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SEKAI NO OWARI「炎と森のカーニバル in 2013」
 昨冬、富士急ハイランドで開催されたライブを収録したDVDです。今年のスターランド編に倣えば、ツリーランド編ということになるのでしょうか。

 舞台や映画を中心に綴ってきた当ブログに於いては異色の記事になりますが、最近久しぶりに音楽界から刺激を受けています。さる人に勧められて聴き始めたら、彼らの世界観・伝えようという心意気にすっかり心奪われてしまいました。録音したCD(レンタル)を夜毎日毎流し続け、歌詞カードと対比させながら聞くことはできておりませんが、子供が言葉を覚えるが如く歌詞を覚えてきて、カタコトで歌えるようになりました。CDに手を出す前は動画サイトから音だけ引っ張ってきていたので、その過程で見たMVにも刺激を受けました。ポップでキュートなセカオワメロディに対して、何とシュールなのでしょう。「RPG」の振付を覚えようと躍起になったり(笑)、突発的にライブチケットを買ったりして、今に至ります。

 世界観云々と言いますが、平たく言えば結構ちゅうに。ネット上で中二とか厨二とか表記されるあれの系統を含んでいます。たぶん、そんな風にぐるぐると考え込んでいたものが作品になっているからなのだと思いますが、「スノーマジックファンタジー」のように寓話的な、それこそ絵本にできそうな作品もあり、このDVDの後半でメンバーがお召しの衣装ともマッチしてくるところがあります。ボーカルの深瀬さんが度々口にするファンタジーという言葉を、作品を通して体現してしまった数少ない表現者なのかもしれません。

 とは言え、彼らの世界に喋る動物は後にも先にも登場しないと思います。それは現実世界との微妙な距離感を感じるから。遠いのではなく、近い方です。

 容赦なく描かれる永訣についても、深瀬さんが語るように、生と死を別物として考えることは出来ないという、忘れがちだけれど真理であるゆえだと思うのです。この考え方が出来るのは、かつて医師になろうとしていたから、彼の中でちゃんと生と死が生物学とか理論的に繋がっているからなのだと。

 もうひとつ彼の言葉で感じたこと。劣等感が成長に繋がるのは、このままじゃダメなのだ、こうありたい、という気持ちが馬力になるからなのだと思います。世界の終わりから始めようと一念発起して始めた彼のしなやかな強さは、誇っていい。私自身、気持ちが落ちこんだ時に彼らに出会ったので、何だか引っ張られた気もします。もう一歩、もうひと押し、あと一枚を突破したいという気持ちになったのを思い出します。

 上記2点(生と死、劣等感)とも、ニュースゼロでお話されていたことです。新譜発表に際して出演されたどの番組よりも、しっかり取材してくれたかなと感じています。(この番組とあとひとつくらい他ので、涙マークと反対側の頬に星マークを描いていたけれど、それの意味はなんだろう??)

 で、その新譜「炎と森のカーニバル」は、深夜の音楽番組で何度か聞きました。創作意図は当然別にあるはずなので、あくまで私が抱いたイメージですが、“僕”が招かれた世界が無に帰する条件というかルールみたいなものがあって、たぶん“僕”は禁を破って炎と森の素敵な世界を失ってしまう気がします。地上に出る前に後ろにいる妻を振り返ってしまったオルフェウスのように。でもきっと胸の内には、戻ってからの一歩目に繋がる光が灯っているのです。そういう、哀しみや愚かさと背中合わせで存在している希望のようなもの。

 徒然と書きすぎて全然DVDのことに触れていないので、最後に印象的だったことについて書いておきます。

 まず、セカオワをセカオワたらしめている世界観を支える演出がいい。装置、アニメーション、ウォータースクリーン、噴炎、照明…ひとつひとつを取ったらよくあることなのかもしれませんが、これらの曲との組み合わせがたぶん絶妙なバランスで和えられているのでしょう。「Death Disco」はこのライブ演出を見てから好きになった曲です。それから、後半のNakajinの衣装が似合いすぎのカッコよすぎの可愛すぎ。尻尾ふりふりだかお尻ふりふりだかわからないパフォーマンス(多分両方)もポップでキュートな以下略。他にも、客席にマイクを向けて、完璧に調教された素晴らしい合唱が聞かれると深瀬さんが“イイネ!”という、その声こそイイネ!!客席のみならず、ステージの人もみんなが一体になってライブを楽しんでいるのが感じられました。

 コメンタリーも再生しました。映画のDVDでもコメンタリー付きを見たことがありますが、それと比べてしまうとこちらはとてもグダグダで(笑)わざわざ収録したにしては情報が少ないような気もしてしまいました。メンバーの仲良しさはこれでもかと伝わります。

 実はこのDVD、自宅で再生した後日、某カラオケ店でプチ上映会を催したのです。音を扱うだけあり、導入されている装置の質が高いのでしょう。響き方が全然違うし、画面も大きいため、楽しさや興奮が倍増しました!
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