BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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since 2005.Feb
「喜望峰の風に乗せて」
 史実さえリサーチしないまま見た私は、



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「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」
 ミュージカルが大好きなElieですが、マンマは四季の舞台でも見たことがなく、「55steps」で本舞台とは違った歌詞や演出で見たものを気に入っていました。映画の前作も公開時は見ておらず、両親の感想と大好きなコリンの過去作だからという理由で見たくらいでした。楽しくて、笑顔やちょっとしょっぱい気持ちがいっぱい詰まった、人生で出会うことがすべて宝物に思えてくるような、それらを詰め込んだみたいな作品でした。

 そして続編である本作もそう!ドナの喜怒哀楽とソフィの感情が繋がり、体験が重なりながら織られてゆく物語は、切ないのも2倍ならハッピーも2倍。いろんな部分で鮮やかに巧みに切り替わる視点、遡る時間、飛び越える場所、繋がる人。究極に離れてしまって、でもいつでも愛しているし見守っているよという母と娘の人生は全く別に描かれるのだけど、ピッタリと寄り添っていて、ダイナモスのあとにロージーとターニャがソフィを囲んでいる様子が出てくると、なんだか感極まってしまうのです。親友同士だったり、親友の娘だったり、母親の親友だったりだけども、このひとたちも間違いなく家族なんだなぁっていう。このひとたちがいたからドナがああいうふうに生きて今に繋がっているのかも知れないし、このひとたちもドナに出会わなかったら知り合わなかったかも知れないと思うと、人生はまことに不思議。

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「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」鑑賞二回目
 おかわりしてきました!初見時の感想はこちら

 原作をフィッツジェラルドあたりまで読んでから見たら、「彼の篤い行為を仇で返すなんて」(仇とは訳されていなかったはず)のくだりの彼のセリフに込められたパーキンズへの信頼がすごく深く感じられました。彼のよさをしみじみ感じます。彼がいるからトムの上り坂人生が際立つし、トムが輝くからフィッツジェラルドの砂色も光ります。

 やはり出会いはすごく大切なのだろうなと思います。ほかの編集者と作家の話が登場しないので、いかにパーキンズがスクリブナー社でも指折りの編集者であるかは客観的には描かれませんがフィッツジェラルドが寄せる信頼の厚さや、トムとの関係に父子のような側面を見出すと、もはや比較なんてする必要はなくて、作家と編集者を越えて、ひととひととの出会いの尊さを思います。あれだけの喧嘩をしてから、ああいう形で戻ってくることができるなんて、ふつうの友達でもなかなかできない気がします。本当に信頼関係だなぁと。まさかの独立宣言をされても送り出そうできるマックスの懐の広さも素晴らしい。

 前回も言ったかもしれないけれど、処女作を書いていたアパートの屋上でマックスが「見失わないように」みたいなセリフを言うあれ、すごくいいですね。トムにとってのマックスであり、編集者としてのマックスにとってのトムであったなって。このセリフを忘れないように、映像がフェードアウトする間にリピートアフターマックスしたのに、ラストシーンにすべて持って行かれました。余韻を引かずにすっと暗転するあのラストシーン、それに金の卵を発見したマックスの微笑みの横にタイトルが出る冒頭も最高に好きです。

 あと、女たちが旅から帰ってきたのを迎えるところで、マックスがルイーザと抱き合いながら額と頬っぺたくっつけ合って娘たちのほうを見るところが好き!娘たちも「あーハイハイ」みたいなのがこれまたいい味。画面が切り替わる直前のパーキンズの上目遣いにかなりのダーシーみを感じます。即ちkawaii。このおふたり、おじいとおばあになっても手を繋いで仲睦まじくお散歩するご夫婦でいてほしいです。

 もうひとつ、いいなぁと思ったのは、編集室のガラス越しに、女性社員およびフロアの皆さんと窓に反射するパーキンズを同じ画面に映しこむやつ。書評の載った新聞が届けられるシーンです。当事者でなく社員の気持ちになりました。

 見終わってすぐに、もう一回…ってなったので、円盤買うことにします。


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「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」

※おそらくネタバレばかりです。未見の方はご注意ください。

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「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」
 本作のキャストとスタッフが、ベルリンかどこかでレッドカーペットを歩いていた頃から心待ちにしていました!やっとこの日が来た……!!

