BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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since 2005.Feb
「Starter for 10」
 海外盤しか販売されていないけれど、マカヴォイさんの可愛さがすさまじいと聞きつけ、買いました。再生方式が非対応だったので、デッキも買い換えました。

 もうね、女の子とキスして「っしゃーー!」ってなっとるのが可愛すぎました。地元の友達とじゃれ合ったり、マフラーしっかり巻いて教科書抱っこしてキャンパスを歩いていたり、失敗して道に迷ったり、なんかもうすべての反応が瑞々しすぎて、奇跡を目撃したような気持ちでいます。どの作品を観ても、びっくりするくらい表情やお芝居の幅が広いマカヴォイさん、本作も表情の変化を堪能できるやつで、なにやらやばい煙(?)を吸ったあとの目の周りが赤く腫れて涙目で、ちょっとらりった感じなのとか、そのときに喉から上げる笑い声とか、そういう狂気すら孕んだやつから、レベッカに許しを乞うときに徐々に眦に浮かぶ涙のうっすらした反映とか…ピュアの極みみたいなお顔も見せてくれるの。たぶんブライアン(マカヴォイさん)は二枚目っていう設定じゃないと思うのに、ふたりの美人の間で揺れるの贅沢だなーいいなーなんて思いながら見ていました(笑)。最初からくちづけしようというのではなく額を寄せ合って手元を覗き込んでいたところからの、くいと覗き込む形でチュッとするの、可愛かった…。カラフルな変化を見せるマカヴォイさんに、ますます夢中です。

 こういう青春もの(?)、「street dance」(リチャード・ウィンザーが出演しているあれ)もそうだったけれど、いろいろな気持ちに翻弄されながらも何かに打ち込もうとする姿って、きらきらして魅力的です。いいなぁ。漠然とですが、自分も頑張ろうという気になってきます。

 キラキラな中でも特に強烈だったのは、きっちり撫でつけた髪を輝かせたベネさんことベネディクト・カンバーバッチ。けったいなことをするわけではないのに、その出で立ちでそこにおわすだけで、ちょっとクスッと笑えるのです。神経質で、こだわりが強くて、いいかっこしいな感じのキャラクター。いざ出陣というときにスローモーションになるのおっかしいし、そこでベネさんったら髪を撫でつけるのだもの、笑うでしょ。

 学生クイズ王選手権がひとつの舞台になっており、問題の正解が必ずしも人生の上ではそうではないよ、直球で求まる解ばかりじゃないよ、公式が当てはまることのほうが稀だよ、というようなメッセージがありそうですが、とにもかくにもマカヴォイさんとベネさんが素敵でございました。

 マカヴォイさんの最新作は「Split」、20余人の人格を演じ分ける役だそうなので、彼の化けっぷりを心行くまで堪能できそう。日本でも劇場公開してほしいです。ベネさんは年明けにマーベル作品「ドクター・ストレンジ」が控えています。先日映画館に行ったときに予告編を見たのですが、これは3Dで観たい!
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「ウォンテッド」
 久しぶりにマカヴォイさん出演作を鑑賞!ずっと気になっていた、アンジーとの共演作です。現状に辟易している男が、ひょんなことから殺し屋として教育され、生き生きしてくるお話。机の前に座るだけのために出勤しているような感じのウェスリー(マカヴォイさん)、嫌みな上司、調子のいい同僚、セfレみたいな恋人。ぼんやりした、特に面白くもない生活だったであろうところから、物語は急展開。いつものスーパーで突然目の前に現れた初対面の女性から自分の父親、生後七日で自分のもとから姿を消した父親のことを聞かされて……あれよあれよという間にすさまじい銃撃戦からのカーチェイス!この展開から、明かされるウェスリーの父親についての事実から、まったく荒唐無稽なのにすっかり引き込まれてしまいました。漫画原作だから何でもありな部分もありましょうが、車ってこんな動きできるの?!というアクションを畳みかけられて、もう目をぱちくり。速度を落とすことなく思い切りハンドルを切って縮み上がったウェスリーを助手席に回収したり、並走車を横合いから飛び越えて天井から撃殺したり、消える魔球に並ぶテクニックと言えるでしょうか、曲がる弾道を実演したり、実車にこだわったというだけあって迫力も説得力もあって、ピタゴラスイッチを見ているかのような驚きと感動を覚えます。

