舞台、映画などの鑑賞記を中心に、気儘に綴っています。
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蔡 暁強先生の特別ワークショップ≪JAZZ基礎≫クラス 2012その五
 先生のお仕事の都合か、先月唯一のWSがキャンセルになってしまったので、1ヶ月ぶりでした。その間もほぼ毎日、このWSでやる床運動(?)の縮小版をやっていたので、筋肉や感覚は完全には衰えてはいないと思いますが、やはりこれだけ間が開いてしまうと体が動くか不安です。今日はタップダンスとの掛け持ちで、いい具合に温まってほぐれてからのシャオチャン先生でしたので、幾分動きやすかったです。

 フロアでは、足の裏を合わせるように軽く胡坐で座して、コントラクションつけて骨盤以上を前屈したり後ろに倒れるようになったりという、縦に円を描くような動きがありました。

 他に登場した新しい動きは、連続ピルエット。ダブルターンではなく、シングルからパッセを下ろさずもう一回転、という、フェッテの初級のようなあれです。本当の名前が解りません。インパッセはお腹で集めてくるような感覚で。ルルヴェは当然、体を引き上げる意識でやるけれども、下りるときもそれでやって、軸足のところにパッセの足を下ろしてくるように意識して、と。一気に全部の指示は言わないけれど、常にそれらを意識して、全部をクリアするように。それを基礎にしての、連続ピルエットなのでした。“今日はこれ、振付に入れちゃうからね〜”と悪戯っぽい笑顔が可愛い先生。踊りに親しんで10年以上になりますが、この動きは初体験。でも完成度はともかく、意外と出来るものですね(笑)。

 曲と振付は3月と同じもので、とても助かりました。そうそう、振付に関してとても興味深いお話がありましたのでご紹介します。先生は、音楽だけを聴いて振付を考え、教えるときにカウントに当てはめるのだそうです。踊る側へのアドバイスとしては、どの音でどの振りが来るのかをしっかり覚えるまではカウントでやった方がいいとのこと。そうでないと、今日みたいなステップとかがめちゃくちゃになって合わなくなってしまう。落ち着いて冷静にカウントしてやりましょう、と。先生は必ずソロで振付を踊って見せてくれるのですが(毎度毎度、喝采の渦!!!)、“これ踊ったあとも、僕は冷静ですよ!”と仰っていました。さすがはプロフェッショナル。その技術の一端を至近距離で拝見でき、教えていただけるなんて素晴らしいこと!幸せです。

 しかし今日進んだ分の後半のステップが最後までクリアできませんで、レッスン後に先生に直接聞きに行きました…。先生ありがとうございました。Delicious再演、楽しみにしていますよ!!!!

 以下、自分のための振付メモ。

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太陽の塔 黄金の顔
 言わずと知れた、大阪万博の巨大なシンボル・タワー。その顔が東京にやって来ると言うので、行って来ました。昨年の「GQ」遠征ついでに(あとひと月で1年経つなんて信じられない!)、折角だからと万博公園に行って本物を見てきたためもあり、この顔は「GQ」の記憶に直結しています。だから余計に思い入れがあるのかもしれません。

 さて、こういう名前のついた展示の大目玉が常設スペースに文字通り顔を出すのは珍しいように思います。直径11mの「顔」は、入場すぐの日本橋から右手を見下ろすと全貌を見ることができました。たくさんの鉄製のパーツをパズルのように組み立てて形を作っており、展示されているのは万博当時のものだそうな。因みに顔面は内側に窪んでいるので、尖鋭に突出した嘴しか見えず、真横から見ると何だかよくわかりませんでした(笑)。しかしこれほど大きいものをこんなに近くから見ているのに、その可愛さが損なわれないのは凄いですね。

 実はいちばん気になっていて、実際に入ってみたい、当時の展示を見てみたいと思っているのは、「太陽の塔」内部の「生命の樹」。遠征のときだったか、こちらで開催されていた岡本太郎展か何かで壮大な中身があることを知り、とても興味が湧きました。早い話が理科の教科書に載っている系統樹を太郎さんのエネルギッシュな感性で作品化したものなのですが、本展にこの作品を映像で紹介したものがあって、塔の内部に至るまでの道々にも連続した物語が存在したことを初めて知りました。生命の粒が宇宙か水中を漂っていた頃の「カオスの道」から、そこに人間が参加して狩猟で生計を立てていた時代から、呪術的な空間から(太郎さんの「第四の顔」と大量の仮面などの道具がある。みんぱくに展示されていたものもあるか?)、様々なブースが繋がっていて、ここで一日どっぷり浸っていられそうな内容だったようです。と言うのも、黛敏郎さんがこの展示のために書き下ろした曲が終日流れていると言う話だから。この紹介ビデオでも使われていて、もうベジャールの振付しか浮かんできませんでした。生命が立ち上がってくるときの、低音が地面の近くにわだかまっているところは、「春の祭典」生贄のユニタードで、ぜひ周さんに…などと考えるところまでいきました(笑)。

