BOOK SHELF
舞台・映画などの鑑賞記、感動をそのままに。
好きなものは好き!

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since 2005.Feb
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
 かの有名なハリー・ポッターたちが通うホグワーツで必携となる教本を執筆した、ニュート・スキャマンダーなる魔法使いの物語。予告編の時点から、エディくん演じるニュートが動物と戯れる姿のチャーミングさにきゅんとして、ハリポタシリーズをよく知らないままに(一応全作さらっとは鑑賞済み)魔法の世界を旅してきました。

 楽しい楽しい旅でした!!!カバンというカバンをノックして耳を澄ましたいくらいに!!!ハリポタ見てないけど大丈夫かな、と二の足を踏んでいる方がいたら背中を押します。あの世界に触れたことがなくても大丈夫です。もちろん、ニュートと浅からぬ関係にあったらしいリタお嬢さんのラストネームとか、水面下で暗躍しているらしいグリンデルバルド(と彼の人間関係諸々)とか、詳しい方は名前を聞いただけでピンとくるものがあろうと思いますし、わかるひとはわかるよねという面白さが確かにありましたが、今後製作予定の続編でその辺りは語ってくれるでしょうから(と期待して)、いまはきな臭さだけ感じておこうと思います。


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「この世界の片隅に」
 漫画に衝撃を受けた作品でした。静かに、優しい眼差しで綴られた日常の中に、いつの間にか入りこんでいる戦争と、そんな極限状態に瀕しながらも変わらないでいられるすずさん。みられてよかった。ふつうでいられることの尊さ、壊れてゆく中でふつうにいることの難しさ。ふつうのことが知らないところで変わり始め、それがとんでもない形で生活を蝕んでしまう恐ろしさ。美しい世界が、末永く続きますように。と願わずにはいられませんでした。漫画と比べてしまったら、それは当然、結構カットされていたけれど、それでも観終わった後に心臓に文鎮がのしかかったみたいな確かな感覚が残りました。丁寧に生きているすずさんの姿がいとおしい。

 「ひとはすぐいなくなってしまう」っていう言葉がぐさっときました。いなくなったことは、何かで強く実感するまで、きっといなくなったことさえ忘れてしまう。それに、ことばっつらだけで訃報を受け取っても、それこそ鬼ぃちゃんが石ころになって帰ってきたみたいな、空虚な感じしかないのかも。それにしても、こういう言葉がしれっとでてくるくらい、人の死や消息不明の報が身近になってきていたかもと思うと、やるせないです。

 左手で描いたような歪んだ世界の描写や、突然の敵機撃墜?の空中で機体が爆ぜるのをすずさんが描画するみたいに描いたのが、あたたかくて、現実感がなくて…きっとすずさんの感覚もこうだったのかな。これのほかにすごく絶妙なのが、舞台設定だなと思っています。8月6日の描写で、決定的な出来事が部分的にしか感じられないという環境にいるというのが。

 今回は極音でない通常上映で見たのですが、音がすごいのです。昼寝している浦野きょうだいの寝息の「まさに隣で熟睡してる感」、それから呉の空襲で焼夷弾が炸裂する音の激しさ。命の危機というか恐怖を感じました。

 実家に帰ったら、また漫画を読もう!
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極上音響上映「オペラ座の怪人」&「レ・ミゼラブル」
 立川に初上陸、そして極音鑑賞デビューしました。シネマ・ツーの a studioは、各座席の背もたれの後ろ角に黄色い電灯が灯っていて、上映前の薄暗い中にあってはさながらファントムの地下迷宮の如し。オペラ座の翌週にレミゼを観に行ったときもそうなっていたので、作品ごとの演出ではないのだろうと思いますが、若干”きれいな下水道っぽさ”も無きにしも非ず…?


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貴婦人の訪問 THE VISIT
主なキャスト(敬称略)

アルフレッド:山口祐一郎
クレア:涼風真世
マチルデ(アルフレッドの妻):瀬奈じゅん
マティアス(市長):今井清隆
クラウス(校長):石川 禅
ゲルハルト(警察署長):今 拓哉
ヨハネス(牧師):中山 昇
若い時のクレア:飯野めぐみ
若い時のアルフレッド:寺元健一郎

@シアタークリエ 14列センター

 初演は観に行けなかった上、今回もどうかなという感じだったのですが、フォロワーさんにチケットを譲っていただくことができ、ようやく観に行けました!!最近はまったく下調べも予習もしないので、原作があることも、ウィーンからの輸入ミュージカルであることも知らなかったのですが、タイトルやPVから想像していたよりも重く、またユーモラスなところがあって、すごくおもしろかったです!!

