BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
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since 2005.Feb
劇団四季 ノートルダムの鐘
主なキャスト(敬称略)

カジモド:飯田達郎
エスメラルダ:宮田 愛
クロパン:阿部よしつぐ
フロロー:芝 清道
フィーバス:佐久間 仁

@四季劇場 [秋] 2階最前列ほぼセンター

 以前「55steps」でアニメのほうの雰囲気で曲をいくつか披露されたときから、この作品を絶対に四季で上演してほしいと思っていました。そのときからアニメ版のサントラを封印し、ユゴー先生の長大な原作を読み、念願叶って2017年の観劇初めと相成りました。いままで聞いたことのある訳詞とは違い、物語も人心のえぐさも原作寄りで、劇団がレパートリーとするほかのディズニーミュージカルとは一線を画す、言ってみれば大人向けの、身震いするミュージカルでした!!新年早々、いいものが見られて幸せです。

 達郎さんのカジは、心の清らかさがそのまま歌に投影されているようで、笑顔も仕草も可愛らしい。 こちらまで優しい気持ちが芽生えてくるような、とっても純真な青年でした。彼に悪いことを吹き込もうとする奴はみんな死刑に処す。そのくらい、守りたくなってしまう。カジの外見が歪んでいることと、容貌の美しくないことを示すらしい墨のような汚しが最後には象徴的に逆転して、外見の醜さと心の清さ、見てくれの綺麗さと中身の汚なさ。そんな印象に残るラストシーンでした。

 芝さんのフロローは、安定のセリフ回しと歌唱力で、いよっキヨミチ待ってました!とコールしたくなります。母音のメソッドがいやに強調されない台詞回しはさすがベテランと言ったところでしょうか。禁欲のジーザス・クライストと破廉恥なタガーを前後して演じ分けた芝さんの、ある意味では真骨頂とも言えるかもしれない、フロローのいやらしさ。助平野郎という意味でなくて、惑わされる自分でなく、惑わす相手や状況を悪とする根性です。彼の出自が丁寧に描写されるために、ああいう過去を過ごしたからこそ自分は正統なものでありたいし、そうあることこそが正当なのだとこだわるのかなとも思われます。いやぁ本当に、あのいやらしさすごくいい。かと思えば、エスメラルダに出会ったときのちょっともじもじっとした感情のやり場に当惑している様子とのギャップがこれまた何とも言えません。

 クワイヤも鳥肌モノの迫力でした。ガーゴイルと同じ石の色の侍者服を着た彼らは、常に舞台2階に並んで座っていて、大聖堂の鼓動とか、そんな感じがしました。2幕前の曲が彼らの歌なのも好きです。


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「スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」
 あけましておめでとうございます。年明け一本目の映画は、ワウワウで放送していたEP7です。公開当時には見に行かなかった本作でしたが、これは大画面で可愛らしいBB8のお蜜柑みを堪能する作品だったかもしれない。予想に反して、この子R2-D2より声が低めでした。首の可動域が広いので、R2よりもしぐさでの感情表現が豊かです。R2より幼い印象を受けたのは、ポーに会えずうなだれてしまったり、盛んにキョロキョロしたりするしぐさのためなのかなぁ。どの瞬間も可愛いのですが、最高にキュンとしたのは、網袋に入れられた状態でピロ?ってレイを振り返ったときの姿。ネットに入ったお蜜柑み半端なかった。きゅん。

 中二病的な存在として名高い(?)カイロ・レンはソロとレイアのご子息だということですが、見落としていなければ、レイの家族については明言されていなかったような。ベイダー卿の子孫がルークとレイアであったように、その縮図的なカイロ・レンとレイの関係なのかな、なんて想像していましたが本当のところはどうなんだろう?レイのあの強力なフォースの根源とか、驚異的な順応性の高さとか(彼女ならどの銀河でも逞しく生き抜けそう)、彼女の出自も気になるところ。

