「ブリッジ・オブ・スパイ」
2016.01.11 Monday
実はトム・ハンクスが好きなElieです。予告編に惹かれて観てきました。米ソが核爆弾やらの製造や保有を巡ってピリピリしていた時代、ブルックリンの弁護士ドノヴァン(トム)が両国の捕虜の解放のために奔走する物語。ドイツを東西に分断する壁が築かれた頃、「コードネームU.N.C.L.E.」とほぼ同時代、数年前?という感じでしょうか。歴史的・政治的に難しい社会情勢を背景としながら、描かれているのはひとりの男の不撓不屈の物語でした。
アベルが捕まったときやドノヴァンと初対面したときの動じない様子は、仕事人としての誇り高き精神を感じさせますが、始末されるかもしれないことに覚悟と諦めも何となく感じられ、少し悲しい出会いにも見えました。こんなところから始まったふたりの関係が、物語が進み、状況が変わり、そんな中でもドノヴァンがぶれることなく使命を、それも自分の信ずるところを揺らがせずに使命を果たそうとする姿に、それからほとんど友達にも近いような感じで打ち解けてゆくのに、アベルも表情は変えないけれど心を動かされたに違いないのですよね。真心は伝わる。彼がドノヴァンに語る昔の日々に登場する不屈の男が、時空を超えてリンクしてきます。
情報戦なので、派手なことは起きず、むしろ地味に進んでゆきます。が、クライマックスの引き渡しが行われるかどうかは、同じ時間を過ごしているかの如くでした。家に帰りたい人が帰れますようにと祈ってしまったほど。しかしこれがいくら政治的にうまくいっても、条件がクリアされて目的が達成されても、弁護士の仕事はここまで。どんなに心を痛めても、壁を越えようとして撃ち殺されてしまった人々まで救うことはできない。列車の中から悲惨な現実を目撃してしまう場面も、とても印象的でした。これの対になるシーンが終盤にも挿入されて、あ、なんかうまいなぁと。ちょっと救われた気持ちになってしまいました。
重すぎず、軽すぎず、でもちゃんと質量を感じる、あんなにいろんな風が吹き荒んで寒いのに、人の温かみが伝わります。心に残る映画にまたひとつ出会えました!あーほんと、観に行ってよかった!!もう一度くらい見てもいいなぁ〜
アベルが捕まったときやドノヴァンと初対面したときの動じない様子は、仕事人としての誇り高き精神を感じさせますが、始末されるかもしれないことに覚悟と諦めも何となく感じられ、少し悲しい出会いにも見えました。こんなところから始まったふたりの関係が、物語が進み、状況が変わり、そんな中でもドノヴァンがぶれることなく使命を、それも自分の信ずるところを揺らがせずに使命を果たそうとする姿に、それからほとんど友達にも近いような感じで打ち解けてゆくのに、アベルも表情は変えないけれど心を動かされたに違いないのですよね。真心は伝わる。彼がドノヴァンに語る昔の日々に登場する不屈の男が、時空を超えてリンクしてきます。
情報戦なので、派手なことは起きず、むしろ地味に進んでゆきます。が、クライマックスの引き渡しが行われるかどうかは、同じ時間を過ごしているかの如くでした。家に帰りたい人が帰れますようにと祈ってしまったほど。しかしこれがいくら政治的にうまくいっても、条件がクリアされて目的が達成されても、弁護士の仕事はここまで。どんなに心を痛めても、壁を越えようとして撃ち殺されてしまった人々まで救うことはできない。列車の中から悲惨な現実を目撃してしまう場面も、とても印象的でした。これの対になるシーンが終盤にも挿入されて、あ、なんかうまいなぁと。ちょっと救われた気持ちになってしまいました。
重すぎず、軽すぎず、でもちゃんと質量を感じる、あんなにいろんな風が吹き荒んで寒いのに、人の温かみが伝わります。心に残る映画にまたひとつ出会えました!あーほんと、観に行ってよかった!!もう一度くらい見てもいいなぁ〜