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舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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インターメディアテク
 東京駅すぐのKITTEというビル内にある無料の博物館です。ツイッターで知って、最初に訪れたのは2016年2月23日(自分のツイートによる)。とにかく展示の仕方が好みすぎました。

 骨格標本が多いところが嬉しいです。昔の理科室みたいなショーケース、コツコツと乾いた足音がする木の床。鉱物の横に鳥獣の標本があったり、骨の上に爬虫類の全身標本があったり、円筒形のケースに前腕骨が一本入ってたり。観音開きになる壁一面の戸棚にズラリと並んだ骨格、鉱物、化石の数々。お金を払いたくなる充実ぶりで、見応え充分です。これで無料とはなんと寛大な。

 次に訪れたのはちょうど去年、2019年5月11日。中に標本あるのに戸が閉まってガラス面から覗かせたり、頭蓋骨だけなかったり、棚に収めるために翼が外されて奥面にかけられていたりっていう、いままさに研究中の研究室に来てしまった感覚が好き。相変わらずたいへん好ましいです、ここの見せ方は。奥に入っていて見えにくいやつも容赦なくあるのがまた、研究室っぽくてよいですね。

 企画展はもちろん変わりますが、常設も一部は半常設って感じなのか、入れ替えるみたい。でも私の好きな検眼セットとか注射セットとか分銅セットの陳列ケースは常設のよう。今回もじっくり見てきました。

 今回は、会期ギリギリで「アートか、サイエンスか」を見ることができました!医学とか、科学の絵などが、実際の研究室での成果と当時の道具と並べられていました。幻燈機用のフィルムみたいなやつ、あれに描かれた内容を勉強したのもう10年以上前だから忘れてる部分もあるけど、感染細胞の鑑別とか虫体の検出とかセルフチェックしてみたから答えあわせしたいw 「こういうの興味ある人は面白いだろうね」って話しながらご覧になってる方がいて、ハイ面白いです!実験器具とか、機体が木製なのはやはり手に入りやすくて加工しやすいっていうところなのかなー。遠心力の実験器具(?)、回りそうな仕掛けの両端に設置の角度と大きさ合わせた試験管が挿さってて、遠心分離機の元祖??とか色々想像しながら見ました。

 是非またゆきたいですね!

 公式サイトはこちら。
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特別展 ミイラ〜「永遠の命」を求めて〜
 いろいろな環境でできる、いろいろなミイラ。っていうのが面白かったです。だってミイラといえば、エジプトの王族の墓に埋葬してある遺体とか、アンデスの高地で見つかった少女とか、限界まで完走したイメージしかなかったので、他殺の痕跡のある遺体が湿地帯でミイラ化したとか、骨も溶けて皮だけ残ったとか(これなんでだか説明していたっけ?図録には載っていませんでした)、すごく不思議です。エジプトみたいに思想があって作られるミイラもあれば、そればかりでなく、全く自然な環境で条件さえ揃えばミイラになれる偶然の産物もあるっていうのが、本展で知ったいちばん大きなこと。

 それと、昔の記憶としての化石は幾らか馴染みがあるけど、顔つきまでわかるっていうのはいままでにない遭遇で、それも現代の最新技術で復元したものばかりでなく、発見されたものそのまま見ても顔つきがわかるほどに生前の肉を留めている(そりゃ当然変色もしているし縮んでシワシワになっているけれども)っていうのは、確かにこの人がいたっていうのを生々しく体感した、これまでにないなんとも言えない感覚でした。

於:国立科学博物館

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エドワード・ゴーリーの優雅な秘密
 滑り込み〜!で行って来ました。ゴーリーって何で知ったのかもう覚えていないのですけれど、大好きミュージカルの原典である「キャッツ ポッサムおじさんの猫と付き合う法」の挿絵を描いていたことと、ABTのポスター(足のポジションを描いた作品)の作者であることを最近知りました。あとはこの美術展のしばらく前に、たまたま目に留まって買った絵本がゴーリーのものだったことくらいです。雑誌で特集が組まれていたりもしたので、人気があるんですね。実際、これも大人気の美術展らしく、会期終盤とあってはグッズの在庫もしょぼく、図録は完売で、後日販売があるとのことで、そのときに買うしかありません。

 いちばん驚いたのはカンバスのサイズ。印刷の実寸であんなに細やかに描くのですね…!特に薄暗い部屋の描写がすごかったです。一度に数本の線を引く能力を持っていないと気が遠くなるほどの線を重ねて、繊細に光から闇へ、闇から光へのあいだを描出していました。

 ひとつ困ったことには、小さいカンバスに合わせて作品解説の字が小さくて読むのが大変だったことw その説明文に、時たま黒丸の字があって、それらを集めると展示会名になっていたみたい。私が確認できたのは「リーのユウがなヒミ」だけですけれどw


於:練馬区立美術館

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あそびのじかん展
 ウォールクライミングの石がついた箪笥が面白そうなので、行って来ました。実際は、箪笥は1段目までしか登れず、クライミング経験のある家族は「ありえない石のつき方しとる」と言っていました。確かに、この方向に付いていたら指か引っかからないなぁというのがど素人なりにも感じましたし、やたらめったらそういう不要な石がついていた気もします。でもまぁ、日常の部分にまさかなものを合体させてしまう発想は面白い。

