「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」
2007.06.02 Saturday
■意外と印象的でした
前作では敵対関係にあったブラック・パールとフライング・ダッチマンが並ぶ場面では感動してしまいました。ベケット卿の、どこか彼方にすとんと落ちてしまったような寂しげな表情が印象的。粉々になってしまった船が彼の心のありようを端的に代弁しているようで、少し可哀想にも思えます。
■さりげない登場が嬉しい
前作・前々作のエピソードや、それを想起させるような演出が散らばっているのが嬉しいですね。最後のギブスさんの言葉に出てきたウミガメの話、バルボッサとジャックが再会した時に出てきた死の島の話、最後にジャックが乗っていく小舟の様子、鍵の守犬などなど。特に1作目との関連ネタが多く散らばっていたように思います。もう一つ、今作の特徴と言える(かどうかは解りませんが)のが、一つの事柄を深く掘り下げるというより、混乱するくらい沢山の設定を盛り込んでおきながらあまり気にしないで進んでいくという感じを受けること。それ故に、思わず突っ込みを入れずにはいられない部分もありながら(ダッチマンの人たちは、元に戻ってから深海へ潜っていっても平気なの?カリプソの真意を図りかねるのですが?云々)、最後には万事解決(?)して無限の航海へ旅立って行くのですから、素晴らしい。その勢いが爽快ですらあるのです。
■予想外の展開、諸々
ウィルとエリザベスの展開は予想外でした。片や船長、片や王になってしまうのですもの。エリザベスの就任は…男勝りなキャラクターが前面に出すぎかな、とも思ったのですが、最後はちゃんと女の子になっていましたので良かったです。ウィルがダッチマンの船長になるという展開には驚きました。でも、ジャックがウィルの手を取ってジョーンズの心臓を刺す辺りから、とてもすんなりと頭に入ってきて、今までのごたついていた感情が真っ直ぐにほぐれたというのか、そんな気持ちになりました。
彼らの場合は、元来主役の地位にあるキャラクターですから、物語の筋が本線に戻ってきたな?という印象でしたが、ティア・ダルマの存在まで考えると、今作では人物のバランスがちょっと悪かったような気がしました。全てが重要人物になってしまうので、どこに焦点を合わせてもそこだけで展開でき、掘り下げられそうな物語が存在していて。でもだからこそ、(特に主要人物たちの周辺に)美味しい面も沢山あったことは確か。ウィル父の素顔、ジャック父の登場(本業を披露していましたね→ギター)、などなど。サオ・フェンはちょっと勿体無かったですね。デイヴィ・ジョーンズがいなければ、彼の恐ろしい部分と人間味とを劇的に楽しめたかも知れませんね。ジョーンズといえば、彼の素顔も一瞬出ましたね!素敵です!愛したカリプソの大渦の中に召されるというご最期でしたが、彼にとっては不幸ではなかったのではないかな。この前後の展開は綺麗にまとまっていて、見事でした。
緑の閃光のくだり、船が逆様になるのは摩訶不思議な感じがします。深海の生物たちがぬめぬめと戦うシーンが多い中、唯一謎めいていて惹きつけられる仕掛けでした。
■これには笑った!
ジャックの幻影が面白い!脳味噌どこ?って、食べてしまったのかしら〜。小さいジャックも、ウンパ・ルンパみたいで可愛いです。
デイヴィ・ジョーンズの足が桶に浸かっていて可笑しい。さり気なく画面に入って来て、完全に目を奪われてしまいました。
寒さに震えるお猿のジャック、可愛そうですが、同時にとても可愛いです。最後、彼(彼女?)に対するバルボッサのパパ発言にも爆笑!
遠眼鏡、長いな!焦点が定まらなそう。
船上戦場結婚式、バルボッサの“キスしろ!”が何故だか可笑しくて堪りません…。彼、出番が多くて嬉しい限りです。
前作では敵対関係にあったブラック・パールとフライング・ダッチマンが並ぶ場面では感動してしまいました。ベケット卿の、どこか彼方にすとんと落ちてしまったような寂しげな表情が印象的。粉々になってしまった船が彼の心のありようを端的に代弁しているようで、少し可哀想にも思えます。
■さりげない登場が嬉しい
前作・前々作のエピソードや、それを想起させるような演出が散らばっているのが嬉しいですね。最後のギブスさんの言葉に出てきたウミガメの話、バルボッサとジャックが再会した時に出てきた死の島の話、最後にジャックが乗っていく小舟の様子、鍵の守犬などなど。特に1作目との関連ネタが多く散らばっていたように思います。もう一つ、今作の特徴と言える(かどうかは解りませんが)のが、一つの事柄を深く掘り下げるというより、混乱するくらい沢山の設定を盛り込んでおきながらあまり気にしないで進んでいくという感じを受けること。それ故に、思わず突っ込みを入れずにはいられない部分もありながら(ダッチマンの人たちは、元に戻ってから深海へ潜っていっても平気なの?カリプソの真意を図りかねるのですが?云々)、最後には万事解決(?)して無限の航海へ旅立って行くのですから、素晴らしい。その勢いが爽快ですらあるのです。
■予想外の展開、諸々
ウィルとエリザベスの展開は予想外でした。片や船長、片や王になってしまうのですもの。エリザベスの就任は…男勝りなキャラクターが前面に出すぎかな、とも思ったのですが、最後はちゃんと女の子になっていましたので良かったです。ウィルがダッチマンの船長になるという展開には驚きました。でも、ジャックがウィルの手を取ってジョーンズの心臓を刺す辺りから、とてもすんなりと頭に入ってきて、今までのごたついていた感情が真っ直ぐにほぐれたというのか、そんな気持ちになりました。
彼らの場合は、元来主役の地位にあるキャラクターですから、物語の筋が本線に戻ってきたな?という印象でしたが、ティア・ダルマの存在まで考えると、今作では人物のバランスがちょっと悪かったような気がしました。全てが重要人物になってしまうので、どこに焦点を合わせてもそこだけで展開でき、掘り下げられそうな物語が存在していて。でもだからこそ、(特に主要人物たちの周辺に)美味しい面も沢山あったことは確か。ウィル父の素顔、ジャック父の登場(本業を披露していましたね→ギター)、などなど。サオ・フェンはちょっと勿体無かったですね。デイヴィ・ジョーンズがいなければ、彼の恐ろしい部分と人間味とを劇的に楽しめたかも知れませんね。ジョーンズといえば、彼の素顔も一瞬出ましたね!素敵です!愛したカリプソの大渦の中に召されるというご最期でしたが、彼にとっては不幸ではなかったのではないかな。この前後の展開は綺麗にまとまっていて、見事でした。
緑の閃光のくだり、船が逆様になるのは摩訶不思議な感じがします。深海の生物たちがぬめぬめと戦うシーンが多い中、唯一謎めいていて惹きつけられる仕掛けでした。
■これには笑った!
ジャックの幻影が面白い!脳味噌どこ?って、食べてしまったのかしら〜。小さいジャックも、ウンパ・ルンパみたいで可愛いです。
デイヴィ・ジョーンズの足が桶に浸かっていて可笑しい。さり気なく画面に入って来て、完全に目を奪われてしまいました。
寒さに震えるお猿のジャック、可愛そうですが、同時にとても可愛いです。最後、彼(彼女?)に対するバルボッサのパパ発言にも爆笑!
遠眼鏡、長いな!焦点が定まらなそう。
船上戦場結婚式、バルボッサの“キスしろ!”が何故だか可笑しくて堪りません…。彼、出番が多くて嬉しい限りです。