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舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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「P.S. アイラヴユー」
 朝が来て、また朝が来て、最愛の人の温もりがベッドから枕から消えていくのを感じながら、また次の朝を迎える。既に居ない人からの手紙に、ホリーや友人たち同様しんみりとした気持ちを抱えながら、それとは正反対に屈託なく笑うジェリーの陽気さに励まされ、ぐっと顎を引いて、靴を履いて、息をするのです。自身亡き後までもホリーを気遣うジェリーの大きな愛情が全編を包み込んでいるような、ゆるやかな安堵感の漂う印象でした。ユーモアに満ちた会話も面白かったし、二人のアパートや洒落たファッションも良かったし、アイルランドの木々の緑も、“あなたがジェリーの…”とホリーを見て涙ぐむ人々の優しい気持ちも綺麗だったけれど、私にとってはジェリーの深い愛情に尽きます。

 海外版予告編から爆笑していたサスペンダーダンスにはやはり爆笑。ホリーが新しい道を見出してゆくきっかけになるパーツがそこにあったのも良かったですね。コミカルな味付けも、作品全体の色合いを温かいものにしていると思います。

 期待していたGerryのジェリー(笑)もとっても素敵でした。機嫌を損ねたホリー相手に必死に捲くし立てるのも、彼女の記憶の中のジェリーが出掛けに靴を忘れそうになるのも、ギターを奏でながら歌を口ずさむのも…。大切な人に向ける笑顔がとても輝いていたし、少年のようにくるくる変わる表情はチャーミング。一方で、ホリーを抱く腕は逞しく、彼女に接吻したがる唇は、映画雑誌諸誌が‘この秋もっともおいしそうな俳優’なんてデニース風のお題目で特集を組みそうなセクシーさ。「Dear フランキー」のように、静かに確実に時が流れていく淡々とした感じを持ちながら、核となる部分にGerryの目の色をしたジェリーが存在することが全体を引き締め、凄くいとおしい気持ちにさせると言うか。

 気落ちした時に、大丈夫だよと優しく髪を撫でてもらえる、そんな雰囲気の作品に出会えました。
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「幸せの1ページ」
 首を長くして公開を待っていた作品のひとつです。先月、偶然にも原作本を発見して読んでいましたので、例によって‘観光客に関するここがこう違っていた’とか‘椰子の実いかだのエピソードがない’とか、本を軸にした見方になってしまいましたが、とても素直で明るい作品でした。本と映画の大きな違いは、描かれる視点です。少女か作家か。原作本はニムの視点に特化した物語だったので、本作がニムの生活もしっかり切り取りながらアレクサンドラの視点にも重きを置いた作りになっていたのは面白かったです。一生懸命、寧ろ必死なのだけれど、どこか滑稽で常軌を逸したように見えてしまうアレクサンドラ。彼女を見ていると、本当の冒険は始めの一歩、何かを成さんとする過程も、必ずしも恰好良くできなくても構わないという励ましにも見えたのです。奴隷同然でラクダに乗せられたり、棒に両手足を括りつけられたアレックスの姿が少し惨めなものであったように…。
 本で語られたのがニムの物語なら、映画で語られたのはアレクサンドラの物語。いずれも、今回の冒険を通して初めてGerry以外の人間(少女にとってはジャックであり、作家にとってはアレックスである)と触れ合うのですけれど、どちらにしても同様にエピローグへの運びが弱かったように思います。が、それでも十二分に面白かったですね。セルキーやフレッドやガリレオなど、動物たちに対する眼差しが優しくて、思わず笑ってしまうような人間くさい仕草も随所にあって、とても和みました。エンドロールの紙絵のようなアニメーションも、温かくて好きです。

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ニムたん、日本はこちらです。
 楽しみにしていたのに結局公開がなかった「Beowulf & Grendel」のことを思うと、心配が募る「Nim's Island」。海の向こうでは4月4日から公開が始まるようですが、こちらではどうなるでしょうね。ニム役のアビゲイルちゃんは何度見ても生き生きしていて可愛いし、パパはイグアナの名前を間違えているし(笑)、動物たちも表情豊かで早くも撮影の舞台裏が気になります。また、ニムが海を泳ぐ姿は「七つの海のティコ」を想起させて、新しい予告編を観るとますます期待が高まります!

 でもこの新予告編、Gerryの登場回数が少なくて物足りない…

 そんなときはMasayoさまのところでご紹介されていた予告編(ttp://www.comingsoon.net/films.php?id=20470)です!!(Masayoさま、ありがとうございました)飛行機酔いしたアレックス、じゃあその女の子を助けに行こうじゃないかとクールに決めるアレックス、そして「Dear フランキー」を思い出すパパの顔をしたGerry。恰好良くて、ちょっとコミカルで、優しくて、勇ましい、そんなGerryの色々な表情が凝縮された作品になっていそうな予感がします。早く日本にも上陸して欲しい!
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日本公開?未公開?
 Gerryが出演する新作映画の情報を求めて彷徨っていたら、とても素敵な作品を見つけました。その名も「Nim's Island」。出来たばかりらしい公式サイトで早速予告編を見ました。溌剌とした愉快なお話という印象で、日本公開が未定ながら早くもスクリーンで観る日を夢見ております。

