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「イップ・マン 継承」鑑賞二回目(極爆!)
※ネタバレ
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初見時の感想はこちら

冒頭から涙が溢れました。だってあの前二作の雰囲気を踏襲したストイックな光景、昨日の初見時にはテーマ曲のような位置づけで捉えていたのですが、物語を知って見た今日は、木人椿に羽を休めた蝶だか蛾だかがウィンシンの魂だったのかもしれないと思われて…それから、終盤に差し掛かる頃には首まで涙が伝うほどでした。

苦境も共に歩んできたウィンシンがまもなく眠りについてしまうということを受け入れねばならない師父。信じたくないし、踊っているとき(かわいさ炸裂しすぎで叫びそうなのでタオル噛んで見てたw)は信じられなかったでしょう。きっと来週もこうして踊ろう、いつかチンにも見せようくらい考えていたかも。そこに容赦なく叩きつける現実。告知を受けた夜の食卓は、数ある食事シーンのうちでも唯一なのではという、あんなにかなしいのは初めてだったように思います。あと、夕凪の特別な時間の中で木人椿を打つ師父が時おり長くこちらに背を向け、途中でグッと拳を握ってから、翻した上腕で返す手が速まる。あぁもしかして涙をこらえている。この拳を磨き、技を高め、振るうこともあった、妻とのこれまでと、妻が先に帰ってからのこれから。まだ小さな次男。あの瞬間がたまりません。前の場面からの繋がりで、まるでウィンシンの最後の道行きを見つめるようで、胸が詰まりました。ここの会話でウィンシンの「それでこそ、わたしのイップマン」ってセリフがすごく好き。彼女だからこそ言えた、夫の選択を尊重し心を支えることばのようで。

アクションはどれも素敵だけれど、造船所とエレベーター戦は本当にいいですねぇ!特にエレベーターの師父は紳士としてこれでもかとかっこいいし、造船所の師父はどれだけ混戦しても的確にチンを見ていて指示を出す、父性溢れるかっこよさ。場合によっては命すら顧みずに家族を守ろうとする意地に近いものが、師父に力や気迫を漲らせているのだろうな。対ボクシングと対詠春拳は、相手との決着というより自分の信念との決着のようにも見えました。迷いを晴らす決着でなくて、さらに心を強固にする戦い。チョン師父にとっては、退き際を決するきっかけが欲しかったのかなとも。いやーーーもう全部好き。覚悟を決めて臨む姿は神々しくさえ見えます……

何度も基本中の基本の立ち方に戻る足元が映ってたの、師父がそこをおろそかにせず真摯に積んできたものを示していたのかなぁ。ただ安定する立ち方で支えただけというのも大いにあるけど。。あと最後の試合でチアルートみを出してきて監督ェって思いましたけれど、製作は継承のほうが先なのですよね…フォースの何たるかか…

今日は立川の音響の素ん晴らしい劇場にて。チョン師父とイップ師父を打撃音で「演じ分ける」という音響芸を堪能しました。前者は重く沈むようで、後者は軽やか。軽やかだけれど、信念に裏打ちされた確かさが有効な一撃ずつを見舞ってゆく感じかな。あと刃幅の広い二刀流のときにぶつかって擦れる金属の高い音がものすごいし、ウィンシンの小さく苦しい息遣い、妻の平手を食らった衝撃で漏れた師父の短い嘆息なんかも生々しくて。全国の劇場がこういう設備を備えてくれたらいいのにな〜
posted by Elie | DONNIE YEN | comments(0) | trackbacks(0) |
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