 ローグワンのラストシーンを見てからですと、あの物語の中で繋いだ希望が4、5、6と繋がってきての世界なんだよなぁって思って、またジーンときますね。

 「I love you.」「I know.」の名会話を生んだカップルの「いい思い出もあっただろ(うろ覚え)」「そこそこね」って会話がこれまたいい。婚姻関係にあろうとなかろうと、彼らが共有したものの密度をそれとなく醸し出していて。
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「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
 迷っていたところへ、友人の熱いプレゼンを聞いて観てきました。2016年劇場鑑賞納めとなった作品です。物語はSWシリーズ公開第1作にあたるEP個樵阿僚侏荵、『反乱軍がデス・スターの設計図を帝国軍から奪う』というもので、EP庫粗のテロップのたった1パラグラフを2時間ちょいまで膨らませた作品。ジェダイが登場しないばかりか、フォースを操るのはベイダー卿くらいのもので、SW史上稀に見る殺伐とした薄暗い世界でした。ただ、本作の有無でEP犬離汽屮織ぅ肇襪箸、ルークとレイアの存在とかが持つ大きさや輝きが全然違って見えてきます。「レ・ミゼラブル」で学生のリーダーであるアンジョルラスのセリフを思い出しました。曰く“僕たちが倒れても、あとに続く者たちを信じよう”みたいなあれ。本作はまさに名もなき人々の命がけの戦いと、あの混戦のさなかでふと使命を見出して、それを果たして次へ繋ぐ(繋がると信じる)ことが語られていて、胸に迫りました。メインキャラがそれぞれの見せ場を作って散ってゆくのは、それまでの流れの中で愛着を感じているだけにひとつひとつの死はやるせないものです。しかしその反面とても意義深いなと。レイアと、ことルークに託されたhopeの切実さが本作のためにぐっと説得力を増した感じがしました。ひとりまたひとりと倒れるたびに希望の火が消えてゆくようでありながら、実は確実にそれを繋いでいたんだなぁ……と、最後の最後、本編では名前も呼ばれないような乗組員のひとりが大切なデータの入ったディスクを託すところで思います。繋がると信じることにおいてすごいと思ったのは、ジンとキャシアンのやりとりで、「(送信したデータを)誰か受け取ったかな」「きっとね」という感じの。離れた場所で戦う、時に名も顔も知れぬ人に必死に希望を託して散ってゆくのですよ…最後まで泣きっぱなしでした。……あ、ちなみに涙腺のクライマックスはゲイレンパパンのところでした。マッツの色気と美貌は銀河系をも揺るがしかねません。父と娘の永訣のほかに、マッツが美しすぎて涙していた疑いが。

 他に印象的だったのはK−2SOの最後の仕事。かっこよすぎた。そういうふうにキャシアンにプログラミングされたのだとしたら、まぁそれまでなのですが、K−2SOが彼にとっての最終局面でとってた行動ってすごく戦士だと思ったので、状況に照らして選択されたプログラムでなく彼の中で無から生成されたものだったらドラマチックだなぁなんて思うわけです。

 あれだけ登場人物がいると、やはりスピンオフで背景の物語を掘り下げたのを見てみたくなるひとが出てくるものです。本作でのそれはベイズとチアルート。パンフ(ベイズ役チアンさんのページ)によると、ベイズとチアルートは小さい頃から仲良しで、チアルートはフォースを信じる一方、ベイズはチアルートを信じている。ふたりは深い信頼と愛情で結ばれている。とのこと。で、私によると、チアルートは中途失明で、この世界で心から信じているのはフォースとベイズだけ。見えないけど感じられる(感じすぎる)チアルートと、程よく鈍感力のあるベイズ。本編での共闘も素敵だったし、きっとベイズも何かコンプレックスみたいなものを克服して、その過程で心身どっちかのことで互いに傷をつけあって、いまに至るとかであったりなんかして、もう名コンビであるに違いないですやん。
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ヘンリー四世
 ヘンリー六世のお父上であるヘンリー五世がまだ皇太子だったころのお話。一部と二部の計6時間の公演を通しで見てきました。本公演ではクッションの貸し出しがあり、おかげで尻爆発せずに最後まで快適に過ごせました。帝劇サイズのミュージカルで尻爆する民はぜひ活用をお勧めします。

