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「戦火の馬」
 なかなか合う時間がなかったけれど、漸く、しかもファーストデーに観に行くことが出来ました。サービスデーの恩恵に預かるのは本当に久しぶりなのですが、これだけ馬の美しさを堪能して1000円は安いくらい。物語の運びとして目新しいものはないにしろ、古典の良さみたいなものを感じました。恐らく、戦争の理不尽や躍動する生命の力強さ・美しさ・尊さを真っ直ぐに描いているからなのでしょう。馬を主人公に据えて、彼が辿る数奇な運命を、彼を生かしてくれた人間の優しさと共に譜にした壮大な交響曲のような、たくさんの奇跡・巡り合わせ…そういったものに彩られた、一種ファンタジックな作品でした。

 ジョーイとアルバートの生まれた星が、彼らの運命を交差させたと言うのか、お導きは本当にあるのかもと思わせます。戦火と砲撃と黒煙の中を疾駆する馬の美しさ、自分の役割を完全に理解して真実を見通すような混じり気のない瞳。ジョーイの存在は、馬として恵まれた体躯であり戦馬として素質を持つこと以外にも、不思議な吸引力がある気がしました。特にハッとしたのは、衰弱したトップソーンを庇うようにして進み出て大砲を引きはじめる時に、ぐっと正面を見た迷いのない目。追い詰められて、意を決して戦車を飛び越え(踏み越え?)、戦場の真っ只中を駆け抜け、鉄条網にさえも突っ込んでいく、あの勢い。ジョーイの中には故郷と、彼を愛してくれたアルバートのことしかなかったのかもしれません。帰りたい、会いたい、再び!彼が信じているもの、それだけが。この場面に関して、ノラネコさんが仰っていた言葉がひとつひとつとてもしっくり来たので、ぜひどうぞ!(勝手にw)

 因みに、英国で大人気の舞台版「War Horse」に登場する三人遣いの馬は、先日の舞台「」のパペット制作したところが担当しているらしいです。その舞台版にもあるのかどうかわかりませんが、ナラコット農園のアヒルが地主一行に“早く出て行けガァガァ!”とまとわりつくのと、ジョーイが鉄条網に絡まって進退窮まったところで“カッターくれ!”と言うと陣地からたくさんのカッターが投げられるところが面白かったです。エミリーが障害物越えの特訓をするくだりも思わず笑いました。

 あと、パンフレットに音楽のことが書かれていて、その内容も(特に冒頭〜ジョーイ誕生を台詞を用いず音楽だけで見せてしまうというくだり)ふむふむと興味深いものでした。
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