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Cosmos & Nex"us Dance Performance
 大貫勇輔くんや宝満直也さんが講師として在籍する、勇輔くんのお母さま由紀子さん主催のスタジオのパフォーマンス。前回は行けなかったので、このたびが初めてです。大人の男性ダンサー4名によるシュールなエンタメ作品と、花輪麻美さん振付作品との二部構成で、すごく楽しめました!


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posted by Elie | DANCE, BALLET, PLAY | comments(0) | trackbacks(0) |
Cosmos & Nex"us Dance Performance
 大貫勇輔くんや宝満直也さんが講師として在籍する、勇輔くんのお母さま由紀子さん主催のスタジオのパフォーマンス。前回は行けなかったので、このたびが初めてです。大人の男性ダンサー4名によるシュールなエンタメ作品と、花輪麻美さん振付作品との二部構成で、すごく楽しめました!


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「シング・ストリート 未来へのうた」
 同じ監督の作品で、以前見た「ONCE ダブリンの街角で」が素敵な物語だったので、気になっていた作品です。どうやらまだ劇場で見られるとのことで行ってきました。

 お話は爽やかで、純粋で、素直な青春のワンシーン。両親の不和ゆえのひねくれとか、妙に老成した感じからは無縁な少年と、大人びた感じはあるもののロマンチックな感性も持っている少女の恋のお話も一緒に流れます。腑に落ちないことには正直に声を上げたり、好きなものにまっすぐ向き合えたり、そういう心根とか、逆境を打破してゆける勇気とかが、とてもみずみずしく輝いていて、眩しく見つめていました。こういう選択とか、生き方とか、つかの間の冒険だって、いいじゃない素敵じゃない、飛び込んでみたかったなぁ。

 若さゆえの勢いだと言ってしまえばそれまでかもしれないけれど、本当は勢いに年齢とか関係ないのかもと思うのは、コナー少年の兄貴。彼とってもいい!弟の活動を応援してくれたり、最後の選択にはとびきり素敵な片道切符をくれる。これがお姉さんしかいなかったら、コナーとラフィーナは飛び出してゆけなかったかもしれません。離岸して間もなく、同じ目的地へ向かう大型フェリーと出くわすボート。大雨のさなか、その乗客と手を振り替わす光景は、彼らが抱いている希望・展望、待ち受けているものごとを示唆しているのかな。

 挿入歌がどれもこれもキラキラした魅力たっぷりで、しかも主人公が兄貴のロック講座でことごとく影響を受けて(いるよね絶対!素人耳にもそう感じました)作るので、曲のテイストがバラエティに富んで面白いの。音楽シーンに丁寧にフォーカスしているので、映画全体がシング・ストリート(彼らのバンド名)のMVになっているような感じもしました。コナー少年を演じた彼は、ソプラノのソリストとしての経験があることもあって、声が綺麗。目当てだった『To Find You』の呟くように歌うのも切なくしみてくるし(爽やかさや淡い恋の心模様だけじゃなく、遠い憧れも含まれていて、水平線の眩しさに目を細めているようなイメージを抱きました。まさにコナーがラフィーナと出会った時のような。)、正統派の響きのある声だから、ギグの最後に歌う曲のファンキーさがちょっとギャップがあって最高でした。

 パンフレットもレコードのサイズと仕様で作られているこだわりっぷり。曲情報も、音楽雑誌の特集みたいにぎっしりでした!(ツウが同じように感じるかはわからないけれど)

 宝箱にしまっておいて、時々そっと開けてはメロディーを聞きたい映画。


 そうそう、コナーと一緒に曲作りをするうさちゃん大好きなエイモンくん、盟友ですね!きっと息の長い友人関係だろうなぁ。数年後に彼らが再会してバンドが復活するという妄想のうたを、未来へ向けて密かにハミングしています。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |
「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」鑑賞二回目
 おかわりしてきました!初見時の感想はこちら

