劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season月 上弦
2018.01.05 Friday
ワカや鳥では蘭兵衛を演じていた太一くんが、今回は天魔王。捨や蘭からしてみたら悪役ですよ。すごく魅力的な悪役になりそう、と期待に胸を膨らませていました。ら、なんかもう悪役では括れない感じでした。信念がねじくれたり、痛みに悶えたり、時折ふと我に返ったりしながら、ここに辿り着いた天魔王って感じがしました。終盤の、天魔の鎧を剥がして覆いをすっかり無くしてしまう演出が最高です。弱々しい姿が一瞬でも剥き出しになるっていうの本当に最高。何度でも言おう、最高でした。あのときに自分を腕で抱いているという頼りなさがまた何ともね。
メイクも今までにない感じで、手と首に爛れたような赤色。燃え落ちる本能寺で天魔の鎧に触ったり、炎に巻かれたりしたときのケロイドなのかな。とか考えてしまいます。そういう生々しい記憶に直結するものを全身に負って、湯浴みのたびに発狂しそうになっていたのじゃないだろうか。そして生駒あたりにだけは、もしかしてぐらっぐらにがたついた心の内を見せてしまうことが……あったりなんかしたかしら。
黒い縁取りの中で、もっと黒い瞳がふっと動くだけでざわりと空気が動くのはさすがだなぁと思います。最初の第六天魔ショーでも、魅せ方をわかっている角度と表情いっぱいで嬉しくなってしまいました。よく上体を反らす場面があったけれど、あのしなり、何を着ていても美しい……無界屋陥落での残酷な刀さばきも最高!足に刺したのをもう片方の手で柄の一打ごとに杭のように打ち込んでゆくあれ!差し込むのも引き抜くのも人体斬ってる感じがするのも太一くんの捌き方にしか感じないものでした。同じ刀を使った場面でも、髑髏城落城のときに自分から抜くのは震えなのかもしれないけれど……あの瞬間は何が起きたかわからなかったな……ちょっともう一度見間違いじゃないか確かめたいから円盤早く出て欲しいです。太一くんの演じるのは、蘭にしても天にしても、結局殿のところにゆきたかった一心だった、のかなぁ。なんて思いながら見ていました。
ものすごく大きなものを背負いこんでいる(この世界の人みんなそうだけれど)天魔王、「助けてくれた〜蘭丸が私を〜」で両隣の侍女にナデナデされてたの可愛かったです。そうやって構ってもらいながら生活して来たんだなきっと。
相手との絡みを見ていると、やはり鳥のときの未來くんは凄かったのだなぁと思いました。今回は殺陣というより舞に近い感覚だったのは、たぶんそこにあるのかなと。扇をくるくるっとさりげなく遊ばせたりしてたの、人間五十年の鉄扇の舞みたいな形でもっと見てみたかった気もしちゃいます。第六天魔ショーもう一曲あってほしかった!(笑)
それからもうひとつ好きだったのは、エンドロールのつまんなそうになってる姿。まだ殿がご存命の時分にもああ言う情景あったんじゃない?なんて想像してしまう!
蘭「ちゃんと座れよ」
天「まだお見えじゃねーんだから平気だよ」
蘭「いまいらしたらどうするんだ」
天「心配性だな毛が細るぞ」
蘭「おま」
殿「お客さん来るんだからおやめ!」
天蘭「( ・з・)」
さて、今日やっと思い至ったのは、三途の川に捨之介し続けてきた捨が(しかし捨てきれてはいないのだけど)、物語の最後で三途の川(ラストバトルの場になるという意味では境目だと思うのよね)で拾うっていうこと。どうしても贔屓目とかの諸事情で天と蘭に注目してしまいがちなのですが、鳥のサダヲ捨が素晴らしかったのもあって、各バージョンの捨の心象についても思いを馳せたい今日この頃。
いっけいさんの狸穴さんもいいキャラでした。鞘で指を挟んだりして、ちょっとおっちょこちょい(狸穴さんの世渡り芝居かもしれませんが)。狸親父だし、中身がいっけいさんなのに(笑)、意外なことに胡散臭さがあまりなかった!エンドロールのポーズが謎すぎて、そんなところまで好きです。話の流れ的にそうはならないとわかっていても、おでんちゃんと幸せに暮らして欲しかった……もうみんな幸せに暮らして贋鉄斎にお花咲かされてくれよ……
おっとうが、アレはみちんしてましたよね。小道具さん渾身のはみちんでしょうか。蜉蝣峠のふるちんのウルトラミニによるふるちんっぷりには敵わないけれど絶妙なはみちんを双眼鏡でガン見しました。お尻も素敵にぷりぷりしてました。ありがとう村木さん(?)