 「リトル・ミス・サンシャイン」で観て以来、私の知る限りの子役の中でも抜群にキュートだと思っているアビゲイル・ブレスリン嬢が主演、知的で強い女性と言うイメージが強いジョディ・フォスターが意外なほどのコメディエンヌぶりを発揮しています。そして我が大本命・Gerryも調子の良さそうな、ウェスタン風(?)のラフなお召し物で生き生きと役を演じておられるようでした。あ〜〜〜早く観たい!!例え日本公開がなくDVD化がなくても(しかしそれは極めて望ましくない!)、こんなに楽しそうな作品なら「Attila」の時のような行動に出てしまいそうです。

 日本公開が決定しているような雰囲気の(詳細な調査は怠っております)「P.S. I Love You」は、不得手なテーマのようだったので正直な所あまり乗り気ではなかったのですが、予告編を見たらGerryのサスペンダーダンス(!!?)に大爆笑してしまい、是非スクリーンで見てみたくなりました。たおやかさとはやや縁遠そうな印象を勝手に抱いている女優・ヒラリー・スワンクとの共演作ですが、予告編での笑顔が魅力的だったので、私の勝手な印象を打ち砕いてくれるのではないかと言う期待も込めて、観たい作品に仲間入りです。
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「300 <スリーハンドレッド>」
 研ぎ澄まされた槍や、鍛え抜かれた咬筋と牙の力や、力任せに振り下ろされる剣や、雨と降り注ぐ矢に、刺し貫かれ斬り伏せられる。自分の靴擦れとか筋肉痛なんて、大した事ではないのだと思います。想像だに出来ない、スパルタという国家の厳しい淘汰の現実・肉が裂け血がほとぶ時の苦痛。そんな世界で生きて散っていった300人の、強靭な精神と肉体の乱舞を目撃してしまった衝撃は、首が吹っ飛ぶ(切断面が見える…!)ショックさえもかき消して余りあるものでした。

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今いずこ? -Gerry徒然-
 日本での新作公開がないと、こうも静かなものなのでしょうか。他でもないGerryのことです。

 勿論、常にホットな気持ちを抱いていらっしゃる方は多いでしょうし、今Gerryがいずこにおわすのか予測できる方もいらっしゃるでしょう。けれど、今の私の心は錬金術師を追って見たこともなければ其の土を踏んだことも無い大阪は梅田に飛んでいっていますから、ちょっとGerry(のみならず海外の)情報に疎くなっているのです。

 そんな折に、Masayo様のブログに見事な孟宗竹林が出来上がっていました。「天使と悪魔」(ダン・ブラウン 著)のカメルレンゴ(前教皇侍従のカルロ・ヴェントレスカ氏)役をGerryが演じたら…?それはもう素晴らしく美しいカメルレンゴになるでしょう!主演俳優すら交渉中のようですが、実現したらとっても素敵ですね!

 丁度、昨年の今頃に感想を書いていた「Please!」というネット配信のショートムービーがありましたが、ページが変わったのか無くなったのか、拙宅からは行けなくなってしまいました。でもラッキーなことに、YouTubeで見つかりましたので再度ご紹介しますね。
Please!
私の感想はこちらです。ご参考までに。

 Gerryの出演作、何か公開されないのかな〜と思っていたら、初夏にありますね!でも「Beowulf & Grendel」より先に「300」が来るのですね。どちらかと言えば「B&G」の方への期待が大きかったので、正直に申し上げてちょっと残念。「Butterfly on a Wheel」(完成)、「P.S., I Love You」(post-production…撮影中/製作中?ヒラリー・スワンクに怪我させてしまったけれど大したこと無くて良かった〜という出来事があったようですね)、「Therese Raquin」(pre-production…製作前段階?)、「Priest」(pre-production…こちらは交渉中?)、と今後は色々な作品に出会えそうなので、気長に待つことに致します。ところで、「Burns」はどこへ行ってしまったの??(情報元:IMDb

 最近はGB.net様にもご無沙汰してしまっているし、何より英語から離れている期間が長過ぎたので、仕様の変化について行けません…じっくり回る時間も取れないし…。何よりショックだったのは、Gerry沼が底なし沼より深かった頃に聞き取れた英語が全く聞き取れなくなっていたこと。。“衰え”を顕著に感じて青くなった瞬間でした。そんな時は、GBJP様なるファンサイトに救いの手を求めます。ニホンゴ、落ち着く…(笑)
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「トゥームレイダー2」其の弐
 地上波を録画し、Gerry出演シーンを中心に副音声(勿論、字幕は御座いません)に切り替えて鑑賞しました。何を言っているのかさっぱり解らないのは、トレジャーハンティングに関わる地名やらの日本語でも耳慣れない言葉が多く含まれていたからではないかしら、と自分の英語力には触れずに弁解しておきます(笑)。