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「Starter for 10」
 海外盤しか販売されていないけれど、マカヴォイさんの可愛さがすさまじいと聞きつけ、買いました。再生方式が非対応だったので、デッキも買い換えました。

 もうね、女の子とキスして「っしゃーー!」ってなっとるのが可愛すぎました。地元の友達とじゃれ合ったり、マフラーしっかり巻いて教科書抱っこしてキャンパスを歩いていたり、失敗して道に迷ったり、なんかもうすべての反応が瑞々しすぎて、奇跡を目撃したような気持ちでいます。どの作品を観ても、びっくりするくらい表情やお芝居の幅が広いマカヴォイさん、本作も表情の変化を堪能できるやつで、なにやらやばい煙(?)を吸ったあとの目の周りが赤く腫れて涙目で、ちょっとらりった感じなのとか、そのときに喉から上げる笑い声とか、そういう狂気すら孕んだやつから、レベッカに許しを乞うときに徐々に眦に浮かぶ涙のうっすらした反映とか…ピュアの極みみたいなお顔も見せてくれるの。たぶんブライアン(マカヴォイさん)は二枚目っていう設定じゃないと思うのに、ふたりの美人の間で揺れるの贅沢だなーいいなーなんて思いながら見ていました(笑)。最初からくちづけしようというのではなく額を寄せ合って手元を覗き込んでいたところからの、くいと覗き込む形でチュッとするの、可愛かった…。カラフルな変化を見せるマカヴォイさんに、ますます夢中です。

 こういう青春もの(?)、「street dance」(リチャード・ウィンザーが出演しているあれ)もそうだったけれど、いろいろな気持ちに翻弄されながらも何かに打ち込もうとする姿って、きらきらして魅力的です。いいなぁ。漠然とですが、自分も頑張ろうという気になってきます。

 キラキラな中でも特に強烈だったのは、きっちり撫でつけた髪を輝かせたベネさんことベネディクト・カンバーバッチ。けったいなことをするわけではないのに、その出で立ちでそこにおわすだけで、ちょっとクスッと笑えるのです。神経質で、こだわりが強くて、いいかっこしいな感じのキャラクター。いざ出陣というときにスローモーションになるのおっかしいし、そこでベネさんったら髪を撫でつけるのだもの、笑うでしょ。

 学生クイズ王選手権がひとつの舞台になっており、問題の正解が必ずしも人生の上ではそうではないよ、直球で求まる解ばかりじゃないよ、公式が当てはまることのほうが稀だよ、というようなメッセージがありそうですが、とにもかくにもマカヴォイさんとベネさんが素敵でございました。

 マカヴォイさんの最新作は「Split」、20余人の人格を演じ分ける役だそうなので、彼の化けっぷりを心行くまで堪能できそう。日本でも劇場公開してほしいです。ベネさんは年明けにマーベル作品「ドクター・ストレンジ」が控えています。先日映画館に行ったときに予告編を見たのですが、これは3Dで観たい!
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「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
 かの有名なハリー・ポッターたちが通うホグワーツで必携となる教本を執筆した、ニュート・スキャマンダーなる魔法使いの物語。予告編の時点から、エディくん演じるニュートが動物と戯れる姿のチャーミングさにきゅんとして、ハリポタシリーズをよく知らないままに(一応全作さらっとは鑑賞済み)魔法の世界を旅してきました。

 楽しい楽しい旅でした!!!カバンというカバンをノックして耳を澄ましたいくらいに!!!ハリポタ見てないけど大丈夫かな、と二の足を踏んでいる方がいたら背中を押します。あの世界に触れたことがなくても大丈夫です。もちろん、ニュートと浅からぬ関係にあったらしいリタお嬢さんのラストネームとか、水面下で暗躍しているらしいグリンデルバルド(と彼の人間関係諸々)とか、詳しい方は名前を聞いただけでピンとくるものがあろうと思いますし、わかるひとはわかるよねという面白さが確かにありましたが、今後製作予定の続編でその辺りは語ってくれるでしょうから(と期待して)、いまはきな臭さだけ感じておこうと思います。


