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ダンス オブ ヴァンパイア2019
主なキャスト(敬称略)

クロロック伯爵:山口祐一郎
サラ:神田沙也加
アルフレート:東 啓介
シャガール:コング桑田
レベッカ:阿知波悟美
マグダ:大塚千弘
ヘルベルト:植原卓也
クコール:駒田 一
アブロンシウス教授:石川 禅
伯爵の化身:佐藤洋介

@帝国劇城 1階T列やや下手寄り

 帝劇内装リニューアル後、初の観劇でした。売店が縮小されて、ロビーの動線が良くなったみたいですが、ニンニクせんべい売らなくなっちゃったのでしょうか。あれお気に入りだったので、残念至極です。

 この度は初見の家族を連れての観賞。カテコのマスカレードナイトはしっかり踊っていましたが、物語についてはどうも不満が残った様子でした。聞いたところ、伯爵やヴァンパイア側の事情があれだけわかったのに(抑えがたい欲望に歌われた内容のこと)最後まで回収されないで終わったのが腑に落ちない、とのことでした。確かに回収はされてないよな(笑)。ヘルちゃんがどこの子なのか、実子なのか養子なのか、実子の場合は何年に愛した娘との子なのか、髪に接吻したら娘が事切れていた描写があるのに果たして子を授かることができたのか、などなど、ヘルちゃん一点に注目するだけでこれだけの深掘り要素が出てきちゃうのだから、何百年と孤独・渇きを抱えてきた伯爵のことをストーリーラインで回収しようとしたら、もう一本ミュージカルができちゃいそう。ああいうラストにするなら、『抑えがたい欲望』はあすこまで長大なナンバーである必要は、家族の中ではないようです。なるほど。初見の人の感想は面白い。特にこの人、伏線回収的な視点からの洞察力がすごいので(私は妄想で補完して納得できることの多い妄想マッチョタイプ)話を聞くとハッとさせられることが多いです。でも本作についても、ラストへの展開が微妙だと思ったくらいで、ほかの場面は楽しかったみたいなので、ホッとしました。


 前回に続き、今回のダンサーにも、密かに応援している酒井航さんがいらっしゃいます!元気いっぱいに踊っていました!動きのシャープさが相変わらず凄かったけれど、前に見たときよりいい感じに力抜けてるのかなぁ…という印象でした。見ていて心地よい。それにすごく安定しています。これだけの振りの大きな動きでも、一瞬のポージングがはっきり見える踊り方、憧れます。出演シーンの立ち位置は前回とそれほど変わりないようでしたが、悪夢の場面では手前と奥の移動はあってもずっと下手にいらっしゃるようで、今日の席からとてもよく見えてありがたかったです(笑)。ベッドの出ハケも前回同様、おそらく最後に女性ダンサーと手を伸ばし合いながら上下に消えてゆくヴァンパイアだと思われ。お気に入りシーンにお気に入りダンサーが配置されていると嬉しくなっちゃう。狼の見分けはもう諦めました。

 そして、残念なことに花岡さんが降板されていて、前情報全然入れていなかったんですが、サラ化身を踊られる予定だったんですね。見たかったぜよ。しかし思いがけず博子さんのサラ化身を見られてしまったのは、アンラッキーからのラッキーでした。美しかった……博子さん割と長くサラ化身踊ってらっしゃる気がします。あれだけ強い踊りの中でも雪の精みたいに繊細で消えてしまいそうな指先なのです……確かスタジオパフォーマンスか何かで間近に拝見する機会がありまして、お近くお会いするとすごく優しくて華奢で可憐な感じなのですよ……でも踊りには強靭な芯があって。素敵なんです……。もう今回、に限らず毎回なんですが、悪夢のダンスシーンが大変でした。ケルビムみたいにおメメいっぱいになりたかった。

 今日の伯爵化身は佐藤洋介さん。開次さんが精霊的で、裕也さんが肉欲的な部分を強く感じていました。今日の洋介さんは爵位を感じたな……高貴さ……伯爵はヴァンパイア以前に爵位にもがんじがらめにされていた……?みたいな。

 今回の公演では装置がかなり変わってました。平屋だったシャガールの宿屋がシルバニアのお家みたいな断面図になっていたし、それが一階分が奈落に収納できるし、伯爵のコウモリクレーンがなくなって、お家が真っ二つだったりアルちゃんを誘惑する伯爵が『お前の中に生きている』みたくお空にいたし。毎回ここ好きだなっていうのはあるけれど、変わったり無くなったりしてさみしくなっちゃう気持ちはどうしても湧いてきますね。初演の粗末なたらい風呂が今となっては懐かしいです(笑)。ガーリック前に題字が出なくなっちゃったのはどうしても寂しい。牙だけ赤く光っていたけれど、緞帳の真ん中に何も出なかったの、アクシデントじゃないよね?てくらい寂しくなっちゃいました!

 ちーちゃんはサラからのマグダ役でカムバック!自分の感想を読み返すと、前回のソニンちゃんマグダがかなり好みだったみたいですが、ちーちゃんマグダもかなりです。ヴァンパイア化してから霊廟でシャガールと歌う場面の表情とかすごく可愛い。

 アルちゃんはすごーく背が高くて、教授にネタにもされるくらい。ついに御自身でもネタにしていました。それが浴室で逃げ惑う場面だったのですが、よっぽどヘルちゃんがこわかったんだろうな……w 伯爵は185僂らいあったと思うんですけど、その伯爵が数センチ見上げていたように見えたし、さーやサラとは頭一個分以上違っていました。お声は私の中にあるアルちゃん(99%浦井さん)と比べると低めで、とてつもない美声です。素晴らしき声。

 さーやサラ。今回は、さーやサラが見たくてこの日にしました。歌やセリフの合間に入るクスッとかキャッみたいな声がすごくお上手なのが好きで、あと声音のコントロールがすごい。お邪魔?とか、あぁアンタ、とか。本当にちょっとしたところで絶対的な気持ちを含ませてくるところが、さーやとっても上手いなって思います。あとおめめ大きすぎて、T列から双眼鏡なしても瞬きしたのが200%わかる。このおめめちゃん、ヴァンパイア化したときに寄り目してたんですけど、染様みたいな片寄り目になってて、異形っぽさがすごかったです。好き。

 ヘルちゃんは、お喋りの仕方とかがちょっとりゅうちぇるっぽさが見え隠れして可愛かったです。手足が長すぎて余っていました。父上とも仲良しみたいで、クコちゃんにはいたずらしてばかりで(クコール劇場でクコちゃんのお仕事増やしてました)、でも本当に帝劇でお尻を出したのは初代ヘルちゃんだけなんだなぁ……ヘルちゃん総出演のTDVとか観たいなぁ。クコちゃんが何人いても足りないやつだ。

 祐一郎さん、禅さんはもう顔ですね!お二人とも自由自在に声を操っておられて、祐一郎さんの囁きとロングトーンの轟く帝劇が好きだし、禅さんのどこ向いててもはっきり聞き取れるお声は唯一無二です。お二人が夫婦で出演されるヘアスプレー、楽しみです。最後の大きな垂れ幕、教授の顔が伯爵の顔にモンタージュするの、意味深だなぁ。

posted by Elie | MUSICAL | - | - |
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