 「Dear フランキー」の前の作品のようですが、服装から髪型から、全く偽父さんと同じ。でもテリーは牢屋に入れられるほどの危ない男で、ララの仲間も、いくら敵方の情報に通じているとは言え彼に助力を願うのだけは止めた方が…と一度は止めるほど。現れたのは筋骨隆々とした大男(?!)、Gerry・・おっとテリー。偽父さんとの演じ分けが凄い。目付き、仕草…台詞の言い方。。演じる人物が違えば、俳優が同じでも違う味わいとか雰囲気とか、当たり前のように醸すとは思うのですが、如何にも悪人のようなこの佇まいといい、フェロモンの量(笑)といい、偽父さんのどこかストイックな存在とは全く違うのですよ。何を言っているのか解らなかったのは悔しいですが、そんな演じ分けの巧みさを見ることが出来ただけでも満足を覚えてしまう、このファン心理の恐ろしいこと!彼の最期も、生命誕生の地と言うか、そういう秘密めいた空間で葬られたというのは、まぁ良かったなぁと思うのです。路上でのたれ死ぬよりも、キアランが演じたあの悪者(役名を忘れてしまいました)のように酸の泉で溶けてしまうよりも、安らかな感じがするからです。

 やはり、内容的には漫画ですけれどね。ノア・テイラーのドレッドヘアには笑いました。案外似合っています。
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「Please!」
 これはGerryが‘Gerry Butler’の名で主演している15分ほどの短編です。こちらで見ることが出来ますよ。
 英語なので何を言っているのかは勿論解らないし、更に悪い事には訛りが強い…しかし幼い時分にピングーで鍛えたためもあってか、何となく大筋はわかるのです。「Attila」でも同じ状況でした。今回はちゃんと粗筋も読んだし(But 英語)…とは言えどこまで理解できているのか不安は残りますが。。1999年にメルボルン国際映画賞や英国アカデミー賞を受賞しているようですから、その位前の作品と言うことになるのでしょうか。

粗筋
 若く意欲的な小説家のピーター・ダン(Gerry Butler)は、悲劇的な間違いを犯した。妻と娘が、自分が文学界で注目されるようになるまで待っていてくれると信じていたのだ。紙面での評判が良ければ幸いだが、其れは未だ虚構に過ぎなかった。ピーターは有意義な会話もなしに薄汚れた部屋に住み、ジレンマを(自分の知り得る最も有効な方法で)解消しようと我武者羅になっている。ひねりのある純粋なドラマである。

 和訳があっているのか自信はありませんが、こういうお話です。
 短いけれど、心に響くものがありました。
 確かに有意義な会話も無く、うら寂しい住処。“誰か僕に話して!Please!”と叫ぶ。
 自分の狙いは巧く行かない、いっそ死して皆の注視を仰ぐか?拳銃に一つだけ弾丸を込め、装填し…しかし何度引き金を引いても誰が引いても、そのロシアンルーレットは外ればかり。半ば虚脱状態にも近いピーターの叫びは(“Please!”)、本当に辛いものがありました。奥様ともあまり雰囲気は良くなさそうですし、編集長と思しき人も空回る作家にうんざりと言った感じ。
 そんな彼が娘を連れて町を歩く。娘を車中に待たせておいて直ぐ外の公衆電話から友人に電話をかける。“元気にしていたか?あぁ、ピーターだよ”
 娘はピーターが持ち歩いている拳銃に気付き、弾丸が一つだけ込められていることなど知らずに遊び始めてしまいます。ここからかなりハラハラしました。撃鉄をカチャカチャやって、弾が飛び出してくるあの穴を覗き込むのですよ。もう心臓が飛び出しそうでした。彼女は一度引き金を引き、カチャッという空っぽの音を聞いて悪戯っぽく笑います。ピーターが受話器を置くか置かぬかの瞬間、娘が二度目の引き金を引きます……その後ピーターは何を感じたのでしょう…“誰か助けてくれ!Please…!”?

 鑑賞後感は、決して良いものではありませんでしたがこう言う、徒然と書き連ねたような、散文詩のような、フェイドアウトしていく感情を描いたものは好きです。
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重い腰を上げる
 最近ようやく、大好きな方に文をしたためようと思い始めました。大好きな方とは?其れを聞くなんて野暮ってものです。笑。

 another hour with Hollywood stars and movies様を読み、GB.net様のファンレターを書くに当たっての注意を読み……後者のページ、結構読み応えありましたよ。英語には堪能でないものですから。。此処で自分用に(笑)軽く訳しておこうと思います。厳密な和訳ではなく寧ろ適当な部分が大きいので、読まれる方はあくまで参考程度に留めておいて下さいね。

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posted by Elie | GERARD BUTLER | - | - |
「Attila」
 US版DVDにて、英語がどうしたァ!!という心意気で鑑賞。凄く良かったです。とても丁寧に、細部まで拘って作られた印象を受けました。歴史的背景など、予備知識があれば尚一層楽しめる事請け合いでしょう。スペクタクルあり、ロマンスあり、それでも長さを感じさせない作品でした。メイキング映像にある熱い現場の雰囲気も感じられて、とても楽しかったです。
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posted by Elie | GERARD BUTLER | - | - |