 全体的に展示ブースも少なく、物足りない感じでした……ことば遊びも漢字が読めない子には難しかったろうし(言葉積み木の箱の中にビーズが入ってるので振って遊んでる子が殆どだったし棚の上のほうのはほぼ手付かず)、子どもにも楽しめそうな工夫をしているにはしているが、あと二、三歩届いていない感じがしました。

 唯一ワクワクしたのは、ボタンを投げて仏様のご飯をよそうような小さな盃に乗るかな?というゲーム。あんな小さいところに乗るとしたら万に一つの奇跡なので、そっちよりもボールにいっぱい入った様々な洒落たボタンたちに心を奪われました。ボタン欲しかったな〜。集めているわけではないけれど、ボタン好きなのです。

於:東京都現代美術館


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PIXARのひみつ展

入り口のイケメンライトイヤー。

20作品の詰め合わせブルレイボックスを買ったのですけど、それらの各特典映像で作品づくりを見ると、数学的処理ばかりなことに驚きます。髪の毛や草、水や雲、自然の現象をリアルに、大量に、効率よく生産しようとしたら、プログラムで制御するのがいいというのも頷けます。だって全編に渡って世界観を描かないといけませんからね。


絵コンテからデザインからカメラアングル、動きのつけ方、ライティング(光)、質感、表情などなど、様々な側面からのアプローチで映像を作ったいちばん最後には、1フレームにつき24〜30数時間もかかるレンダリングという作業工程があるとかで、この手のことに少し詳しい同行者によると、社独自のレンダリングシステムの一部を使える形で公開してもいるとか。この最後の工程のあいだにも映像の洗い直しをして修正を加えたりしているというから、本当に手間と時間のかかる作業です。実写映画を作るよりもある意味では大変かも??

こういうひとつひとつの工程を理解するのに、実際に手を動かしていろいろなパラメーターを調整して画面を作る体験ができるブースが会場にいくつもあって、とてもワクワクしました!ルクソーJr.を動かして6コマの動画を作れるコーナーもあり、視点力点作用点を意識したリアルな動きを反映する難しさを感じました。自分たちとは違う生き物の骨格から生み出される動きにいかに生命感を持たせるか、イキイキした性格を投影するか、徹底的なリサーチと研究をする社の取り組みはすごいですね!同行者も感心していました。

トイストーリー4の公開を間近に控えてこの展示を見ることができて、いままでと違った感慨を持ちながら映画を見れそうな気分です。やっぱり手を動かしてできる体験型展示って好きだなー!


於:六本木ヒルズ展望台

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大哺乳類展2 みんなの生き残り作戦
 2ってことは、前回があったんだっけ?とブログを遡ったら、ありました。2010年に陸のなかまたち海のなかまたちに分けて、こんなにたくさんの仲間たちが世界中に生きているよ!という展示が開催されたのを見に行っていました。(左記リンクは拙者の感想。公式サイトも検索すると出てきます)今回は、多種多様に繁栄してきたなかまたちの生き残り作戦に焦点を当てたもの。移動(歩容)、食餌、生殖にスポットを当てていました。

 足の生え方や接地の仕方による安定性とか得意な走り方。脊柱を湾曲させて疾走して獲物を狩るとか、連続して跳躍する技を身につけて逃げ延びるとか。背中を曲げて、後肢を伸ばした跳躍の姿勢をした骨格展示があって、ちょっと珍しくて楽しかったです。3つか4つの骨格標本が跳躍のコマ送りみたいに少しずつ姿勢を変えて陳列されているの。あと奇蹄・偶蹄の皆さんがウシとシカのどちらの仲間かの見分け方。なかなか難しいです。

 食餌の項でびっくりしたのは、草食動物の臼歯がスニーカーの底みたいだったこと。一本に繋がって見えたのもいたけど、抜けちゃったら致命的だから生え変わらないのかな。

 生殖の項には、なんと生殖器とそれに繋がったままの胎児の標本もあり、たいへん貴重でした。子宮の形も多産型やそうでないものによって様々。陰茎の説明も詳しく書いてあり、イヤホンガイドもちょっと面白かったw
学芸員さん「イッカクの角のそばの展示をご覧ください」
瀬戸くん「こ、これは……!」
(今回のナビゲーターは瀬戸康史くん、獣医を目指した過去があるようで、動物愛に溢れていました)

 性器ひとつとっても、充血して勃起するもの、ノー勃起で挿入可能な陰茎骨のあるもの、挿入後に抜けにくくなる陰茎球のあるもの、排卵を促す棘のついたもの、ひと突きで(原文ママ)成功させる仕組みのもの。胎盤の形も様々でした。イルカなんかは胎盤が胎児を包み込んでいて、母体との離脱が早くて短時間で産めるんだって。人間もこれがよかった。