 しかもアンジーはすごくカッコいいし、その隣に“いたって普通”のマカヴォイさんが座ってあわあわしているし、だからどこかで彼に感情移入して、自分がこんなことに巻き込まれたらどうしようなどと考えてしまったのかもしれません。意気地のない序盤から、父の影を追うように殺し屋として成長してゆく、コントラストっていうかグラデーションがとにかくすごいので、アクションで度肝を抜かれてからもずっと目を離すことができませんでした。機織り機の中を素早く動いている部品をつかみ取るのに集中を高めるときや、クロスと対峙したとき、ある種の極限状態でまわりがしんとする中、研ぎ澄まされた顔つきになる場面では、その青い目に吸い込まれそうになります。磨いてきた殺人能力と真実を知らされなかったために、終盤はウェスリーにとっては望まない展開だったかも知れないけれど、着地点だけ見たら望んだ変化をしたことになるのか。指名手配の貼紙によくウォンテッドって書くけれど、それのほかにも、ウェスリーの望み的な意味合いがありそうだなと思いました。それにしても最後のあの表情、かっこよすぎやしませんか。ずるい(笑)。

 以降ネタバレですが、この殺しに来ていたとばかり思っていたけれど本当は守ろうとしていた、というのと、最終的にその人と同じ生き方をするというの、どこかで見たことがある気がしているけれど思い出せません。ウェスリーが住まいから出てきたときに、クロスの潜んでる窓辺がある建物が映るので、彼が物語の終盤になってようやく知ることになる真実が、序盤で示唆されているのですね。ずっと近くにいるよ、ということが。危ないところに住んでるなって思っていたら、oh papa……

 スーパーマーケットでの銃撃戦で、フォックス(アンジー)が眉間にしわを寄せているのが新鮮でした。いつも涼しい顔している気がしていたから。こんなふうに性差を越えた高い能力と、割り切った性格のためか、あまり女性らしいかわいらしさとかは見えないのだけれど、動転したウェスリーを通してあげるときの体の寄せ方とか、そのときの表情とか、とても凄腕の殺し屋には見えないくらいかわいかった!壮絶な人生を歩んできたフォックスの最後の行動は、あぁそうきたかと思ったけれど、彼女の信念とかを鑑みれば納得の選択。技をうまく印象的に見せていて、芸術的にも見えてしまったのでした。最期の瞬間まで浮かべている微笑みが、彼女の覚悟の大きさとか、積んできたものの重さを語っているような気がします。

 エンドロールでびっくりしたのが、音楽担当がダニー・エルフマンだったこと。主題歌のビートの効いた感じや、『Love Runs Out』(OneRepublicの曲)を思い出すボーカルが、これまでに聞いたことのあるエルフマンの曲とは結びつかなくて、でもひとつこれは間違いなく彼っぽい旋律だと思うものがあって納得もしたのですが、いやぁ驚いた。こんなにかっこいい曲も作るのですね!
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「ラストキング・オブ・スコットランド」
 ウガンダの独裁者アミンの姿を、彼の主治医(架空の人物)の目を通して描いた物語。マカヴォイさんはアミンの主治医ニコラス・ギャリガンを演じています。白衣もお似合い。仕事はしっかりこなすけれど堅物ではなく、遊ぶ姿はけっこう軽薄な感じ。こういう一瞬にかけて生きている顔をすると、すごく輝きを増す気がします。いけないことしてても、ちょっぴりやんちゃとかイタズラで済まされてしまいそうなところがマカヴォイさんたら、ずるいんだから(笑)。

 アミンが実際にどういう人物だったかわからないけど、友達にしたら鬱陶しいな〜という描かれ方でした。別に生き方を見失っているわけでもなさそうなのに自分にとって手元に置いておきたいお気に入りをとどめ置くためなら導く者を気取って手段を選ばないところが、ギャリガンの言葉を借りると子供じみているのかなと。そいつに捕まって、知らないまま過ごすはずだった一種の狂気の世界で生きねばならなくなるギャリガンの中でも、目覚める予定のなかったしたたかさなんかが生まれていたのかもしれないな。

