BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
好きなものは好き!

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「アメリカン・スナイパー」
 ふぉろわさんにお勧めいただいて見ました。まるっきりスルーしていたので、出会えてよかったです。実話ということも恥ずかしながら存ぜず…!知らないって罪だな…

 極限心理には詳しくないのだけど、すっごく丁寧に描かれていたと思います。泣きもせず怒りもせず錯乱もせず、ふとした日常から銃撃のさなかに引き戻されてしまうっていうあの演技、すごいです。

 仕事をしなくては、役割を果たさなくては、尽くしたい、っていうのもすごく真摯な気持ちだし、ここで家族と穏やかに行きたいっていうのも真実なのに、やっぱり確実に歪んでいってしまっていて、ふたつはぴったりはまらなくなって、破綻しそうになる。イーストウッド監督の作品を数見たわけではないけれど、こういう客観視点からえぐってくるのはズシンと響きます。

 戦争はひとを変えてしまう、と聞きますが、そのひとだけじゃなく、まわりも、そのまわりにも波及していってしまうのだなと。なんかうまく言えないや。
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「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」
 アイルランド原産のアニメーション映画。物語の題材も、アザラシ女房というアイルランドの神話だそうです。日本公開は昨夏。ふぉろわさんがとても気に入っていらしたのを見かけたときには既に遅く、すっかり見逃してしまったと残念に思っていたのですが、朝にふと調べたら、ひとつだけ上映しているところがあったのですよ!行けるところだったのでササッと行っちゃいました!

 そうしたらもう…なんだこれ…すごい衝撃を受けました………。セル画とも水彩画ともクレイアニメとも違う、私の知っているアニメーションではありませんでした。切り絵ともモザイクタイルともステンドグラス風ともちがう、でも光る部分やすきとおった部分にはガラスや鉱石が混じっていそうな、可愛らしいポストカードのようでもあり、美しくて立派な絵本のようでもあり、そんな大きなページをめくるような心地よさがありました。本当に、どの場面を切り取ってきても額縁に収めれば絵画になるし、小さくすればポストカード。すごく綺麗でした。

 誰かを思う気持ちのために、ひとも風も水も涙も海も全部の仕草や動きをしていて、それには愛がいっぱい詰まっている感じ。とってもやさしいのです。キャラクターへの眼差しに愛情があります。ベンもシアーシャも、息を飲む仕草がすごくかわいらしい。ハッ…っていう中に、アッていう小さな驚きと喜びと少しの恐怖の入り混じった声がするのね。兄妹の小競り合いのときのふくれっ面も愛らしくって。あとシアーシャが、後れ毛を耳にかける仕草がむちゃくちゃにかわいい!!

 小さな兄妹の絆も、お父さんとお母さん、お母さんが子供たちに向ける愛情、お父さんとおばあちゃんが子供たちのためを思ってしたつもりの決断、それがどう作用するかによってくるけれども、全部に愛があるのですね。ベンがお母さんの思い出を見るところや、お母さんが最後に大切なことを子供に伝えるところで、もう涙腺が決壊してしまいました。離れていてもあなたのことを思い続けるよっていうのとか、小さな双肩に未来が託されそれを自覚して立ち上がるのとか、小さな胸にいろんな思いをいっぱい詰め込んで頑張る姿に弱い…健気で泣けます…。

 この絵のテイストでアナ雪、合うかも。
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「ラ ラ ランド」
 公開前から楽しみにしていた、話題のミュージカル映画です。どうやらかなりたくさんのミュージカル映画の場面を盛り込んでいるらしく、好きな人にはそういうのを探すのでも楽しめそう。物語としては、男女のサクセスストーリーでした。

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「ヘブン・アンド・アース 天地英雄」
 日本ではなかなか露出の少ない?気のする姜文さんの出演作品。「さらば、復讐の狼たちよ」に続いてレンタルできる作品を見るのは、これがふたつめ。仏舎利を運ぶキャラバンを警護する道行きを描いた、ちょっとファンタジックな切り口のあるお話でした。