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「謀議」
 コリン・ファース出演作品で未見だったこちら、レンタルがあることを最近知ったので、早速鑑賞しました。本作は、第二次大戦におけるユダヤ人問題の解決を巡る会議を題材にしており、およそ90分間の殆どが会議のシーンに費やされています。単調と言えば単調なのかもしれませんが、腹の探りあいとか、あの人の意見にこの人はこう思っているんだろうとか、そういう感応というか。表情の変化や言葉の抑揚が不思議と心地よく、それをつぶさに見られるのが面白く、引き込まれてしまいました。

 コリンは内務省次官のストゥッカートを演じています。字幕では博士と肩書き付きで呼ばれています。最初は議長のハイドリヒ(ケネス・ブラナー)に遮られていましたが、自分が整えた法のこと、信条を爆発的に語る見せ場があり、字幕を追うのも忘れて聞き入り、熱っぽい激しい様子に見入ってしまいました。一瞬で追うには難しい言葉の羅列が続くけれど、ここの長ゼリフは憤りを含みつつ彼の信ずるところを意見する、激しさのある芝居だなと感じたので、ぜひ堪能したいところです。起こった芝居、好きなのだと思う。

 この会議、もちろん銘々の意見できる場もあるのですが、あまりにも議長優位に進み、あまりにも摩擦が少ないような気がしたので、もしかして予め言うべきことを決められていて、形式上のみの会議になっていたのではないだろうかと思ってしまいました。自分たちのことでないから、人を人とも思わないようなことを平然と、さも世のためになるかのように悠然と話し合えてしまうのだろうか。

 本作には「ダウントン・アビー」のベイツさんことBrendan Coyleも出演しています。黒い企みを含んだような雰囲気…と思ってしまうのは、役柄なのかベイツさんのせいなのか(笑)。この方のラストネームって、何て発音するんだろう?コイル?コーウィル?

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コリン出演作品2周目
 まだ未見の作品も幾つかありますが、差し当たりレンタルしやすいものを再見しています。

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コリン・ファースと一夜を共に
 大好きコリン作品のオールナイト上映に行ってきました!ラインナップは、コマ送りで切り取った写真集が欲しいくらい完全無欠な美しさを誇るトム・フォード初監督作品「シングルマン」、ル・カレ原作のゲイリー・オールドマン主演で難解であるとの声が多い「裏切りのサーカス」、そしてキレのあるアクションシーンを演じて話題の最新作「キングスマン」。特に前二者は過去の出演作品で、叶うならばぜひともスクリーンで見たいと思っていた作品なので、この機会を逃す手はありません。

 振れ幅が大きいとか大化けするとかいう印象は、個人的にはさほど強くないコリンですが、並べてみると各作品で驚くほど違う顔をしているのがよくわかります。繊細で確かな演じ分け。今回のラインナップもコリンの演じた3人の人物というより、まったく違う3人がいたのでした。そしてうまくいえないけれど、彼をみて気付いたら虜になってしまって、感動にうち震えている。どの役にも共通しているのは、ほっぺたがにっこりと持ち上がるチャーミングな微笑み。ハニートラップにまんまと引っかかった感満載でした。

 会場は初めて行く場所で、200席以上のキャパを有しながらもローカルな映画館。定期的に過去作品のオールナイト上映を企画している、映画ファンには貴重な場所かもしれません。椅子の座り心地がよく、作品の合間の20〜30分くらいしか身動きは出来ませんでしたが、尻が爆発するとか腰が逝くとかはありませんでした。音響も素晴らしく、ご一緒した方によると爆音上映に近いようでした。DVDで観たときには聞こえなかった音がたくさん聞こえてきて、新たな感動に咽ぶのでした。特に「シングルマン」でジョージの最後の呼吸が、気管と粘膜を感じさせる音が聞かれて、これまで以上にジムを愛し続けるジョージを愛おしく思いました。「裏切りのサーカス」でも床板を微妙に軋ませる密やかな足音がよく聞こえたり、「キングスマン」ではハリーの瞬きの音までが聞こえてきそうでした。




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「サークル・オブ・フレンズ」
 実はこの日はコリンの映画を3本一気に見ました。これが3本目、1995年制作の作品です。幼馴染の少女3人が、友情と恋愛を通して様々な人間関係を経験するもの。ベニー(ミニー・ドライヴァー、かわいい)とジャックは堅実な愛を、ナンとサイモン(コリン)は肉体関係の色が濃い愛を、イヴとエイダン(だったっけ?)は…あまり描写されてない?それぞれに恋をして、揺れ動きます。

 ベニーとジャックが散歩しながら語らう場面が数回あるのですが、どれもこれも瑞々しくて、若者らしくて、可愛いのですよ。率直に言い合う反面、ちょっと恥じらいがあったりもして。

お楽しみは畳みます。

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「シークレット/嵐の夜に」
 こちらもコリン出演作品。1997年制作で、「ぼくのプレミアライフ」と同年です。シェイクスピアの「リア王」を下敷きにして書かれた原作を映画化した物語のようですが、リア王ってこんなに下半身お化けみたいな王様なの…?(性的な意味で)

 農場の所有権の話と、親父の下半身大魔神物語により娘達が被ったものが、あまりいい効果を出していなかったような…。性的な辱めを受けたのが、精神的には違えど行為として同じことによって癒しを得られるのかはわからないけれど、遺伝子のなせる皮肉な業ということだったのかな。そこから先へは深くゆかないので、長女・次女のふたりと関係を持つジェス(コリン)の存在が薄く感じてしまったのでした。

 法廷でキャロラインの存在すら葬ってしまう場面にいちばん見入りました。そのくらい親父のショックと混乱は大きかったのか。
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