 ちょっと足を踏み出す方向を間違えたら命も危ぶまれる世界で、マカヴォイさんの両極の表情を見ることができました。人づてに自分を貶める名を聞いた瞬間の強い目がね、ほとんど獣のようですんごかったわけです……!!と思いきや、一瞬理解できないことを言われて「?!」と相手を見上げる目の透明さとか。「ザ・セル」を思い出させる最終局面の場面が痛々しくて、正視するに耐えないけれども、どういう局面にあってもギャリガンは高潔で美しいのでした。汚泥の中でも輝きを保ち続けるガラスみたいに。あの瞬間まで、逃げようとしてきたギャリガンが耐え難い苦痛のさなかにまっすぐに自分を見つめてきて、アミンは怯んだようにも見えました。

 ところで、スラックスの下にパンツを履かないのですか?重ねて用意しておいてそのまま履いちゃうの?と疑問に思わずにはいられない大サービスのお着替えシーンもございます。
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「ジェイン・オースティン 秘められた恋」
 第二次マカヴォイ熱に浮かされております。やや時代物衣装と、「ペネロピ」の彼とはまた違った王子様な彼が大変良いとフォロワーさんにお勧めいただいたこちら、実は第一次の熱波到来の折に教えていただいていたのですが、現在の行動範囲でレンタルがないためこれを機に購入しました。

 買ってよかったです。素敵なお話でした!これに描かれたジェインの経験から、あの「高慢と偏見」が生まれるというだけに、とてもくすぐられました。駈け落ちするふたりを見ながら、幸せになってくれよ〜と願いつつ、彼女が紡ぎだすことになる物語とある種相反する現実世界っていう対比が切なくて、そこが美味しい。選ばなかった選択の先にはどういう未来があったのか、たぶんそれは最後に再会したふたりともの脳裡をかすめたことだったのではないかしら。

 映画の尺なので、第一印象のあまり芳しくないところから恋愛への発展を見せる展開は、「高慢と偏見」の緻密で緩徐な変化を念頭に置いてしまうとやや性急でしたが、それくらいは問題ではありません。だって各所で萌えるのに忙しいのだもの(笑)。初めてまともに言葉を交わす図書館のシーンで、あの時代の年頃の男女の間にあるべき内容のことを話していないのは、この先を危なく予感させました。クリケットの場面では、お互いの活気ある一面を見て、ちょっと見方が変わったかな?というの(すっぽんぽんで友達と川遊びに興じる後姿が映りますw)。それから、ジェインが舞踏会で彼を探す姿(本当は抱き合ってしまいたいところかもしれないのに、情熱を押し隠すように淡々と会話するの、ロマンチック)や、人生を左右する旅に出る決断(駆け落ち)をするとき、ルフロイが「僕を愛してる?」と気持ちを確認するくだりで、消えたと思っていた愛に触れて心が震えてるの、いっそうきれいでした。アン・ハサウェイは「プリティプリンセス」で初めて見たのだけど、すっごく洗練されて美しくチャーミングになられたように思います。田舎にこんな垢抜けて知的な女のひとがいたら、放蕩者のふりした都会っ子が惚れてしまうのも、無理はないでしょう。はぁうつくしい( ; ; )

 愛に身を投げ出すのって、すごく突飛なようであっても、これ以上に説得力があるものがないというか、強くて、強いのと同じだけ脆いな、と感じました。

 で、言わずにはいられない本作のkawaiiポイント。

 ジェインが会食に訪ねて来たときのルフロイのはしゃぎよう。階段を下りるのに手すりを滑り降りて、おじさんに「落ち着け」と言われるほどです。もうひとつは同じ夜(だったかな)、就寝のためにろうそくの明かりを頼りに階段を上り、廊下で別れるシークエンス。恋人たちの会話の中で、ルフロイが「I'm yours!」って言うのです。You're mine!じゃなくてよ!そしていったん別れて画面から消えたのを、「ジェイン」って戻ってきて、なになに名残惜しくまた接吻するのかな?(*´艸`*)と思いきや、息のかかる距離で「おやすみ」なのです。もうーーーーー(大の字)

 それから、上に少し書いた舞踏会のくだりは、登場の仕方がこれまたニクイものでした。もしかして彼、来ていないのかな、、とジェインも我々も諦めかけたところにスッと現れるのですから。もうーーーーー(大の字)