 どんな苦境に陥っても生き残ったり、かと思いきや目的地に達したらあっけなく倒れてしまったり、そんなでも、ひとを導く不思議な力ってあるのだろうなぁ。その力の前に散るひとと、力に踊らされるひとと、目撃するひとと、力そのものに触れるひとがいて。仏舎利の描かれ方がものすごくファンタジックで、歴史フィクション(?)の重みが一気にどっかいった感あったけれども、曹操やチャンではずんとした芝居と存在感で魅せていたチアンさんが、刀を振るって参戦するのを見られてよかったです。骨まで砕けそうな刀の使い方、特典映像にはその稽古風景が収録されていました。ヨロッとかしていてかわいい(笑)

 まん丸お目目のチアンさんとか、お耳の動くチアンさんとか、文珠といい感じになりそうでならないチアンさんとか、これでもかと男前なのに、ちょいちょい愛嬌を見せてくる人誑しな感じがいいなぁ。

 ヒロイン(存在感が弱くて残念)には、「画皮」や「処刑剣」でお馴染みになったヴィッキー・チャオさん。菅野美穂さんにすごく似ていて、多分骨格も似ているので声もそっくり。表情の作り方まで似て見えてきます。彼女が軽い返事をするときの「うん」っていうのがすごく好き。文珠の扮装がよく似合っていました。
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「さらば、復讐の狼たちよ」
 姜文さんと書いてチアン・ウェンさん。関羽に続き、レンタル可能な作品でかなり評判のいいこちらですが、本当に、本当に、チアンさんの「俺かっこいい」映画です。かっこよすぎて、初登場のカットから思わず声が出るレベル。チョウユンファさんとの酒の席での駆け引きは、動き回らないのにすごく見ごたえがあって、これもひとつの戦争なんだなという感じ。目に光が入らなくて怖いです!凄みが!ユンファさんとチアンさんの「スルース」なんかも面白そう。

 書記さんとのやりとりが軽妙で、対ユンファさんとは違った旨味が。殺すのも寝るのも同じことだろ?というくだりがたまらなく好きです。大人の男の、危ない橋を楽しく渡るやり方みたいな、そして状況的には添い寝だったのだろうなという感じながら、チャン(チアンさんの役名)なら本当に書記さんを抱いていても不思議はなさそう。それにしても、ゼロ距離でチアンさんの声を浴びたら、耳福すぎて失神してしまいそうです。鼓膜のみならず胸腔に響く声を肌で感じるのだから。書記さん場所代われ。

 躊躇いがどこにもないのですよね。生かす、殺す、が常にはっきりと色分けされていて、一刀でひとり、一撃でひとり、武器を使えば必ず誰かが倒れる。かすめるとか、半殺しとか、そういうのがなかったような。何回かチャンが銃を連射する場面があるのだけど、容赦のなさがこれまたかっこいいのだ。あのご時世を生き抜く覚悟って、あのくらいは当然だったのかもしれないけれど。

 歴史のこととか、難しいところはあったけれど、コミカルなテイストの場面もあったりして、なによりチアンさんが男前で、よかったです。したたかに遊びながら生きる男たちの、知略を巡らしてする綱渡りと駆け引き、山賊にはかっこうのあそびなのかな。野山で笛で伝達しながら戦うところが、立ち回りではいちばん面白かった。
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「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」
 ティム・バートン監督の最新作、不思議な力を持った子供たちがタイムループの中で守られながら暮らしているのに、ひとりの少年が祖父を通して出会い、邪悪な能力者に立ち向かう過程で自分の出自と秘められたる真実を見つけてゆくお話です。

 キャラクターの不思議さからして監督のテイストを感じるのはもちろんのこと、予告編にもある沈没船での一連の月明かりみたいなロマンチシズムや、遊園地でホローをやっつける作戦に散りばめられた遊び心も(ホローを可視化する手段とか、骸骨たちが生前のままに愉快に暴れまわるところなど)、待ってました!という感じでした。

 本作みたいな、全然違う個性のひとたちが、銘々の特技を活かせる役割を見つけてひとつの働きをするというのに最近すごく涙腺を刺激されやすくて、沈没船を発進させるところで泣いてしまいました。「X-MEN」とか「ローグ・ワン」とかでも見られるように、チームプレイで大爆発が起きて、ヴィランがヨロッとかすると、いいぞ!いいぞお前たち…!愛してるぞ…!!っていう気持ちになってしまってもうだめです。感動。

