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ピーターラビット展、からの…
 わらべ歌以外はほぼ本を読んでいる、幼いころから馴染み深いウサギです。その生みの親であるビアトリクス・ポター生誕150周年を記念した、国内最大規模の展示会とのこと。私家版とか、スケッチブックとか、とても貴重でした。私家版にしかないマクレガーさんの奥さんの挿絵や(みんな真面目に列に並んでいたので、諦めて帰ってから図録で見ました)、のちに『ベンジャミンバニーのおはなし』に分かれるベンジャミンのお父さんの挿絵とか、今回初めて見るものや、いちばん最初はこうだったのかというようなこととか、とても見ごたえがありました。また、太い筆で色を置いたようなスケッチなんて、ビアトリクスにしてみたらラフスケッチなのかもしれませんが、そのままでもポストカードとして成立しそうなほどしっかりと(挿絵よりはざっくりした線でしたが)描きこまれていて、全部のページを見たかったです。色といいくすみ具合といい、写実的なのに柔らかくて、人間ほど明らかな喜怒哀楽が見えるわけではないけれど表情豊かで、仕草に人間っぽすぎない人間っぽさがあって、すてき!

 今回初めて知ったのは、タイトルのTale(おはなし)がウサギのtail(尻尾)とかけた言葉であるということ。言葉選びのこだわりは『こわいわるいウサギのおはなし』とか『モペットちゃんのおはなし』などにもあって、確か小さな子どもたちにもとっつきやすいように、だったかな。言われてみれば、とても簡単な文章でした。最初に出版されたのは蛇腹折りだったのですって。

 館内には『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』だかに登場する道路標識や、『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』を思わせる睡蓮の葉や、マグレガーさんの畑に作られたピーターの上着を着た案山子のオブジェも作られていて、壁紙なんかもビアトリクスの色彩の優しさを感じさせてくれる雰囲気でした。一連のお話に登場するキャラクターたちの相関図もあって、このおはなしの主人公が、実はこっちのおはなしのこの子と仲が良かった、とか、そういうちょっとしたこともわかって、またピーターラビットのおはなしを読みたくなりました。この相関図、ピーターのおとうさんがパイの姿で描かれているのがとてつもなくシュールです。

 ビアトリクスの物語は「ミス・ポター」という映画にもなっていて、私は映画館で見たのですが、湖水地方の情景がとても美しくて、ここがおはなしのあの場面に!と感激したのを思い出します。主演はレネーとユアンじゃなかったかな。ラブストーリーのほうも素敵でした。

 イヤホンガイドはディーン・フジオカ氏。あの爽やかで落ち着いた声で、いくつかのおはなしの原文朗読を聞けました。

於:Bunkamura ザ・ミュージアム


 …からの、というのはピーターラビットのあと、同じBunkamuraのギャラリーで開催されていた万華鏡展2016にも立ち寄りましたよ、ということ。万華鏡といっても、駄菓子屋で売っていたり、図工の時間に鏡を三角の筒にして先端にビー玉をつけてビーズを入れて作るのとは全然違った、プロの作家の世界です。固定された鏡筒(それも円筒だけでなく、直方筒や、埴輪のようなものまで!)に取り付けられたステンドグラスの円盤を回すのや、2枚重ねた円盤をあべこべに回せるのや、ポプリの入った小さな壺のようなのや、これが万華鏡?!というびっくりするような姿をしたもの。それから、とろけるように動くキラキラのかたちも材質も様々で、作家が銘々で研究したオイル(グリセリンとかの濃度を調整して使っているそうで、作家によって違う濃度なのだそうです)にビーズや、メタリックなバネや、いろいろなビーズが浮かんでいて、中にはキラキラの層を二重にして、上と下でオイルの濃度を変えたものもありました。きらびやかで幻想的な小さな窓の中…外?いつまででも見ていられます。

 二種類の円盤をあべこべに回せるタイプが気に入って、何度も何度も覗きに行きました。
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