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「この世界の片隅に」
 漫画に衝撃を受けた作品でした。静かに、優しい眼差しで綴られた日常の中に、いつの間にか入りこんでいる戦争と、そんな極限状態に瀕しながらも変わらないでいられるすずさん。みられてよかった。ふつうでいられることの尊さ、壊れてゆく中でふつうにいることの難しさ。ふつうのことが知らないところで変わり始め、それがとんでもない形で生活を蝕んでしまう恐ろしさ。美しい世界が、末永く続きますように。と願わずにはいられませんでした。漫画と比べてしまったら、それは当然、結構カットされていたけれど、それでも観終わった後に心臓に文鎮がのしかかったみたいな確かな感覚が残りました。丁寧に生きているすずさんの姿がいとおしい。

 「ひとはすぐいなくなってしまう」っていう言葉がぐさっときました。いなくなったことは、何かで強く実感するまで、きっといなくなったことさえ忘れてしまう。それに、ことばっつらだけで訃報を受け取っても、それこそ鬼ぃちゃんが石ころになって帰ってきたみたいな、空虚な感じしかないのかも。それにしても、こういう言葉がしれっとでてくるくらい、人の死や消息不明の報が身近になってきていたかもと思うと、やるせないです。

 左手で描いたような歪んだ世界の描写や、突然の敵機撃墜?の空中で機体が爆ぜるのをすずさんが描画するみたいに描いたのが、あたたかくて、現実感がなくて…きっとすずさんの感覚もこうだったのかな。これのほかにすごく絶妙なのが、舞台設定だなと思っています。8月6日の描写で、決定的な出来事が部分的にしか感じられないという環境にいるというのが。

 今回は極音でない通常上映で見たのですが、音がすごいのです。昼寝している浦野きょうだいの寝息の「まさに隣で熟睡してる感」、それから呉の空襲で焼夷弾が炸裂する音の激しさ。命の危機というか恐怖を感じました。

 実家に帰ったら、また漫画を読もう!
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極上音響上映「オペラ座の怪人」&「レ・ミゼラブル」
 立川に初上陸、そして極音鑑賞デビューしました。シネマ・ツーの a studioは、各座席の背もたれの後ろ角に黄色い電灯が灯っていて、上映前の薄暗い中にあってはさながらファントムの地下迷宮の如し。オペラ座の翌週にレミゼを観に行ったときもそうなっていたので、作品ごとの演出ではないのだろうと思いますが、若干”きれいな下水道っぽさ”も無きにしも非ず…?


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貴婦人の訪問 THE VISIT
主なキャスト(敬称略)

アルフレッド:山口祐一郎
クレア:涼風真世
マチルデ(アルフレッドの妻):瀬奈じゅん
マティアス(市長):今井清隆
クラウス(校長):石川 禅
ゲルハルト(警察署長):今 拓哉
ヨハネス(牧師):中山 昇
若い時のクレア:飯野めぐみ
若い時のアルフレッド:寺元健一郎

@シアタークリエ 14列センター

 初演は観に行けなかった上、今回もどうかなという感じだったのですが、フォロワーさんにチケットを譲っていただくことができ、ようやく観に行けました!!最近はまったく下調べも予習もしないので、原作があることも、ウィーンからの輸入ミュージカルであることも知らなかったのですが、タイトルやPVから想像していたよりも重く、またユーモラスなところがあって、すごくおもしろかったです!!

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posted by Elie | MUSICAL | comments(0) | trackbacks(0) |
Cosmos & Nex"us Dance Performance
 大貫勇輔くんや宝満直也さんが講師として在籍する、勇輔くんのお母さま由紀子さん主催のスタジオのパフォーマンス。前回は行けなかったので、このたびが初めてです。大人の男性ダンサー4名によるシュールなエンタメ作品と、花輪麻美さん振付作品との二部構成で、すごく楽しめました!


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posted by Elie | DANCE, BALLET, PLAY | comments(0) | trackbacks(0) |