舞台、映画などの鑑賞記を中心に、気儘に綴っています。
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蜘蛛女のキス
キャスト(敬称略)

モリーナ:石井一孝
蜘蛛女・オーロラ:金 志賢
ヴァレンティン:浦井健治
モリーナの母:初風 諄
刑務所長:今井朋彦
マルタ:朝澄けい

<ダンサー>
ガブリエル/囚人カルロス:縄田 晋
看守マルコス:ひのあらた
看守エステバン:田村雄一
アウレリオ/囚人ライモンド:照井裕隆
囚人フエンテス:笹木重人
囚人エミリオ:長内正樹
囚人:辻本知彦

@東京芸術劇場 中ホール 1階H列下手

 再演にして漸く観劇が叶いました。お話の筋や魅せ方に一癖も二癖も、或いは毒気までもあるものが大好きです。登場人物のひとりひとりがとても個性的で、内包する陰ゆえにもがいていて、世界観がどことなく非現実的で、観客という第三者的視点よりも各人物を通して作品世界にどっぷりと浸かれ、それこそ何度でも観たくなる…これもそんな作品の一つです。

 歌あり、踊りあり、芝居あり。ミュージカルという作品柄、当たり前の要素ですが、それらが常に同時に舞台上にあるので、目が二つ三つでは全く足りません(三つ?)。特に、モリーナとヴァレンティンが上手で心を(愛を)交わし、モリーナのベッドに這いつくばるように辻本さんが踊り、蜘蛛女も中央壇上にいる2幕の場面では!このように現実と非現実(空想・妄想・理想・虚構…)がひとつのフレームに同居していることで、監獄という極限の環境下で、彼らがそれぞれの理由から正気を保っていなくてはならない切実さが感じられました。その正気を保つ妙薬が、モリーナにとっては映画で、ヴァレンティンにとってはモリーナだったのだと。

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厩で恍惚と「エクウス」
 劇団四季での公演が決定している戯曲の原作本。本当は購入して読みたかったのですが、諸所の理由から断念し、図書館で借りることにしました。

 俳優たちの動きや照明の演出までが事細かに書かれているので、舞台上に現れるであろう具体的な情景が想像しやすかったです。これに忠実に創られているのか、どうなのか、実際を目撃するのがとても楽しみ。狂喜と正気の境目とか、そういうことにとても興味があります。あとは、アラン役の俳優が、如何に自分の芯に理性を残して激情を体現できるか…も気になるところです。

 崇めるあまり均衡が崩れ、愛するあまり手にかける。本作中で繰り返されるように、その崇め方や愛し方は極端です。それゆえに恐ろしいのは、自覚ないところで進む精神的な腐食。アラン自身が成長途上であったけれど、極端な教育がなされていたために情報に偏りがあったのではないかとも思います。だから、父親の思いがけない姿を見たときの衝撃は、ジルが同じことを知ったときのものより大きく、他の心理的な部分に歪(ひず)みをもたらした…。アランの繊細さ・神経質さ・そしてこのあまりにも純粋な狂気は、清らかな魂が世間体とか社会的な規範の概念に押し込まれるのを拒んで、必死にもがいているようにも見えるのです。狂気といっても…私が狂っているとすれば必ずしも正しくない表現ですが。

 ひとつ、これは実際に演じられる場面を観て、自分がどう感じるかを確かめたいものがあります。アランが馬の目を潰したいきさつを全て語り終えた直後に、痙攣的にダイサートにしがみつくとき、彼はダイサートに心を開いていたのか、否かということ。本心から彼にすがったのか、どうなのか、ということ。

 アランの告白にはぐいぐいと惹きこまれ、特に、馬に櫛を入れる場面と事件を起こす場面では時間と場所を忘れ、本の中に見ている世界であるというのも忘れて夢中になっていました。私の方が、恍惚としてしまっていて。
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「Dr.パルナサスの鏡」
 まるで見世物小屋に入ったかのような錯覚。夢を見ているかの如き、めくるめく妄想の世界。強烈だったのは、ヒース演じるトニーに誘(いざな)われるままに飛び込む鏡の世界の描写でした。御伽噺の挿絵のように優しく、豊かな色彩の中に散りばめられた毒気が堪りません。マグリットやダリのシュールな絵画表現と似通ったにおいがして、見るもの全てが突拍子もなく見えて面白く、口を開けて見入ってしまいました。

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Les Miserables 10TH ANNIVERSARTY CONCEAT
AT LONDON'S ROYAL ALBERT HALL
主な収録キャスト(敬称略)

JEAN VALJEAN : Colm Wilkinson
JAVERT : Philip Quast
FANTINE : Ruthie Henshall
M.THENARDIER : Jenny Galloway
THENARDIER : Alun Armstrong
EPONINE : Lea Salonga
MARIUS : Michael Ball
ENJOLRAS : Michael Maguire
COSETTE : Judy Kuhn
GAVROCHE : Adam Searles
L.COSETTE : Hannah Chick

 当に動画サイトで観ていた映像だけれど、改めて購入しました。海外盤での鑑賞です。
 コンサートホールで、あの大人数での大合唱・減衰なしで直に身体を震わすオーケストラは、さぞや迫力があるのではないでしょうか。旋律に刻まれた尊い精神・振り返るのも辛い過去・失われた御魂諸々の要素が訴えかけ、感動が押し寄せました。本当にまっさらな気持ちになって、明日からも生きていこうと素直に思える素晴らしい作品です。朝が来るから起きるのではなく、生きているから朝が来るのだと。