 常設展示でも、寄贈品やそのときの話題で展示内容が入れ替わるので、行く度に様子が変わっていて新鮮です。江戸庶民の食卓の再現はなくなり、戦時中の様子を描いた体験者の絵が登場していたり、体感展示が増えていたのが印象的でした。体感展示というのは私が勝手にそう呼んでいるだけですが、要するに実際の重さを体験してみようというコーナーです。纏(15kg)、千両箱(13kg?)、肥桶(左右5kgずつ+桶と棹の重さ)がありました。纏は持ち上がりはするもののバランスを保てず、結局ぶら下げられている鎖に助けられている状態。これを吹流しが広がるように回したり垂直運動させたりなど、苛烈極まる筋肉運動でした。千両箱は、長距離の移動は難しいでしょうけれど、案外軽く持ち上がりました。まぁ持って移動せよと言われたら、ススワタリと一緒になって炉に燃料をくべようとする千尋のような格好になると思いますが(笑)。この中で重量級を誇るのは肥桶でしょうか。両肩に棹を渡してどっこいしょとやるのですが、左右同時に持ち上げるのが意外と難しかったです。

 ここに来るといつもわくわくするのが大好きなジオラマ。棟割長屋、銀座煉瓦街、鹿鳴館には入り浸ります。別嬪な傾城と美男子の溜息が出るほど美しいマネキンが展示されているのは助六の舞台?いつ見てもうっとりするけれど、今日初めて、美男子の横顔があれほどのものだと気づきました…ぜひ見に行ってください。

於:江戸東京博物館
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CSB International presents「Delicious」
 待ちに待った、CSBオールスターズ大集結のダンスショー!コンセプトが予想していた以上にしっかりしていました。役柄にダンサーを当てているのではなく、まずダンサーありきで役柄が作られているようで、ご本人のバックグラウンドや一部改変しただけのようなキャラクター設定が、それだけで既に笑いを誘います。

 強烈な個性を無理に束ねた8種類のフルコース。心から楽しんだ、味わった、お腹いっぱいになった!!お代わり、お待ちしています!!!

※以下、全体の流れや演出について、完全にネタバレしています。ご注意ください。

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宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心
 昔から賢治の描き出す世界や、優しく子供をあやすような中に科学者の専門知識が溢れてくる言葉たちが好きです。花巻市にある記念館や童話村などには過去に2度ほど訪れておりますが、また行きたいと思っています。賢治とゆかりのある高村光太郎も好きで、記念館に行きました。行く年によって、自分のアンテナが違うところに反応して面白いのです。賢治愛用のセロの中にローマ字で署名がしてあるんだよ、と教えてくださり、わざわざライトを持ってきて照らして見せてくれた学芸員の方(彼のお勧めは「シグナルとシグナレス」ほっこりする夢オチ)、高村光太郎記念館で光太郎についての貴重な講演資料を下さったおばあちゃん、お元気でいらっしゃるでしょうか。あと、賢治の世界を紹介してくれ、賢治のことを古くからの友人のようにお話なさるA先生、お元気でしょうか。

 今回の展示は、詩と絵の宇宙と銘打たれているだけあり、ひとつのお話に対して数名の挿絵画家の挿絵を展開していくという見せ方。賢治の作品は五感が豊かで、描き手にとっては色々とイメージの膨らむ題材なのでしょう、同じ作品に対して色々なタッチの絵がありました。印象的だったのは「よだかの星」。溶けてしまいそうに繊細なグラデーションを色鉛筆で描いたものや、水気の少ない筆で力強く描いたように見える、色の飛び散りが悲痛なものや、菱形や丸などの図形をデザインした中に、同系色でさりげなくよだかや鷲が描きこまれていたりとか。