 これいいな、と思ったのは、クリケットの地面に差した棒(?)越しとか、格子越しとか、物越しにマカヴォイさんの表情を捉えようとするカメラワーク。美しい瞳の表情がいっそうきらきらと引き立つのです。

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「X-MEN アポカリプス」
 きっかけはなんだっただろう?マーベル作品群に、どこから入ったらよいかわからずに二の足を踏んでいたところ、「キングスマン」と同じ監督だよと教えていただいたFastClassが始まりだったはずです。エリックとチャールズと、彼らを取り巻くミュータントたちが力を合わせて強大な敵に立ち向かってゆこうとする姿と、エリックとチャールズと、マジックショーのようなスペクタクルと、エリックとチャールズに魅了されてしまい、続けざまにFuturePastを見ながら、最新作は絶対に映画館で見ようと決めたのでした。


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「ビトレイヤー」
 マカヴォイさんとマークが共演したクライムアクション映画。刑事が追う犯罪者と、その犯罪者の息子を殺した犯人が同一であることが判明し、最初は敵対関係にあった追う者と追われる者が結託します。主軸となっている事件の説明や、以前の顛末をくどくど説明しないで、登場人物の言動から明かされるのみで展開してゆくのがよかったです。

 「トランス」のマカヴォイさんと本作の彼が似て見えてしまったのですが、どちらも刑事役でしたっけ。いずれにしても痛みに呻く演技と、どんでん返しで変貌する演技がすごく好きです。綺麗なのに汗臭いとか汚れているとか、精神バランスの危うい役とか、とても惹きつけられてしまう役者さんだなと思うのであります。

 対する犯罪者役はマーク・ストロング。思い詰めた顔、何かを成し遂げようと腹を括ったような顔をするのが最高に好きです。黒い社会に生きて、そういう孤高の男を醸すのと、息子を失った父親の姿が纏う空気感のギャップがすごすぎました。

 このふたりが追う追われるの関係だったのが、マーク演じるジェイコブ・スターンウッドが助太刀する形になって束の間共闘するようになります。まさか戻ってくるとは思わない展開でくるりと踵を返し、当然の顔して戻ってきて「go now!」とか声荒げて逃がそうとしてくれる。マカヴォイさんの襟を後ろからひっつかんで、腕ずくで早く行けと促すのも。本当に束の間、利害が一致していた間だけの関係が大変美味しゅうございました。

 明るすぎるくらいの都市の夜景が何度も映ることの意味はあるのかしら?スターンウッドが進む方向を変えるのは、あの電気のうちのひとつが点いたり消えたりするのと同じで、大したことでもなんでもない。とか。
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「フィルス」
 マカヴォイさん出演作ということでお勧めいただいた作品。何の予習もなしに鑑賞しましたら、下のほうの話題が実にすごかった(笑)。というのも、たぶん主人公がよくない薬の影響で勃ki不全に近い状態というか、そういうことなっているから。なのかな。

 下世話なだけで終わらないのがなかなかの曲者で、主人公は少年の頃の記憶と妻子のことに拘っていて、たびたびそれに苛まれます。しかも、殺人事件の現場に現れた、ちょっとその場にそぐわないくらいの金髪美人が実は。。。薬の副作用で幻覚も見えるようになる。この幻覚が不気味。何かに囚われて、溺れて、苛まれて、壊れてゆく…

 そんな彼の前に、清らかな美人が現れます。ダウントンアビーでメイド長アンナを演じている彼女が演じる、急病で夫を失った若い未亡人。この夫を主人公が助けようとしたことでふたりの関係が始まってゆくのですが、このひとが本作唯一の清涼剤でした。最後に彼女の訪問に応対していたら、あんなブラックジョークみたいな最後にならなかったのではないかなぁ…(笑)

 X-MENでマカヴォイ入門された方は、結構衝撃を受けるかもしれない…
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「トランス」
 こちらもマカヴォイさんご出演の作品。犯行のさなかに消えた記憶を辿って行く先で、思いがけない真実を見る、記憶操作モノでお馴染みのパズル型ミステリー。何が現実で、何が思い込みで、どの辺が洗脳なのか、時系列がばらされ、現実と虚構が重ねられていて、誰もが怪しく見えてきました。