 あと好きな感覚として、たとえば当時の姿を保存されている遺産の前に立ったときに、自分のいなかった時代に同じようにそこにあったことや、自分の踏んでいる地面を同じように踏んでいる知らない人がいたことや、そのひとが何十年後何百年後に自分の遺伝子に関わる人だったらとか空想すると、たまらなくドキドキしてくるあれ。実際に見ることは叶わないけれど、思いを馳せることで時間を遡る想像をするのは楽しいです。そういうので、じいじと孫が時を超えて邂逅するのが感慨深くて、実際のところすごく奇妙だろうけれど、ちょっと体験してみたいな〜なんてね。
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「ドクター・ストレンジ」IMAX3D
 初めに書いておきます。ネタバレです。

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「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」鑑賞三回目(MX4D)
 いまのところ、本作のノベライズは英語版しかなくて歯がゆい思いをしていたのですが、個人的に抜粋翻訳をされている方のページを読んだら、もう一度見たい気持ちが募って気が変になりそうだったので、奮発しました。MX4Dは「キングスマン」ぶり。広大な飛行系で体験すると威力あるだろうなと思っていたので、楽しかったです。尻や背中のぼこぼこはなくてもいいけれど、チアルートにのされたと思えばおいしいもの(笑)。足元の感覚で今回すごく臨場感を味わったのが、イードゥーでジンが吹き飛ばされてあわやというとき。足元に風が通った気がしてひやっとした気がしたのです。錯覚な気も大いにしますがw

 ソウの「これから長い旅になるぞ」〜タイトルロゴの流れで早くも感無量だった三杯目、通称ローグスリーですが、やっぱりベイズとチアルートが大好きすぎて彼らに注目してしまうのであります。
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「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」鑑賞二回目
 気に入ったので、おかわりしてきました!前回見てからというもの、ベイズとチアルートを贔屓にしていて、とにかく彼らに会いたいがためという感じでしたが、もちろん他の面々への愛着もあります。

 K2が「殴ってすみませんキャシアン」と言うところ、キャシアンは(こいつ図に乗りやがってあとでスクラップにしてやる)って一瞬でも考えていたかもしれないけれど、こう言われたときのチェって感じとか、K2が最後の仕事をしたときの形振り構わぬ絶叫とかを見ていると、大切なパートナーだったのだなと思われてきます。スパイとして身を立ててきたキャシアンにとって、ジンが現れてローグワンとしての任務に身を投じるまでは、もしかしたら
唯一信じられるキャラクターだったかもしれないなと。プログラムとはいえ、自分の計算より先を行くこともあるでしょうし、歯に衣着せぬ物言いが他のドロイドと違ってユーモラスだし(歯はないけど)、あとやはり情が移ると思うし。K2が倒れるところは、キャシアンの心中を思うといつも涙を禁じえません。


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「スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」
 あけましておめでとうございます。年明け一本目の映画は、ワウワウで放送していたEP7です。公開当時には見に行かなかった本作でしたが、これは大画面で可愛らしいBB8のお蜜柑みを堪能する作品だったかもしれない。予想に反して、この子R2-D2より声が低めでした。首の可動域が広いので、R2よりもしぐさでの感情表現が豊かです。R2より幼い印象を受けたのは、ポーに会えずうなだれてしまったり、盛んにキョロキョロしたりするしぐさのためなのかなぁ。どの瞬間も可愛いのですが、最高にキュンとしたのは、網袋に入れられた状態でピロ?ってレイを振り返ったときの姿。ネットに入ったお蜜柑み半端なかった。きゅん。

 中二病的な存在として名高い(?)カイロ・レンはソロとレイアのご子息だということですが、見落としていなければ、レイの家族については明言されていなかったような。ベイダー卿の子孫がルークとレイアであったように、その縮図的なカイロ・レンとレイの関係なのかな、なんて想像していましたが本当のところはどうなんだろう?レイのあの強力なフォースの根源とか、驚異的な順応性の高さとか(彼女ならどの銀河でも逞しく生き抜けそう)、彼女の出自も気になるところ。

 ローグワンのラストシーンを見てからですと、あの物語の中で繋いだ希望が4、5、6と繋がってきての世界なんだよなぁって思って、またジーンときますね。

 「I love you.」「I know.」の名会話を生んだカップルの「いい思い出もあっただろ(うろ覚え)」「そこそこね」って会話がこれまたいい。婚姻関係にあろうとなかろうと、彼らが共有したものの密度をそれとなく醸し出していて。
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