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劇団四季 アイーダ
主なキャスト(敬称略)

アイーダ:濱田めぐみ
アムネリス:光川 愛
ラダメス:阿久津陽一郎
メレブ:有賀光一
ゾーザー:田中廣臣
アモナスロ:川原洋一郎
ファラオ:前田貞一郎
ネヘブカ:松本昌子

@電通四季劇場 [海] 2階3列センター

 観劇初めでした。「55steps」で聴くまでは全く関心がなかった作品ですが、今回観に行って本当に良かったです。ディズニー作品だけあり、目に楽しい演出が沢山あったし、民族や身分を越えて繋がる想いや、愛が結ぶ絆の深さというのは本当なのだよ、というメッセージも明確に見えました。

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モーリス・ベジャール振付「ボレロ」(2009年2月9日収録)
主なキャスト(敬称略)

シルヴィ・ギエム
平野 玲、松下裕次、長瀬直義、横内国弘

2009年2月9日のベジャール・ガラより


 年末の地上派放送(芸術劇場?)で、ギエムが踊った「ボレロ」の映像が流れました。番組構成が、コンサート、オペラ、バレエの全てに渡る一年間を振り返るものだったので、映像収録日の他のプログラム(「ギリシャの踊り」「中国の不思議な役人」)には全く触れられませんでしたが、今やギエムとベジャールの代名詞といっても過言ではないかもしれない「ボレロ」約15分ノーカットでの放送は貴重でした。

 何年か前にギエムのメロディを観たときに感じた、自己を律した巫女のような雰囲気はそのままに、しなやかなアームス、静止するアラスゴンド(と呼んで良いのだろうか)はより洗練されていたように感じました。巫女の周りを回りながら熱を高めていくリズムの眼をじっと見据え、我を失うのはまだ早い、まだ私について来られる?と言わんばかりにあおる。ギエムの踊るメロディは、クライマックスに近づくほどその存在が際立って見えます。徐々に覚醒していくというか、晴雄さんや首藤さんが自己の輪郭を茫洋たるものに溶かしてしまうのに対して、はっきりと宇宙の中に自己を認めている感じ。

 祭儀の踊りに魅入られると同時に、ベジャールさんの音楽の解釈は素晴らしいと改めて思いました。どうしてこの曲は終わってしまうのだろう?なぜメロディは崩れ落ちてしまうのだろう?と、観るたび・聴くたびに時が経つのを惜しく感じます。一方で、これが1分でも長く続いたらこちらの気が狂ってしまうのだろうとも感じながら。
| DANCE, BALLET, PLAY | comments(0) | trackbacks(0) |
慶び歌え

新年早々のご訪問、ありがとうございます。一部観劇レポのキャスト表を画像に切り替えたため、携帯電話からご覧の方には一層優しくない閲覧環境になりましたが、パソコンから管理しているため、そちらでの見易さを優先しています。その点につきましてはご了承くださいませ。

今年も心躍る世界とたくさん出会えますように!!
画像:Gold Fish House
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2009年を振り返る
 「CATS」で始まり「CATS」で終わった今年。「CATS」とTDVに尽きる、といっても過言ではない年でした。

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劇団四季 キャッツ(鑑賞8回目)

 横浜キャッツを初観劇!待ちに待ったこの日、猫たちとの久しぶりの再会、そしてこれまた久しぶりに家族で劇場に行きました。劇場前の階段には24catsのネームプレートがあり、これから彼らに会いに行くのだと胸が高鳴ります。劇場入口は可愛らしく飾られ、リコーダーやブラシ、デッキシューズなどのゴミがありました。

↑劇場前の階段

 劇場内ではご当地ゴミを探して、3周も4周もしてしまいました。その甲斐あって、マリノスの応援グッズ(チームキャラの人形も!)、ミーオなる異星人、早くも打ち捨てられた哀れなタネマル、ひょうちゃんを発見、横浜ウォーカーも立ち読み(?)できました。タガーが表紙のウォーカーの後ろには12猫座占いがあり、私はタガー座でした。職人魂溢れる遊び心の結晶がそこここに散りばめられ、本編以外のところでも時間を忘れて楽しみました!

 ところで、五反田公演から横浜公演までの間に改名された方がいらっしゃるようです。今日は以下のお三方(敬称略)がご登板でした。グリドルの朴さんは新たなカンパニーメンバーのようで、早速追補が入っていました。
チェ ウンヘ→愛沢えりや
チェ ソンジェ→橋元聖地
ユ ホンチョル→桧山 憲
 期待していた松島ミストと阿久津タガーには逃げられてしまったので、ここぞとばかりにマイナーズ(ギルとコリコ中心)にじっくりと注目しながら猫たちの世界を旅したのでした。素敵な観劇納めとなりました。

 以下、曲順に徒然。


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聖夜に祈りを

世界中の赤薔薇と白薔薇が仲良く手を結び、桃色になれると良いですね。
「ヘンリー六世」、面白かったなぁ…!
画像は公演ポスター(白)の部分拡大です。
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