流行や有名どころを押さえてくるナンバー、今回は途中とてもララランドでした。そういうのに、アッて気づくのも楽しいです。
メイクも今までにない感じで、手と首に爛れたような赤色。燃え落ちる本能寺で天魔の鎧に触ったり、炎に巻かれたりしたときのケロイドなのかな。とか考えてしまいます。そういう生々しい記憶に直結するものを全身に負って、湯浴みのたびに発狂しそうになっていたのじゃないだろうか。そして生駒あたりにだけは、もしかしてぐらっぐらにがたついた心の内を見せてしまうことが……あったりなんかしたかしら。
黒い縁取りの中で、もっと黒い瞳がふっと動くだけでざわりと空気が動くのはさすがだなぁと思います。最初の第六天魔ショーでも、魅せ方をわかっている角度と表情いっぱいで嬉しくなってしまいました。よく上体を反らす場面があったけれど、あのしなり、何を着ていても美しい……無界屋陥落での残酷な刀さばきも最高!足に刺したのをもう片方の手で柄の一打ごとに杭のように打ち込んでゆくあれ!差し込むのも引き抜くのも人体斬ってる感じがするのも太一くんの捌き方にしか感じないものでした。同じ刀を使った場面でも、髑髏城落城のときに自分から抜くのは震えなのかもしれないけれど……あの瞬間は何が起きたかわからなかったな……ちょっともう一度見間違いじゃないか確かめたいから円盤早く出て欲しいです。太一くんの演じるのは、蘭にしても天にしても、結局殿のところにゆきたかった一心だった、のかなぁ。なんて思いながら見ていました。
ものすごく大きなものを背負いこんでいる(この世界の人みんなそうだけれど)天魔王、「助けてくれた〜蘭丸が私を〜」で両隣の侍女にナデナデされてたの可愛かったです。そうやって構ってもらいながら生活して来たんだなきっと。
相手との絡みを見ていると、やはり鳥のときの未來くんは凄かったのだなぁと思いました。今回は殺陣というより舞に近い感覚だったのは、たぶんそこにあるのかなと。扇をくるくるっとさりげなく遊ばせたりしてたの、人間五十年の鉄扇の舞みたいな形でもっと見てみたかった気もしちゃいます。第六天魔ショーもう一曲あってほしかった!(笑)
それからもうひとつ好きだったのは、エンドロールのつまんなそうになってる姿。まだ殿がご存命の時分にもああ言う情景あったんじゃない?なんて想像してしまう!
蘭「ちゃんと座れよ」
天「まだお見えじゃねーんだから平気だよ」
蘭「いまいらしたらどうするんだ」
天「心配性だな毛が細るぞ」
蘭「おま」
殿「お客さん来るんだからおやめ!」
天蘭「( ・з・)」
さて、今日やっと思い至ったのは、三途の川に捨之介し続けてきた捨が(しかし捨てきれてはいないのだけど)、物語の最後で三途の川(ラストバトルの場になるという意味では境目だと思うのよね)で拾うっていうこと。どうしても贔屓目とかの諸事情で天と蘭に注目してしまいがちなのですが、鳥のサダヲ捨が素晴らしかったのもあって、各バージョンの捨の心象についても思いを馳せたい今日この頃。
いっけいさんの狸穴さんもいいキャラでした。鞘で指を挟んだりして、ちょっとおっちょこちょい(狸穴さんの世渡り芝居かもしれませんが)。狸親父だし、中身がいっけいさんなのに(笑)、意外なことに胡散臭さがあまりなかった!エンドロールのポーズが謎すぎて、そんなところまで好きです。話の流れ的にそうはならないとわかっていても、おでんちゃんと幸せに暮らして欲しかった……もうみんな幸せに暮らして贋鉄斎にお花咲かされてくれよ……
おっとうが、アレはみちんしてましたよね。小道具さん渾身のはみちんでしょうか。蜉蝣峠のふるちんのウルトラミニによるふるちんっぷりには敵わないけれど絶妙なはみちんを双眼鏡でガン見しました。お尻も素敵にぷりぷりしてました。ありがとう村木さん(?)
流行や有名どころを押さえてくるナンバー、今回は途中とてもララランドでした。そういうのに、アッて気づくのも楽しいです。