BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
好きなものは好き!

映画の感想はアプリを使い始めました。カテゴリーからMOVIEを選んで、表示される最新記事内のリンクから行けます。

ご連絡はコメントかメール(カテゴリーから選択)でお願いいたします。
since 2005.Feb
「The Call」
 現在こちらで配信されているショートムービーです。
 ジョン・マルコヴィッチ演じる悪魔祓い師とナオミ・キャンベル演じる悪魔との攻防を描いたもの。台詞は前半部にしかありません。最後に出るように、テーマは『POWER IS NOTHING WITHOUT CONTROL.』なのだろうと思われます。

 面白くなかったと言うわけではありませんが、特に強烈な印象と言うものはないですね。一つ思ったことは、これは小説で読んだらもう少しドキドキさせられるのではないかな、ということ。主となる攻防の部分を、もっと心理的に詳細に描いて欲しい。ヘミングウェイの「老人と海」のように。まぁ、この作品は漁の部分が最も長いのですが、全部読んでみるとそこはポイントと言うより通過点的な感じがします。「The Call」とはテーマが異なるので当然の事ですけれどね。
 とにかく、映像作品なりに、現実の道理に逆らった現象と言うのはあるのですが、不気味さに欠けるというのか(不気味満載でも怖くて見られないのですが)、あまり響いてくるものがなかったというか…ナオミ・キャンベルが直に登場しないのが物足りない原因かしら。。
posted by Elie | MOVIE | - | - |
上野にて
 ナスカ展とプラド美術館展に行って来ました。

続きを読む >>
posted by Elie | MUSEUM REPORT | - | - |
「クラッシュ」
 アカデミー賞で騒がれたり、友人の推奨が無ければ見ることは無かったと思います。人種差別を題材にした映画、と言うよりはアメリカの現状(のみならず、米化する日本に対しても)に警鐘を鳴らしたものかと思います。

続きを読む >>
posted by Elie | MOVIE | comments(7) | trackbacks(10) |
Classical SAVION
 行って参りました、セヴィアン・グローバー in クラシカル・セヴィアン! バレエの公演とは客層が随分違いました。子連れ、アートに関わっていそうな方々、ダンスをやっているであろう方々…年齢も様々でした。

 先ず思ったことには…“彼は瞬きすら禁じる”ということ。足の動きから来る衝撃が上半身には伝わらない。かと言って足さばきがゆったりしているのではなく、寧ろその逆、激しく床を打ち鳴らしているのです。とにかく凄い。こちらの目に確認できる足の運び以上に音が出ているのですから、その技術に驚かずにはいられないのです。本当に、眼を見張るばかりの素晴らしいダンス。不思議な音の妙技。そしてそれだけではないのです。何曲踊ろうと、どんなに激しく打ち鳴らそうと、息は上がらないし踊り切りましたという感じも無い。まだまだ、これからだよ。そう言っているようにも見える笑顔を浮かべて、次の曲へ、また次の曲へ…心肺機能も凄いのですね。

 使う全ての筋肉を完全に支配し、制御している。どの程度の緊張と弛緩がどのような音を生むか、どのようなリズムを紡ぐか、熟知しているに違いありません。セヴィアン自身が音楽を聞いてダンスしているのではなく、最早リズムそのものになっているように感じます。最後、ジャズに乗せて演奏者全員を紹介し(優しいお顔そのままの声でした!)、曲が終わるまで次々とamazingなタップを披露し……あっという間に公演は終了していました。何と素晴らしい時間だったでしょうか!是非とも、また観たいです。
続きを読む >>
posted by Elie | DANCE, BALLET, PLAY | - | - |
「風が吹くとき」
 以前、これの絵本についての記事をエントリーした事がありますが、こちらはビデオ。絵本の内容をアニメーションで描いた作品です。ドラマ「終わりに見た町」のラストシーンと同じかそれ以上に恐ろしい鑑賞後感でした。放射線の恐ろしさと、それを知らないばかりか何の罪も無い一般民の苦しみが大変巧みに描かれていると感じました。それも露骨にではなく、日常の取り留めの無さや穏やかさを保ちながら、放射線が主人公夫婦を確実に蝕んでいく。子供たちには、「火垂るの墓」を熱心に見せるより、この「風が吹くとき」を推奨したいです。前者は“昔にはこんな事があったのだ”という歴史的な事象として、後者は前者に描かれた事実を踏まえた上で、今戦争になったらこうなのですよと言うことをリアルに伝えられるのではないでしょうか。事実、現在最も恐ろしい兵器は核でしょうから…。科学の進歩を考えると、爆弾が落ちた後、この作品のように木々や家々の形が残ることはないでしょうが。
 (蛇足ではありますが…原子爆弾に使用されたウラン235はγ線を放出するので、作中で登場したシェルターは意味を成さず、鉛板を幾重にもしない限り放射線から身を守ることは不可能と思われます…)

 原作者は、確かスノーマンを描いた方ですね。レイモンド・ブリッグスさん。実際の映像が挿入されたり、実物の小物を用いて撮影しアニメーションと合成したような作りで、CGが多い最近のアニメと違ってレトロなので、何か安心感のようなものがありました。

日本語版 voice cast(敬称略)

森繁久彌
加藤治子
posted by Elie | MOVIE | - | - |
《ベジャール=ディアギレフ》 ディアギレフ・プロ
 待ちに待ったディアギレフ・プロ!!とても貴重な舞台でした。
 そして…会場で色々な方を見かけました。ミラン君、モレシャンさん、飯田さん、大嶋さん(隣に居たのは中島さんに見えましたが不確か…このお二人はペトルーシュカに出ていたような…??中島さんは牛?鼠?悪魔にも見えました)…他にもダンサーと思しき方、外国人含め多数いらしていたみたいでした。出演が無い時は首藤さんも見えるのでしょうねvv

 あろうことか、今日に限ってオペラグラス(双眼鏡)を忘れて出かけてしまったので会場でお借りしたのですが、それが普段使っているものと偉い違いで、視野は明るいわ広いわ小さくて使い良いわで、毎回借りてもいいかも知れないなどとうっかり思ってしまうほど。メーカーや型番を確認しないで返却してしまったのが心残り。どなたか、お薦めの双眼鏡がありましたら是非々々お教え下さいませ〜。

@東京文化会館 大ホール 1階22列
(2008年3月27日 劇場追加)
続きを読む >>
posted by Elie | YASUYUKI SHUTO | comments(4) | trackbacks(2) |
「リバティーン」
 劇場を出てから私は直ぐに家路についたが、外を歩く間中、そこかしこに芸術性が横溢しているように感じられた。
 信号機の前に垂れ下がる桜の花房が、その明かりの色に代わる代わる染まるのを見ただけで、たいそう心を打たれた。おろしたばかりの靴のためか、足の裏に感じる地の跳ね返しさえ、何か有り難いものであるかのように感じていた。それほどに、彼は彼の極端な思想と嗜好を以って私の感性を研ぎ澄ましたのである。

 …なんてことを考えながら帰宅しました(笑)。

続きを読む >>
posted by Elie | JOHNNY DEPP | comments(11) | trackbacks(35) |