 「雨ニモマケズ」は木版が3種類ほど、絵手紙のように絵の中に詩を入れ込んで数枚に渡って描かれていたり、掛け軸一枚にびっしりと文字だけが書き込まれていたり、写経に近からずとも遠からずな表現が多かったようです。

 随分前に、ますむらひろしさんがキャラクターデザインをされた「銀河鉄道の夜」のアニメーションがありましたが、同じスタッフの手による「グスコーブドリの伝記」が今年の七夕に封切られるようです。予告編が流れていましたが、万華鏡を覗いたような映像美でした。それまでに銀河鉄道を見ておこうと思います。実は昔、ポストカードだけが手元にあって、アニメの方は観たことがないので。

 5〜6月には、こんな公演も控えています。どんな風に聞かせてもらえるのか、楽しみです♪


於:そごう美術館
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劇団四季 キャッツ(鑑賞47回目)


 2ヶ月ぶりの猫屋敷でした。それまでの間に、ずっと見たかったはずの虎マンゴ・ウンヘランペや、絶滅したと思われていた永野ランパスや、近年希少種と認定された桧山ランパスや、「美女と野獣」の食器コンビであったマキャとギルを、康宏さんがいないばかりに見逃してきてしまいましたが、もはや猫の舞台に乗ることが珍しくなってしまっている萩原さんがご登板ということで、漸く時間も出来たので、ついに2ヶ月の沈黙を破りました。みんなが健やかで、エネルギッシュないい舞台でした。久しぶりのお友達にもお会いできて、本当に楽しかったです。Sさま、Zさま、Kさま、Lさま、ありがとうございました!

 日曜マチネというのにS・A席には空席が目立ち、前数列に渡って殆ど人が座っていないと言う状態でした。頑張れ横浜!頑張れ!ところで、開演前、裏から発声が聞こえましたが、どなたでしたでしょう?


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シンベリン(2回目)
出演者(敬称略)

阿部 寛:ポステュマス・リオナータス
大竹しのぶ:イノジェン/フィデーリ
窪塚洋介:ヤーキモー
勝村政信:クロートン/ジュピター
浦井健治:ギデリアス(ポリドー)
瑳川哲朗:ベラリアス(モーガン)
吉田鋼太郎:シンベリン
鳳 蘭:王妃

大石継太:ピザーニオ
丸山智己:カイアス・ルーシアス
川口 覚:アーヴィレイガス(カドウォル)
井口恭子:ヘレン/亡霊(母)
手塚秀彰:フィラーリオ/ブリテン軍の隊長2/ローマの貴族
塾 一久:紳士2/イタリア人/亡霊(父シシリアス)
大川ヒロキ:紳士1/スペイン人/ブリテンの貴族
岡田 正:貴族1/イタリア人/フィラモナス(占い師)/ローマ軍の兵士
二反田雅澄:貴族2/ブリテン軍の隊長1/ローマ軍の兵士
清家栄一:フランス人/ローマの貴族/亡霊(次兄)
飯田邦博:コーネリアス(侍医)/ローマの貴族
塚本幸男:ブリテンの貴族/牢番
井面猛志:ブリテンの貴族/使者/ローマ軍の兵士
篠原正志:ブリテンの貴族/使者/ローマ軍の兵士
松田慎也:ドイツ人/ローマ軍の隊長/亡霊(長兄)
千葉裕之:楽士(ヴァイオリン)/ローマ軍の兵士/ブリテン軍の兵士
北村健太:楽士(ギター/琵琶)/ローマ軍の兵士/ブリテン軍の兵士

@彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 2階U列下手側


 今日は数少ない2回公演の日、そのマチネを2階席から観ました。装置の動き・役者の動きが一望できるし、照明の具合も良いのか前回よりもお顔がシャープに見えたような気がします。何より、台詞がよく響くこと!とても聞きやすかったですし、同じ台詞でも前回よりずっと心を掴まれました。これは恐らく、席位置だけではなく、台詞やお芝居がこなれてきたということも少なからず影響していると思いますが。

 今日の客席は敏感で、かなり頻繁に笑い声が上がっていました。相乗効果で舞台の熱気もどんどん増してゆき、その空間にいること自体が心地よかったです。良い舞台でした。

 あぁ、今日が観納めなんて寂しい。ユーモアがあって、優しさがあって、人の心が渦を巻いて、ちょっと強引ながらも爽快な大団円に収まってしまう、観終わった瞬間、もう一度始めから観たくなってしまう作品です。

