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「奇跡のシンフォニー」
 何だ、そこにいたの?探したんだよ。
 家族が揃った瞬間、エヴァンの顔に最高の笑顔が弾け、そんな声が聞こえてきそうでした。

 単に“信じる”とも言えるかも知れないけれど、それでは何だか陳腐に聞こえてしまう作品です。血を分けたとか、血が騒ぐとか、色々な表現があるけれど、それだけでは何となく物足りない。細胞分裂の段階から繋がりを持っているもの同士(要するに親子だ)の揺ぎ無い関係は、海より深く、空より高い。エヴァンが生まれたのは、天から一本の糸で真っ直ぐに繋がった家族だったのです。情動に終始するのではなく、生まれるべくして生まれた生命・愛情…。全ての子供がそんな親のもとに生まれて欲しいと、エヴァンの輝く瞳を見ているとそう思います。本当に目の表情をよく捉えていました。宙のように果てなく深く無垢な目にはこちらの気持ちも浄化され、日頃の垢がすっきりと落ちるようでした。
 ギターやパイプオルガンを奏でるエヴァンの表情は、これ以上ないほど楽しそう。ギターもオルガンも、彼を待っていたかのように歌います。ギターを叩く(爪弾くのではない!)エヴァンもますます嬉しそう。最後にはオーケストラと言う、パイプオルガンよりも大きな楽器を奏でることになるのですが、渾身の思いを込めた指揮も素晴らしかったです!部屋中に音符を書き散らしてしまうのは天才の表現としてありがちなものだけれど、彼の頭の中や心の中、身の回りもあんな感じで音楽に溢れかえっているのかな、と端的に感じさせてくれました。

 音楽も最高!彼の心が解き放たれた、純粋でありつつ重層感のある旋律でした。エリック・サティの『見世物小屋』のように、水の入ったグラスや、振り回すとワンワンと空気が震えるアレ(何!)など、楽器らしからぬものを使った音作りも、エヴァンが感覚的に旋律を紡いできたのを忘れさせない演出でした。

 ライラが演奏中に、何かを感じたようにふと顔を上げるのが印象的でした。エヴァンがルイスとギターセッションするくだりでも、この家族が音楽と言う共通点を持ち、それで繋がっているのだと言うことを濃く感じました。そういう見えないもの、DNAの共振とか魂の共鳴がはっきりと描かれていて、とても解りやすく・マジカルで・感動的なお話になっていたと思います。

他には…
 ウィザードが座り込んでハーモニカを吹く、その少し寂しげな顔。彼はエヴァンを自分の下に留めて置けないのを、どこかで解っていたのかも知れないなぁ…とも思いました。所詮仮初の親子関係が、それもビジネスを下敷きにしていたのでは本物の親に敵うわけがないのだ、と。
 アーサーはいい子ですね。ウィザードに目をかけてもらえなくなって嫉妬もするけれど、エヴァンのこともちゃんと考えていて、いざと言う時は‘親’をギターでぶっ叩くほど(笑)友達思い。歌が巧いなーと思っていたら、何とブロードウェイで仔シンバを演じるほどの役者さんでありました。彼の『I Just Can't Wait to Be King』が聴いてみたいぞ。
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