 パズルのピースがはまってゆく気持ちよさの先に、狂気に落ちたマカヴォイさんというメインディッシュが用意された作品でもありました…。自分の欲を押し通そうとするときの荒々しさが端正な顔に上るのは、気軽に見てしまったら風紀が乱れそうな、禁じられた味を味わってしまったような感じがしました。

 ふしぎだったのは、エリザベスの無機質な部屋は落ち着かない感じがして、サイモンの荒らされた部屋の方が見ていて安らかな心地がしたこと。これもなにかを暗示しているのかな。本作の“そもそも”が彼女の企みにあったこと、彼はいいように利用されて破滅の一途を辿ったこと。

 本作についてうぃきったら、マカヴォイさんの吹替を猪野学さんが担当されているのですね!BOYS(初演・再演)で山田浩二役を演じておられた、チャリでふたり旅をしておられた、あの猪野さん!返す前に気づいていたらよかった!(><)
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「X-MEN フューチャー&パスト」
 FCの続編となる本作には、オリジナルキャストと新キャストが集結しているそうです。近未来、前作で決別したはずのエリックとチャールズが手を結び、ミュータントや彼らに協力する人間たちを討伐せんと襲ってくるセンチネル(とんでもない無敵ロボット)と戦っています。その元締めを演じていたのは、「ペネロピ」にも登場していた小柄で癖のあるあのひと。エリックとチャールズが手を組むなんて、きっと長い年月の間にいろいろあったのでしょう、その流れは最初の3部作に描かれているのかな?

 彼ら、最終局面で自分たちの戦いを、生き様そのものを悔いるように見つめあい、握手を交わします。これは本当にいろいろあった風情でした。そのいろいろのうちのひとつが前作であり、それを踏まえた本作で繰り広げる飛行機での痴話喧嘩ですよね。これが実に私情に満ちていて面白いです。俺を見捨てただの、仲間を奪っただの。同乗していたビーストやウルヴァリンは内心「よそでやれ」と思っていたに違いありません。

 でもこれほど互いを気にかけるのは、数少ない自分と同じような生き物であって、一度は同じ目的のために結託したひとで、何よりそうして育まれた友情の結び合わせる親友だからなのだろうな。と思うと、近未来でふたりが手を取り合ったのがなんだか嬉しくて。

 物語の内容的には、たとえ限りなく自分たちのためでも過去に遡って未来(自分たちにとっての現在)を操作するなんてすごいエゴだし(と考えるのもミュータントでない私のエゴかも)、生命体にとっては一種の禁忌という気がしてて…。しかしこういう一線をひょいっと越えて、想像の世界をいっぱいに見せてくれるから、エンタメっていいですね!

 多種多様なミュータントが登場した本作、シルバークイックが加速装置を使うサイボーグ009みたいで、あの調理室でのくだりは視覚的にすごく面白かったです。能力によって違う風に見える世界を疑似体験できるのが。

 これの続編となる「アポカリプス」は8月公開だそう。セレブロを使って疲弊したときの髪をかきあげる様子や、唇を舐めるのがえろかったマカヴォイさんが、老年期のチャールズを演じたパトリックさながらの坊主頭で登場するようです。美しい顔立ちが眩く際立ちそう…!マカヴォイさんのヘアスタイルによらず、今度は映画館で見たい!と思うのであります。
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「つぐない」
 きっと姉への嫉妬はあったと思うのです。彼女もロビーに恋をしていたと思うから。それにしても少女の復讐は残酷で、ひとりふたりの人生をまったく変えてしまうほど。彼女が贖えずに抱え続けた、自ら招いた文鎮のように重いものを告白と脚色で彩れるようになるまで、どれだけ葛藤したかと思うと苦しいし、この出来事がゆえに苦難の道をたどった恋人たちの顛末がとても切ないです。まるで大河ドラマを全編観おわったあとのような充実感がありました。

 彼らにとっての永遠のようになった図書室でのくだりが、とてもエロチックでありながら高潔にも見えて、それってマカヴォイさんの演じたロビーの気質とか、キーラの演じたセシーリアの気品によるのかな。(濡れ場です)

 なんと本作、かのベネさんもご出演です。神経質なインテリとか、儚げな印象が強いのですが、これに登場した下心丸出しの実業家、すぐに助平なことをしそうな目つきが好きかも。
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