 鎌倉に漂着したシロナガスクジラの幼体の研究成果も最後に少しありました。胃の内容物にプラスチック片があって、これを受けて神奈川県ではプラごみを無くそうとする運動を始めたそうな。プラ製品に溢れかえってるから無くしにくいかもしれないけど、適当に捨てるのだけはやめたいな。

 所狭しと標本が並んでいたので、ナイトミュージアムになったら大変そうでした。


於:国立科学博物館


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デザインあ展
 Eテレの番組の展示です。と言っても番組アーカイブを流すのではなく、実際に触って想像したものを創造したり、ちょっと視点を変えてみたり、という番組を体感できる展示って感じで面白かったー!手を動かして遊べるエリアが多かったのが楽しかったな。紋を描いたり、デッサンあをできたのがよかった。

 でも私の好きな明朝さんとゴシックさんの展示がなかったのが残念でした。フォントの比較はあったけど、そのコーナーでやるようなマニアックな掘り下げた話をね、もっと聞きたいのです。例えば、游明朝は教科書に使われててちょっと親しみやすいようにこだわってるとかGeorgiaだっけ??の3は小さい字を見てもわかりやすいように書出と書き終わりの巻き込み部分の隙間が大きいとか。

 常設展でも、手を動かしたり動く球を追ったりと、ゲーム感覚でエネルギーや資源の循環などを知ることができて面白かったな。考えつつ、知を得つつ、何気にアンケートも兼ねて、研究者側にフィードバックされてこれから何をもっと知ってもらおうとかいうのを見越した開発が行なわれるとしたら、とても効率よさそう。

 特に面白かったのは、台風や天災や感染症などが及ぼす影響をピタゴラスイッチ的な仕掛けで表現したもの。これ時間が合えば解説を聞けたらしく、一度聞いてみたいです。


於:日本科学未来館

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ミラクル エッシャー展
 高校生の頃から好きなエッシャー。これまでにも何度か企画展があって、そのたびに足を運んでいます。自分で書籍を買って読んだりしていたから目新しい作品はなかったけれど、時を経て再び出会うって楽しいな〜〜!こういった美術展や博物館では音声ガイドを借りることがほとんどなのだけど、たまに解説が長すぎて回るペースと全く噛み合わないことがあって、そういうの気になっちゃうのですよね。でも今回のバカリズムさんの音声ガイド、ひとつの長さがちょうどよくて、完結してて、時々ちょっとボケてておもしろいところが素晴らしかったです。

 映画「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」に《相対性》の中で戦うシーンがあるとのことで、映画見たはずなのに全然覚えていなかったのショック!帰り道で借りて、早速確認しました。画面の上下と重力がコロコロ変わる、面白いアクションシーンでした。

 で、ちょっと気になったのだけど、視界の天地左右にペルシャ神話の人面鳥がいる作品タイトル、「もう一つの世界」だと思ってたんだけど、「画廊」だっけ??「画廊」は「画廊」で展示してたけど。調べてみたけどやっぱり違う気がする〜〜


於:上野の森美術館

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特別展 人体〜神秘への挑戦〜
 人間に特化したものなら、いつかどこぞでのプラスティネーション展示のが壮観だったけれど(再編されて開催地を替えて何度か開催された)、今回のは他の動物と大きさや機能や進化を比較したり、顕微鏡の始まりから最新技術まで歴史的な部分を少しずつ見せるのが面白かったです!

 それこそ草食動物の腸が体内を占める割合とか、キリンの胃の大きさだとか、逆にすごく単純な管しかないとか。この部分が人間でいうとここ、とかいう比較をしながら見られるのは面白いです。

 斬新だと思ったのは「ネットワークシンフォニー」という、たぶん最近の技術を使って作った展示で、疲れたーとか、眠いーとか、うんこでそうーとか、腹減ったよーんとか、各臓器や感覚器からのシグナル(メッセージ)が交錯する人体を色や音で再現したもの。自分で適当なところに立つと、センサーが反応して臓器が働き出す、というアクションを見せます。改めて、この複雑な動作を制御している人体ってものすごい複合体なんだなぁと思います。


於:国立科学博物館

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怖い絵展
 歴史の瞬間を描いたものもあれば、神話や聖書の場面を切り取ったもの、死が具体的な姿を持って登場するものも。人々の恐れたものや、妄執したものや、この上なく現実なのだけど、その存在は生き物とは違うっていうやつらが、たくさん描かれていました。

 本展示の目玉で、チラシにもなっているレディ・グレイの絵が本当に舞台での芝居を観ているような感覚があって、前に立った瞬間すごくどきどきしました。真っ白なライトで舞台上が全て暴かれて、それが死や喪失の場面だったっていう感じ。あの時代、ほんとうは白いドレスを着てはいなかったらしいのだけど、たぶん白いからこそスポットライト浴びているように見える。なんと、私の密かなお気に入りであるビアズリーのサロメもちょっぴりあった!!わざわざ挿絵入りを書い直すくらい、サロメには引きつけられるので、この場で見ることができてよかったです。言葉も印象的でした。「僕が目指すのはただひとつ。グロテスクであること」

 そのほか、反ジンのポスター以外は見たことないものばかりで新鮮でした。

於:上野の森美術館

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