 原作をフィッツジェラルドあたりまで読んでから見たら、「彼の篤い行為を仇で返すなんて」(仇とは訳されていなかったはず)のくだりの彼のセリフに込められたパーキンズへの信頼がすごく深く感じられました。彼のよさをしみじみ感じます。彼がいるからトムの上り坂人生が際立つし、トムが輝くからフィッツジェラルドの砂色も光ります。

 やはり出会いはすごく大切なのだろうなと思います。ほかの編集者と作家の話が登場しないので、いかにパーキンズがスクリブナー社でも指折りの編集者であるかは客観的には描かれませんがフィッツジェラルドが寄せる信頼の厚さや、トムとの関係に父子のような側面を見出すと、もはや比較なんてする必要はなくて、作家と編集者を越えて、ひととひととの出会いの尊さを思います。あれだけの喧嘩をしてから、ああいう形で戻ってくることができるなんて、ふつうの友達でもなかなかできない気がします。本当に信頼関係だなぁと。まさかの独立宣言をされても送り出そうできるマックスの懐の広さも素晴らしい。

 前回も言ったかもしれないけれど、処女作を書いていたアパートの屋上でマックスが「見失わないように」みたいなセリフを言うあれ、すごくいいですね。トムにとってのマックスであり、編集者としてのマックスにとってのトムであったなって。このセリフを忘れないように、映像がフェードアウトする間にリピートアフターマックスしたのに、ラストシーンにすべて持って行かれました。余韻を引かずにすっと暗転するあのラストシーン、それに金の卵を発見したマックスの微笑みの横にタイトルが出る冒頭も最高に好きです。

 あと、女たちが旅から帰ってきたのを迎えるところで、マックスがルイーザと抱き合いながら額と頬っぺたくっつけ合って娘たちのほうを見るところが好き!娘たちも「あーハイハイ」みたいなのがこれまたいい味。画面が切り替わる直前のパーキンズの上目遣いにかなりのダーシーみを感じます。即ちkawaii。このおふたり、おじいとおばあになっても手を繋いで仲睦まじくお散歩するご夫婦でいてほしいです。

 もうひとつ、いいなぁと思ったのは、編集室のガラス越しに、女性社員およびフロアの皆さんと窓に反射するパーキンズを同じ画面に映しこむやつ。書評の載った新聞が届けられるシーンです。当事者でなく社員の気持ちになりました。

 見終わってすぐに、もう一回…ってなったので、円盤買うことにします。


posted by Elie | COLIN FIRTH | comments(0) | trackbacks(0) |
「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」

※おそらくネタバレばかりです。未見の方はご注意ください。

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posted by Elie | COLIN FIRTH | comments(0) | trackbacks(0) |
「インフェルノ」
 ダン・ブラウン原作、ラングドン教授のシリーズ三作目です。このシリーズでは初めて、原作未読のまま鑑賞しました。今回はそれまでの二作品とは違って、謎解きロールプレイングというよりもっとアクティブで、まさに渦中にいる感じ。協力者として巻き込まれてゆくよりももっと、当事者的に教授とヒロインが存在していました。角を曲がった逃亡者の尻尾の先が見えるくらいの緊迫した追いかけっこは、相変わらずハラハラします。追っ手を巻くために取る教授の作戦がどんどんエスカレートしていて、それでも今回はかなり頭部に衝撃を受ける場面が多く、後遺症が残らないか心配になってしまったりもして。。

 「天使と悪魔」ほど夢中になれなかったのは、もしかしたら謎解きの回路がふたつ同時進行(教授の現状把握・事件の本筋)するのがなかなか大変だったからかな…。そのつくりのためなのかわかりませんが、前二作より目標とか最終章に向かって向かってゆく吸引力が弱く感じてしまいました。あとあの、ゾブリストのビデオを持っていたチームの特殊技能でいくらか展開を解決するの、ちょっと現実離れしていて(というより都合が良すぎるように感じてしまって)入り込めず…。ダンテの残したものからキーワードを読み解いて駒を進めてゆくような、前作までの骨格を踏襲した物語を期待しすぎてしまったな〜。

 でもシエナの行動にはびっくりしました。ヒロインがこういう感じってシリーズ初では?あときっと原作読めばいいやつだけど、愛のほかにもシエナをここまでにする原体験があるのだろうなと思いました。

 教授、大切な腕時計が戻ってきてよかったね。
posted by Elie | MOVIE | comments(0) | trackbacks(0) |