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シンベリン
出演者(敬称略)

阿部 寛:ポステュマス・リオナータス
大竹しのぶ:イノジェン/フィデーリ
窪塚洋介:ヤーキモー
勝村政信:クロートン/ジュピター
浦井健治:ギデリアス(ポリドー)
瑳川哲朗:ベラリアス(モーガン)
吉田鋼太郎:シンベリン
鳳 蘭:王妃

大石継太:ピザーニオ
丸山智己:カイアス・ルーシアス
川口 覚:アーヴィレイガス(カドウォル)
井口恭子:ヘレン/亡霊(母)
手塚秀彰:フィラーリオ/ブリテン軍の隊長2/ローマの貴族
塾 一久:紳士2/イタリア人/亡霊(父シシリアス)
大川ヒロキ:紳士1/スペイン人/ブリテンの貴族
岡田 正:貴族1/イタリア人/フィラモナス(占い師)/ローマ軍の兵士
二反田雅澄:貴族2/ブリテン軍の隊長1/ローマ軍の兵士
清家栄一:フランス人/ローマの貴族/亡霊(次兄)
飯田邦博:コーネリアス(侍医)/ローマの貴族
塚本幸男:ブリテンの貴族/牢番
井面猛志:ブリテンの貴族/使者/ローマ軍の兵士
篠原正志:ブリテンの貴族/使者/ローマ軍の兵士
松田慎也:ドイツ人/ローマ軍の隊長/亡霊(長兄)
千葉裕之:楽士(ヴァイオリン)/ローマ軍の兵士/ブリテン軍の兵士
北村健太:楽士(ギター/琵琶)/ローマ軍の兵士/ブリテン軍の兵士

@彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 1階T列センター


 埼玉初上陸でした。劇場までは2時間半の道のり、日帰りですがプチ遠征の距離です。都内と様子が違い、道は広く、車は静かで、気候も温暖だったのでとても長閑な時間が流れていました。



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「アーティスト」
 みんなが生きていました。ぺピーにしても、ジョージにしても、好きなことに全力で取り組んでいる人は本当に綺麗で羨ましい。チャーミングの塊みたいな、いつまで踊っても疲れないような…これがショービジネスやエンターテインメントの世界でなくても、彼らの姿はきっと眩しく映ると思うのです。


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あらゆる事実を分析・解析♪
 プロフェッサー・アブロンシウスではないですが、7月に公演が決定している「ルドルフ」について考えてみました。この再演の第一報が入ってきたとき、鳥たちの王様ヨハン・ファイファーは出ないという情報も一緒にくっついてきたのが気になったのがきっかけです。


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「禁じられた遊び」
 午前十時の映画祭での上映を見逃してしまった本作を、廉価版DVDにて鑑賞しました。

 お祈りも知らず、死の概念などまだないであろう5歳のポレットが、それをいきなり目の当たりにしてしまった衝撃は・・・察するに余りあります。いや、それはドレさん家の面々がそれぞれに少女に憐憫を向けたのと同じ、大人の目線なのかもしれません。両親の遺体の傍にうずくまって、まるで先に目覚めてしまったように、もう少し見ていたら起きてくれるかしらという顔をした少女の眼差しに、眠りから覚めるという日常的な期待が込められているようにも見えて、胸が痛みます。

 彼女に喜んでもらいたい一心で、または新しい友達と遊ぶのが楽しくて、或いは少女が悲しい境遇を乗り越えるには必要なことだと思ってか、十字架や小動物を盗むミシェルの、良心の呵責を覚えながらも迷いのない行動力には恐れ入ります。お墓を作るという彼らの行為は、一見すると遊びに近い印象を受けますが、徐々に住人を増やし墓標と表札とカタツムリの殻で飾られ、フクロウに見守られた一種墳墓のようになった風車小屋の様子は、もはや遊びの域を越え、儀式性を持っています。十字架を見ては、これはキリンに似合いだとか見立てて歩くふたりが子供らしくて可愛い反面、少し怖くもあったり・・・

 やはり無垢さというのは、時おり恐ろしくもあり、とても綺麗だと感じます。幼い彼らには、現実は非情で重すぎる。最後の展開は、胸に釘を打ち込まれたようになりました。彼らはただ、大好きな人たちの温かさを感じていたいだけなのに。そのようにお膳立てしたのは他ならぬ大人なのだけれど。
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