BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
好きなものは好き!

ご連絡はコメントかメール(カテゴリーから選択)でお願いいたします。
since 2005.Feb
<< 「セルフレス/覚醒した記憶」 | TOP | ピーターラビット展、からの… >>
海のハンター展
 本当は、空いているであろう平日に行きたかったのですが、諸々の事情で叶いませんでした。夏休みが終わった(あるいは終了目前である)はずが、意外と家族連れで混み合っていました。特に小さな男の子のいる家族が多く、怖い顔をしたサメがたくさんいたのに怖がる子がいなかったのが、これまた意外。こういう生命の進化的なお話はおもしろいですね。

 展示は、深さや領域の別に4つに分けられ、食餌にもっとも関わる口の形や、骨格のつくり、ハンティング術、護身術など、様々な観点から生き物を紹介していました。いちばん最初は「噛む」能力を手に入れた口の話。顎ってすごい進化だったんだな、と恐ろしい歯並びのサメたちを見ていて、その種類の多さに納得します。たとえばホホジロザメの噛む力は1.8トンだそうですが、我々がスルメを噛む力と並べてくれたらよかったのに、想像を絶するけれど、あの歯でそんな圧力をかけられたら間違いなく人類の胴体は真っ二つです。ちなみに、約1000万年前にいたといわれる巨大ザメ カルカロドン・メガロドンは体長12.5メートル、噛む力はホホジロザメの10倍に当たる18トンと推定されるとか。成人男性でも鰓から出入りできそうな大きさ。近くには「大アマゾン展」でも登場したダンクルオステウスの頭部が。こいつの顎も、見た目がほどんど嘴と言ってよくて、なかなか強烈そうです。

 とにかく大きい古代生物の皆さん。当日の呟きではフタバスズキリュウと言いましたが、本当はタラソメドンという子らしく、頸椎26個だっけ?もっとだっけ?胴体より首のほうが長い、陸上で暮らす我々からしてみるとちょっとバランスの悪いスタイルに見えます。間違えてしまい申し訳ないフタバちゃんは、当時学生だったスズキくんが化石を発見したのでその名を取ったらしいです。

 すごく驚いたのは、食べた魚に腹を食い破られた歴史的な相打ちの化石!A魚の口にはいましがた捕食したB魚の尾びれが覗いているのに、A魚の腹からB魚の頭ががばーっと飛び出しているのです。壮絶!この状態で化石になったなんて、奇跡的。遠い昔の海の中で起きた一瞬のできごとの生々しさを、化石からこれほど感じたのは初めてでした。

 あと、クラゲを捕食する亀の口だか食道だかが、それに対応した進化をしているっていうのは初めて知りました。猫の舌を拡大したみたいなトゲトゲで、クラゲの刺胞に対抗するそうです。ほかにも、人間に対しては致死的でも、シュモクザメにはばりばり食べられてしまうなんていう、毒を持った小型の魚類も。これは何というのか忘れたけれど、フグたちと一緒に模型が展示されていました。シュモクザメと言えば、サメでは珍しく集団行動をするのだそうです。そういえば映像なんかでもおひとりさまで悠々と泳ぐ彼を見たことがない気がする。

 ハンティングされるほうの護身術についても触れていて、面白かった。ヌタウナギみたいに粘液を出して捕食者を窒息させてしまうアグレッシブなやつから、リーフィーシードラゴンのように海藻に擬態して漂うやつまで、様々。

於:国立科学博物館

posted by Elie | MUSEUM REPORT | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
posted by スポンサードリンク | - | - | - |
コメント
コメントする










この記事のトラックバックURL
http://citychrom.jugem.jp/trackback/1417
トラックバック