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ノートルダムの鐘[日本語キャスト盤]
主な収録キャスト(敬称略)

カジモド:石丸幹二
エスメラルダ:保坂知寿
フロロー:日下武史(台詞)、村 俊英(歌)
クロパン:光枝明彦
ガーゴイル ユーゴ:治田 敦
      ヴィクトル:今井清隆
      ラヴァーン:末次美沙緒
司祭:松宮五郎(台詞)、佐川守正(歌)

 「ノートルダム・ド・パリ」。未だ観る機会のないローラン・プティ氏の振付によるバレエ作品でもありますが、これは劇団四季が吹替に携わったディズニーアニメーションです。原作は「レ・ミゼラブル」のヴィクトル・ユーゴー氏。岩波文庫では絶版になり、どんなに探しても高価な全集か、それより更に高値のついた中古品しか見つけられず、読むことさえ叶いません。ネットの海から探し出した粗筋を読むところによると、フロローとカジモドの関係やフィーバス(原作で言うフェビュス)の人となり、そして結末がこのディズニー作品とは随分異なるようです。ユーゴーの本ですから、当時の街並みや慣習について事細かに触れながら人物の心情にも迫っているのでしょうけれど、あくまで粗筋を読む限りにおいては、ディズニー版の方が動機付けがはっきりしていて面白いかな、と思いました。ただ、所々訳詞がいまいちなのですよね…。“ベルがベルベル”とか“いいかエスメラルダだ、ダンス”とか、もう少し洒落た言い回しは出来ないものかと頭をひねってしまいました。

 先ず耳に残るのは、光枝さんの歌。聴くともなく聴いていても、気が付けば彼の語る物語に引き込まれているのです。音符通りでなく言葉を重視した部分(喋るように歌うと言うのかな)も勢いがあって、語り口の雄弁さが抜きん出ていたと思います。音源のみでも、クロパンの豊かな表情が伝わってくるようでした。最高音は、キーヨさんのまろやかな歌声の方が私好みでしたけれど。。
 表現の妙で言うなら、「レベッカ」でのベン君の熱演が記憶に新しい治田さん。『ガイ・ライク・ユー』は実際に映像を観た方がもちろん楽しめますが、軽快なキャラクターは音源でも充分感じられました。リード・ボーカルのような活躍ぶりで、カジを励ます陽気さにはこちらの気持ちも明るくなります。主役級の役よりも、脇で光るキャラクテールの方が強烈な印象を残しそう。

 カジモドの声は清らかそのもの。天空を流れる清浄な酸素のようで、聴いていて爽やかな気持ちになります。『天使が僕に』の呟くような歌い出し(“夢に見るよ、いつもいつも…”)はカジモドの優しい心がスッと入ってきて、彼を見守るガーゴイルたちの親心のようなものはこんな感じかしら、と考えます。

 エスメラルダはソロ曲が1曲しか収録されていないのが残念!決して張り上げるわけではないけれど、自分ではなく他の人を思って歌われる静かで切々とした祈りは健気で美しく、必聴です。

 違和感が拭えなかったのは、フロローを2人の役者が吹替えていること。声の質が違いすぎたのかも知れません。日下さんの声には独特の渋みと言うか、味があり、演技の熱が上がるほどそれが表面に出てくるように感じています。熱演であればあるほど役者さんの個性は浮き彫りになってくると思うのです。ゆえに、台詞から歌に切り替わった瞬間、別人だと解ってしまったのですね。それが残念な点でした。
 『罪の炎』は、映像と合わせるとなお素晴らしかったです。この男がどれだけエスメラルダを渇望しているか、そしてそれがカジの純真な愛情と対極をなす執着であることが、炎の激しい描写から見て取れました。

 因みに、映像はY●uTubёで検索しました。CDには収録されていない(…わけではないのですが、収録されていると言ったら嘘になると思う)フィーバス(綜馬さん)のお声も少し聴くことが出来ます。
 検索すればするほど色々と出てきて、面白いですね〜。カズさんの歌う『A Whole New World』(アラジン)や土居さんの歌う『Colors of the Wind』(ポカホンタス)も、日本語吹替版を観ない傾向にある私にとっては貴重でした。前者は想像通りの好青年ぶりでしたが、後者は思い描いていた以上に力強く、単なる癒し系voiceだけではない土居さんの一面を見た気がしました。
posted by Elie | MUSICAL REC | comments(0) | trackbacks(0) |
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