようにのめり込むことが当時はありませんでしたから、出会うに最適の時期ってあると思うのですね。
 感想にはキャスト表を書かなかったので、以下に主なキャスト(敬称略)を記しておきます。

劇団四季「ライオンキング」
ラフィキ:康 理愛
ムファサ:新木啓介
ザズ:伊藤謙吉
スカー:野中万寿夫
ヤングシンバ:廣瀬真平
ヤングナラ:ジェイミー・マクドナルド
シェンジ:菅原こずゑ
バンザイ:池田英治
エド:村瀬美音
ティモン:藤川和彦
プンバァ:川辺将大
シンバ:李 涛
ナラ:谷内愛
サラビ:井田智子
アダム・クーパー「オン・ユア・トウズ」
フィル・ドーラン二世(ジュニアの父親):グレッグ・ピチャリー
リル・ドーラン(ジュニアの母親):ガブリエル・ノーブル
フィル・ドーラン三世(子供時代のジュニア):ジェイ・ウェブ
ジュニア・ドーラン(成人したジュニア):アダム・クーパー
シドニー・コーン:マシュー・ハート
フランキー・フレイン:アンナ=ジェーン・ケイシー
ヴェラ・バロノワ:サラ・ウィルドー
アヌーシュカ:ジュリエット・ゴウ
ペギー・ポーターフィールド:ジリアン・ビヴァン
コンスタンティン:イヴァン・カヴァラッリ


あまり音楽に触れていないけれど、こんな感じで最近のミュージカルまで長々と思い出話が続きますので、お時間と根性のある方はどうぞ〜

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posted by Elie | MUSICAL | - | - |
決して希望は捨てない…抑えがたい欲望

朝日新聞(東京本社版)朝刊 2007.02.15(読売はカラーなのか…羨ましいわぁ〜)

 ドイツでのロングラン上演決定、おめでとう御座います!!

 …と叫んでみたものの、実際のところ真っ先に考えたことは、“カリオストロの新曲”なるナンバーがCDに収録されるか否か。既に収録曲目は決定し、公式に発表されてしまっているし、帝劇初演の際に申し込みを開始したCDですもの、既に録音は完了していても不思議はありません。博多座公演から変更されたと言う冒頭のカリオストロの歌詞云々でさえ、収録されるか微妙な所だと思います。でも!同じCDを手にするなら、より解りやすく・より新しいものを望みたいですよね。新曲追加が現時点で決定しているなら、ライヴ録音に拘らなくても構いませんので

カリオストロの新曲を収録して欲しく切に願います!
東宝さま、ご検討の程宜しくお願いします!抑えがたい欲望に他なりませんが、そこを何とか!

 再演の可能性の大きな作品だとは思いますが、やはり折角の新曲が凱旋公演だけで流れてしまうのは寂しい…ので、問い合わせのメールを出してみることにしようかな、と。

【追記】
 MAの新チラシを入手できました。色彩情報の加わったカリオストロを見ながら、新曲が素敵な曲だと嬉しいな・どんな曲になるのかな、と楽しく想像しました。錬金術を交えた力強いお歌はもうありますので(『幻の黄金を求めて』)、“塩田さんが大好きな”(ボーマルシェ談)バラードとか、優しく?…と思いましたが、これは寧ろフェルセンの分野かな。
posted by Elie | MUSICAL | comments(2) | - |